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印南町の今又旅館が「唐揚げ用粉付きウツボ」を商品化 〈2025年2月28日〉

2025年02月28日 08時30分00秒 | 記事


好評販売中の「唐揚げ用粉付きウツボ」


 印南町印南、今又旅館=今井律子代表=が、ウツボの加工品「唐揚げ用粉付きウツボ」を商品化。今月中旬からみなべ町の鮮魚販売店で販売を始めたが「とてもおいしい」と好評だ。郷土食材でもあるウツボのおいしさを多くの人に知ってもらいたいと、同旅館で料理を担当する今井代表の長男・覚さん(39)が商品化したもので、覚さんは「多くの人にウツボのおいしさを知ってもらい、まちおこしにもつながればうれしい」と話している。
 今又旅館は「天然地魚紀州うつぼ料理専門」をうたい、絶品料理を振る舞い、県内外から訪れた客に素敵なひとときを提供している。以前からウツボ料理を提供して好評を得ていたが、覚さんは「より多くの人にウツボのおいしさを知ってもらいたい」と、老若男女受けするウツボを唐揚げ用に調理した商品を開発。小骨が多く敬遠されがちなウツボだが、手作業で小骨をすべて取り除くなど手間をかけて食べやすいように仕上げており、味や粉も付けていて、購入者はただ揚げるだけの時短、手間いらずの商品に仕上げた。
 今月中旬から、みなべ町の「もとや魚店」で販売を始めると、すぐに売り切れるほどの人気ぶりで、すでにリピーター客も少なくない。見た目はグロテスクなウツボだが、身は良質なタンパク質、カルシウム、鉄分、ビタミン類などの栄養素が豊富に含まれ、覚さんは「美味しく食べてもらえると思います」と商品をPR。「唐揚げ用粉付きウツボ」は650グラム入って2200円(税込み)で販売している。


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野口キャンプ場「市民割」適用対象日を4月から拡大 〈2025年2月27日〉

2025年02月27日 08時30分00秒 | 記事


市民からも愛されるキャンプ場に
(写真は昨年9月の市制70周年記念市民無料開放デー)


 御坊市と公益財団法人御坊市ふれあいセンターは、令和4年8月に導入した野口オートキャンプ場の「市民割」適用対象日を4月から拡大する。「キャンピングカーの聖地」として全国から人気のキャンプ場を「市民からも愛されるキャンプ場にしよう」と市民割を導入したが、平日が主で利用が伸び悩んでいたことから適用日を土曜日、祝日前日にも拡大し、利用しやすいように改善した。

 キャンプ場は「とにかく広い、きれい、近い」「キャンピングカーの聖地」を売りに全国区の知名度があり、令和4年度、5年度の利用者は1万人の大台を超えた。施設の充実も図っており、昨年4月から高規格の御坊RVパーク(車中泊スポット)の電源サイト4区画を開設、今年度は全国屈指の広さを誇るプライベートタイプのドッグランを2区画増設している。
 御坊の6大自慢に挙げられるキャンプ場だが、市民に限れば日帰りは月に1~2回、宿泊はほぼなかったため「市民からも愛されるキャンプ場」にしようと三浦源吾市長が市民への還元策を提案し、令和4年8月から市民割を導入。利用が少ない日曜日、平日の閑散期を対象に通常料金のほぼ半額、最大約6割引で利用できるようにした。
 これまでの利用実績を見ると、4年度(8月~5年3月)は174人、5年度は178人、今年度は1月末で195人と伸び悩んでいるのが現状。要因として日曜日や平日の閑散期に限定したことが考えられ、実際に「土曜日も利用できるようにしてほしい」との要望も多かったため、4月からゴールデンウイークなどトップシーズン(7年度は計11日)を除く、夏休みや秋の行楽シーズンなどハイシーズンの土曜日、祝日前日も利用できるようにする。年間で60日程度増えるため、利用促進につながると期待している。
 ただし、ハイシーズンは利用者が多いため、市民割は1日2組程度とする。先着電話受け付けで、3カ月前から1週間前まで受け付ける。利用料金は電源サイトが1泊2日2800円(1区画5人まで、6人目から一人550円)日帰り1400円(同、6人目から一人300円)▼フリーサイトは1泊2日1500円(同、6人以上はもう1予約必要)日帰り750円(同、6人目から一人300円)など。
 対象は市民。予約者本人が市民ならグループ内に市外の人が何人いても構わない。利用日当日に受け付けで予約者本人が運転免許証か健康保険証の提示を。問い合わせはセンター(電話23・5669)へ。


