半年ぶりの帰省で記者会見する二階幹事長
先週末、約半年ぶりに選挙区に帰省した二階俊博自民党幹事長(81)=御坊市島、当選12回=は29日、御坊市内の後援会事務所で記者会見を行い、管内市町など地方から要望の強かった国土強靱化計画の計画期間延長と予算規模拡大を約束した。また、新型コロナの影響を受けた県内の観光振興に向けた取り組み、全国で7番目に多い県内のため池防災工事を集中的に実施するための特措法が先の国会で成立したことも報告した。
防災・減災、国土強靱化計画は今年度で3カ年の計画期間が終了するため、管内市町長をはじめ地方から延長を求める要望が強かったのを受け、去る26日に二階幹事長が本部長を務める党国土強靱化推進本部を開き、計画期間を令和3年度から5カ年延長し、予算規模についても「内容の充実を図るとともに大幅な予算規模拡大を図る。中長期的かつ明確な見通しのもとに計画を立て、事業が執行できるようにする」ことを決議したと報告した。
二階幹事長は「新型コロナ対策と並行して自然災害から国民の生命と財産を守ることは一刻の猶予も与えてはいけない。国土強靱化推進本部で決議したのだから、その方向で進める」と約束した。また、地方から要望の多かった防災重点農業用ため池の防災工事を集中的かつ計画的に進める特措法が成立したことも報告し「和歌山県は全国で7番目にため池が多い。政治の責任において対策を進めたい」と述べた。
新型コロナ対策では政府の一次、二次補正については「自民党がまとめたことに政府がついてきた。十分な対応が取れたと自信を持っている」と述べ、自ら国民全員への1律10万円支給の流れをつくったことには「予算を組み替えたことは正しい判断だったと今も思っている」と述べた。
コロナの影響を受けた県内の観光振興には「GoToキャンペーンを実施すべく準備を進めている」と報告。その一環で、稲田朋美党幹事長代行を団長とする党女性国会議員研修会が8月に白浜町で開かれることや、地元から要望のあった東京~白浜間の航空便増便についても協議を始めることを報告。解散総選挙については「いつ解散があってもいいように常に戦う準備をしておくことは当然のこと」と述べた。
「獅子奮迅の活躍を、私も力注ぐ」
三浦市長にエール、首長懇談も
二階幹事長は公務やコロナ自粛で選挙区に帰ってきたのは1月5日の新年後援会事務所開き以来約半年ぶり。本人も「これほどインターバルが長くなったのは初めて」と話す。27日に選挙区入りし、御坊・日高、田辺・西牟婁両地方の首長らと各市町の課題等について意見交換した。
御坊・日高地方の懇談会には三浦源吾御坊市長も出席。二階幹事長は三浦市長に対して「地方行政に極めて明るく、聡明で決断力のある方だと思っている。ふるさと発展のため獅子奮迅の活躍を期待している。同時に、地域のために何かやりたいと考えるなら、私の持てる力を全て注ぎ、要望実現のために力を尽くしたい」と激励した。
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