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汚泥再生処理センター建設工事 進捗34%、今年度末に建物完成 〈2025年2月26日〉

2025年02月26日 08時30分00秒 | 記事


施設屋上部の建設が進む汚泥再生処理センター(写真右、左は現施設)


 御坊広域行政事務組合が管理運営する御坊クリーンセンター=御坊市熊野=の老朽化に伴い、同センター隣接地に建設している汚泥再生処理センター建設工事は現在、施設屋上部の工事や施設内設備等の整備が行われており、2月末進捗率は34・2%と順調に進んでいる。12月から試運転、性能試験を行い、来年4月から本格稼働する。
 クリーンセンターは昭和63年竣工で、老朽化のため改築している。新しい汚泥再生処理センターは地下1階、地上2階建て。処理棟と管理棟の一体型で現施設東隣(用地1万8153平方メートル)に建設。水処理方式(生物学的脱窒素処理方式と高度処理)と資源化方式(助燃剤化)を採用。計画処理量は一日122キロリットル。
 水質、悪臭、騒音などの対策に万全を期し、処理工程から発生する汚泥を含水率70%以下に抑え、御坊広域清掃センターで助燃剤として活用するなど循環型社会の実現につながる近代的な施設になるという。
 令和5年5月に起工式が行われ、仮設道路整備や新設用地切土、地盤改良など造成工事のあと、昨年4月から本体工事が始まり、現在は施設2階までがほぼ終わり、屋上部の躯体工事を行っている。今年度末には建物がほぼ完成し、外観が姿を現す。施設内は地下1階の水槽やポンプ室など設置がほぼ終わっている。
 今後は1階、2階で機器など各種設備の設置、洗車場の設置、外構工事などを行い、12月から試運転、性能試験を始め、来年4月から本格稼働する。試運転が始まれば現施設の解体工事、跡地整備にとりかかり、8年度末にすべての事業が完了する。工事契約額は46億5349万9400円。施工監理契約額は6600万円。設計・施工・解体等はカナデビア(株)=旧・日立造船(株)=、施工監理は(株)東和テクノロジー関西支店。

新年度予算36億5千万円
 3月4日 広域組合議会
 御坊広域行政事務組合議会は、3月4日午前10時から御坊広域清掃センターで開き、令和7年度一般会計当初予算など議案5件を審議する。
 当初予算額は36億4987万4000円。汚泥再生処理センター建設工事に21億9448万5000円、同施工監理業務に3112万4000円計上。ほかに清掃センターの油圧ショベル(木材つかみ用)買い替えに1182万5000円、スポットエアコン購入に17万6000円など。
 監査委員の選任は、中田邦城氏(80)=由良町網代=の再任を求める。


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御坊市制70周年記念フォトコン最優秀賞に丸田雅子さん 〈2025年2月23日〉

2025年02月23日 08時30分00秒 | 記事


最優秀賞・丸田雅子さんの「黄金色に包まれて」


優秀賞・横出一夫さんの「日高別院とイチョウ」


優秀賞・紺谷由美子さんの「彼岸花と紀州鉄道」

優秀賞・瀧本祥司さんの「リフレクション」


 御坊市は21日、市制施行70周年記念特別事業で実施したフォトコンテスト「大好きな御坊~残したいまちの風景」の入賞作品を発表した。応募のあった62点の中から最優秀賞1点、優秀賞3点、入選5点を選び、3月5日午後4時から市役所1階多目的ホールで表彰式を行う。3日から19日まで同1階みやこ姫ロビーで応募作品を展示する。
 御坊の魅力を発見・再発見し、まちへの愛着を深めてもらおうと、中学生以上を対象に御坊での暮らしや人、まちなみ、自然など未来へ伝えたい写真(昨年4月1日から今年2月14日まで撮影分)を募集し、62点の応募があった。
 最優秀賞には、日高別院と大銀杏の紅葉を撮影した丸田雅子さん=藤田町吉田=の「黄金色に包まれて」が選ばれた。丸田さんは「子供のころから見てきた馴染み深い大銀杏で、こんな素晴らしい賞をいただけてとてもうれしいです。ありがとうございます」とコメントした。
 優秀賞には、横出一夫さん=藤田町吉田=の「日高別院とイチョウ」▼紺谷由美子さん=湯川町財部=の「彼岸花と紀州鉄道」▼瀧本祥司さん=美浜町田井=の「リフレクション」の3点が選ばれた。
 入選には、谷村高男さん=御坊=の「また来てねー!」▼中村公一さん=薗=の「秋の暮」▼平井俊哉さん=塩屋町北塩屋=の「まりひめ」▼近藤義之さん=島=の「のどかな時間」▼岡野博美さん=名田町上野=の「ハウス群」の5点が選ばれた。
 最優秀賞には賞状楯と賞金2万円、優秀賞には賞状楯と賞金1万円、入選には賞状楯と賞金5000円を贈る。
 70周年記念事業は3月8日に開く「みーやちゃんの日」記念パーティーを残すのみ。三浦源吾市長は「多くの皆様のご協力の下、7つの特別記念事業と11の冠事業を実施し、それぞれの事業に多くの皆様にご参加いただき、たくさんの『笑顔』を集めることができました。70周年を契機に市民の皆様、御坊を愛する多くの皆様方と一緒にこれからのまちづくりを進めていきたい」とコメントした。


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御坊市 証明書コンビニ交付開始から1年 〈2025年2月22日〉

2025年02月22日 08時30分00秒 | 記事


コンビニ交付サービスの利用を
(写真は、利用をPRする三浦市長)


 御坊市は、昨年2月1日から住民票の写しや印鑑登録証明書を夜間や休日でも取得できるマイナンバーカードを使った証明書コンビニ交付サービスを開始し、1年が経過。1月末現在の利用率は13・72%と伸び悩んでおり、利用率アップが今後の課題。市民課は当面20%以上を目標に「利便性を実感してもらい、利用者を増やせるように情報発信など取り組みを強化したい」としている。
 マイナンバーカードを使った証明書コンビニ交付サービスは、住民票の写しや印鑑登録証明書が全国のコンビニ等に設置しているマルチコピー機等を使用し、夜間や休日でも手軽に取得できるサービス。利用時間は午前6時30分から午後11時まで(年末年始、メンテナンス日を除く)。
 取得できる証明書は住民票の写し(本人及び同一世帯員)と印鑑登録証明書(本人のみ)でそれぞれ1通200円。マイナンバーカードの有効期限が切れている場合、暗証番号がわからない場合は事前に市民課で更新や暗証番号初期化の手続きが必要。市民のマイナンバーカード保有率は1月末現在で82・51%、県下市町村で3番目に高い。
 昨年2月1日からサービスを開始し、1月末現在で住民票は1030件、印鑑証明書は631件の計1661件の利用があった。同期間の市民課窓口を含めた交付総数は住民票が7197件、印鑑証明書が4909件の計1万2106件で、コンビニ利用率は住民票が14・31%、印鑑証明書が12・85%の計13・72%だった。
 利用場所は市内が69・1%と最も多く、県内は22・8%、県外は8・1%。県外は北海道、山形、東京、大阪、兵庫、京都、群馬、島根、茨城、長崎など全国各地に及ぶ。利用時間帯をみると市役所の執務時間外が55・8%(平日時間外26・9%、休日28・9%)と多くなっており、利便性向上につながっている。
 市民課窓口への来庁者を対象に昨年6月24日から10月末までに行ったアンケート調査では、コンビニ交付サービスを知っている人は43・1%と半数以下。聞いたことはあるが、詳しくは知らないと答えた人は41・2%、知らないと答えた人は15・7%あり、市民への周知徹底が課題。また、回答者の約9割が「今後利用したい」と答えた一方で「一人で機械を操作するのは不安」といった声も多く聞かれたという。
 当面の目標として利用率20%以上を掲げ、町内会への回覧や地方紙、窓口やホームページ、ライン等で随時情報発信に努めており、今後も「利便性を実感してもらい、利用者を増やせるようさらに情報発信に力を入れたい。操作に不安を感じている人も多いため、体験教室のような取り組みも検討していきたい」としている。


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御坊市と日本体育大学が連携協定を締結 〈2025年2月21日〉

2025年02月21日 08時30分00秒 | 記事


協定書を交わした三浦市長、松浪理事長(左から)


 御坊市は20日、市役所で学校法人日本体育大学と体育・スポーツ・文化の推進、生涯スポーツの推進及び青少年健全育成、市民の健康づくり及び健康寿命の延伸などの連携協定を締結した。大学に所属する指導員やアスリートの派遣、学生と児童生徒の交流なども盛り込んでおり、三浦市長は「わくわくし、胸躍る気分」と、関係人口創出など今後の取り組みに大きな期待感を示した。
 同大は今年で創立134年。世界で活躍する有名スポーツ選手や指導者ら多くの人材を輩出し、オリンピックでは日本が獲得したメダル総数の4分の1強にあたる金メダル49個、銀メダル51個、銅メダル50個を獲得している。全国で83団体・自治体(昨年12月14日現在)と連携協定を締結しており、県内は紀の川市、みなべ町、北山村に続いて4番目。
 締結式には大学から松浪健四郎理事長、今村裕常務理事、石井隆憲学長、坂戸隆文総合企画部長。市から三浦源吾市長、山本清司市議会議長、弓倉正啓教育長らが出席し、三浦市長と松浪理事長が協定書に署名捺印した。
 三浦市長は「山本議長の紹介で昨年から協議を進め、こうして協定を結ぶことができ、大変うれしい。連携8項目はいずれも重要で、ひとつずつ実現させていきたい。今後の学生、子どもたちの交流が楽しみです」、松浪理事長は「子どもたちにスポーツの楽しさを知ってもらったり、健康寿命の延伸に向け、日体大の力、ノウハウを大いに活用していただきたい。御坊市の資源も活用させてもらい、相互で有意義なものにしたい」と話した。
 調印後、市役所庁舎、御坊総合運動公園も見学。協定では学生と児童生徒等の交流、大学に所属する指導員やアスリートの派遣、学校部活動の地域移行を含む課外活動への助言、イベント・シティプロモーション活動・コンベンション、市民の健康づくりなどを盛り込んでおり、今後、他自治体の取り組みも参考に企画課を中心に事業アイデアを募集し、連携事業を具体化していく。


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県スポーツ賞の優秀賞に日高地方から3人 〈2025年2月20日〉

2025年02月20日 08時30分00秒 | 記事


全国大学弓道選抜大会で優勝に貢献した湯川悠斗さん


 県のスポーツ水準の向上、振興に貢献した個人や団体を称える県スポーツ賞の表彰式が18日、和歌山市のホテル「アバローム紀の国」であり、第63回となる今回、日高地方から優秀賞・個人の部を近畿大学2年、湯川悠斗さん(20)=日高川町三百瀬、紀央館高出身=が受賞したほか、同・団体の部で受賞のマツゲン箕島硬式野球部で、元プロ野球・西武などで活躍した助監督の原井和也さん(56)=由良町衣奈、箕島高、松下電器出身=、玉置華ノ葉さん(22)=日高川町川原河、日高高中津分校出身=がマネージャーでメンバー入りしている(本紙確認分)。
 湯川さんは、昨年6月29、30日に東京・渋谷区の明治神宮武道場至誠館弓道場で開かれた第36回全国大学弓道選抜大会男子団体近的競技(出場41校)に近大メンバーとして出場。5人が4射し的中数を競い、近大は予選を勝ち上がり、16校で競う決勝トーナメントでは1回戦で早稲田、2回戦で鹿児島を下し、準決勝は慶応を退け、決勝は筑波に18―17で競り勝った。湯川さんは決勝で全射的中させるなど初優勝に大きく貢献した。
 マツゲン箕島硬式野球部は第48回全日本クラブ野球選手権大会を制しての受賞。16チームが出場。マツゲンは1回戦で千曲川を7―1、2回戦は水沢駒形を3―1で下し、準決勝は大和高田を6―0で退け、決勝はエフコムを9―1で下して4大会ぶり6回目の優勝を果たした。原井さんは助監督として、玉置さんはマネージャーで選手を支えた。


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16日、みなべ町で「梅の里トレイルラン2025」開催


5月8日 印南町で自転車のロードレース初開催 〈2025年2月19日〉

2025年02月19日 08時30分00秒 | 記事

 県内の公道をロードバイクで駆け抜ける自転車競技の国際大会「ツール・ド・熊野」は5月8日から11日の4日間の日程で開かれる。これまで紀伊半島南部だけをコースに開催していたが25回目となる今回、初めて印南町内を周回するコースが加えられ、全4ステージを繰り広げる。同大会は国際自転車競技連合(UCI)の公認レースで海外からも多くのチームが参加。印南町は「町をPRする絶好の機会」と捉えており、大会当日は出場者や訪れた観衆らをもてなすなどして広くPRしたい考えだ。
 同大会は、広域地区の活性化、交流連携の促進を図ることなどを目的に1999年から始まり、世界遺産に登録されている熊野古道を舞台に開催。2008年からUCIアジアツアーに指定。25回目となる今年は4日間の日程で実施。開幕日となる8日の第1ステージが印南町で行われる。
 印南町でのレースは「印南かえる橋周回コース」(実行委員会長=藁科恭平氏)として、町役場前をスタート・ゴールに、切目から切目川、稲原、印南の町道や県道、国道を走行する17・9キロのコースを7周する全長125・3キロで争われる。大会には国内12チームをはじめ、海外からも6チームが出場を予定している。
 今大会は、第1ステージの「印南かえる橋周回コース」を皮切りに、9日の第2ステージ「古座川清流周回コース(全長126・7キロ)」、10日の第3ステージ「熊野山岳コース(107・7キロ)」、11日の最終第4ステージ「太地半島周回コース(104・3キロ)」で開催する。
 印南町での大会当日は午前9時から午後1時ごろまで、コースとなる町道や県道、国道は通行規制が行われることから印南町は地元住民や来町者に協力を呼びかけている。日裏勝己町長は「国内外のトップ選手が競う大会で、町民だけでなく、町外からも多くの人に訪れてもらい、レースを通して地域の活性化につながればうれしい」と期待を寄せている。


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御坊市が職員約80人を対象にした避難所運営訓練を実施


御坊市で「第2回健康マージャンペアフェスタ」開催 〈2025年2月18日〉

2025年02月18日 08時30分00秒 | 記事


全国から集った精鋭が卓を囲んで熱戦展開

大会を盛り上げたMリーガーらゲストプロ


 御坊市を「健康マージャンの聖地」として売り出す第2回健康マージャンペアフェスタは、16日に市立体育館で開き、全国から選抜された9歳から90歳まで276人、ゲストプロ8人に加え、国際招待枠として初めて中国代表4人も出場し、総勢288人でペア戦を競った。参加者らのSNSを通じ、国内外に御坊の魅力、健康マージャンの楽しさをアピール。来年度以降も継続開催する。
 北海道から沖縄まで全国29都道府県の選抜234人、麻雀6団体の選抜42人、国際招待枠として中国各地で行った予選会(総勢3000人)を勝ち上がった代表ら4人、ゲストプロ8人の計288人が出場。最年少は9歳、最年長は90歳。ファミリーは21組。ゲストプロは加藤哲郎さん、瀬戸熊直樹さん、滝沢和典さん、魚谷侑未さん、村上淳さん、日向藍子さん、丸山奏子さん、川嶋美晴さん。
 開会式で三浦源吾市長が「地域、世代を超えて交流の輪を広めよう」、大会会長の上西一永・大洋化学(株)代表取締役が「全国、世界から御坊ファンを増やそう」とあいさつ。特別表彰で最高齢選手1人、最年少選手2人、ベストファミリー21組、市制70周年特別賞の満70歳6人に賞状と記念品を贈った。
 大会イメージキャラクターで全国麻雀段位審査会から名誉初段の称号を受けている「みーやちゃん」の合図で競技がスタート。地元の大洋技研(株)の全自動麻雀卓を使用し、50分打ち切り東南回しで半荘4回戦を行い、総合得点でペアの順位を競った。子どもから高齢者、プロが一緒に卓を囲んで真剣な表情でプレーし、国士無双や四暗刻の役満が3回出るなど熱戦を繰り広げた。プロの周りにはファンが集まり、その一挙手一投足を見守った。
 総合得点で東京都のペアが優勝し、大阪府、和歌山県紀北、富山県、山口県らのペアが8位まで入賞。プロは滝沢さん、魚谷さんペアが3位(表彰対象外)に入った。優勝ペアには「みーやちゃん」のイラストが入った大会トロフィーが渡された。トロフィーにはペア名を入れ、次回大会まで市役所ロビーに展示。個人1位の最優秀選手賞は宮城県の女性だった。
 会場には物産販売、観光、ふるさと納税の各コーナーを設置して御坊の魅力をPRしたほか、昼休憩中と閉会式前にはゲストプロのサイン会や写真撮影会、閉会式前のアトラクションでゲストプロのサイン入りグッズが当たる抽選会が行われ、盛り上がった。
 御坊市では、平成18年から熟年高齢者健康麻雀大会が開かれ、令和元年秋のねんりんピック、3年秋の国民文化祭では官民挙げて誘致した全国大会を成功させた。公式の全国大会で初めて全自動麻雀卓を全卓使用したことも高い評価を受け、令和5年度から全国自治体独自で初めての全国大会を継続開催している。


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東大生4人が美浜町の課題解決策を提案

確定申告の受付がスタート eーtax利用を呼びかけ

由良町の小中高生議員による「由良町少年議会」初開会


6市町自主防連が交流会で意見交換 〈2025年2月16日〉

2025年02月17日 08時30分00秒 | 記事


交流会で今後の取り組みなど意見交換


 御坊市、美浜町、日高町、由良町、日高川町、みなべ町の自主防災組織で構成する日高地方自主防災組織連絡協議会(幹事・酒本和彦御坊市自主防災組織連絡協議会長)は14日、市役所で交流会を開き、令和8年度に6市町が連携して広域的な防災訓練を実施する方針を決めた。大規模災害時は市町の垣根を超えた相互支援が必要不可決なため、平時から各組織の連携をより一層深め、日高地方全体で防災力、防災意識を高めていく。
 協議会は令和4年11月に結成。昨年1月に初の交流会を開き、今回で2回目。御坊市自主防災組織連絡協議会、美浜町自主防災会連絡委員会、日高町自主防災組織連絡協議会、由良町自主防災会協議会、日高川町自主防災組織連絡協議会、みなべ町自主防災会連絡協議会の会長ら役員、市町担当職員が参加し、美浜町の松原地区高台避難所を見学し、交流会で各市町の取り組みなど情報交換した。
 御坊市の酒本会長が「6市町の連携をより一層深めるため、広域的な防災訓練やイベントを行ってはどうか」と、例えば市民文化会館で講演会を開いたり、各市町にあるヘリポートを使った物資輸送訓練などを提案。異論は出ず、今後、実行委員会をつくり、令和7年度中に具体的な内容を検討し、8年秋をメドに実施する方針を決めた。
 開催方法は、6市町の住民を対象に講演会など啓発イベントのほか、1カ月単位あるいは数週間単位の期間を設け、ヘリコプターやドローンを使った物資輸送訓練、孤立地域での訓練、炊き出し訓練、避難訓練など各市町がそれぞれの地域実情に応じた訓練を個別または連携して実施する方向で検討を進める。
 このほか、学校での防災教育推進や自主防災組織への自治体補助金制度など情報交換。由良町は「無事」と書かれた黄色のタオルを全戸配布し、災害時、家族が無事なら軒下にタオルを掲げ、安否確認を容易にできるようにしたこと、美浜町は昨年11月の町内一斉津波避難訓練で小学校が授業の一環として自宅から、事前に家族で確認した避難場所に逃げる訓練を行ったことなどが紹介された。
 協議会結成時に「日高地方自主防災組織連絡協議会連携等に関する協定」を締結し、日高地方全体で「災害犠牲者ゼロ」をめざす目標を掲げたが、管内で唯一印南町が未加入のまま。御坊市の昼夜間人口比率は114・72%で全国18位と高く、昼間は市外から約3000人が通勤・通学している現状も踏まえ、印南町に早期加入の働きかけを続けることも確認した。


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御坊ロータリークラブ創立記念例会で和田勇感想文入賞者を表彰

ロッテ・西川史礁選手が川辺ウィンスターズにバッティングマシン寄贈