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国交省事業採択 広域振興協が食と観光プロモ活動 クルーズ客を日高に呼び込もう 〈2021年9月28日〉

2021年09月28日 08時30分00秒 | 記事


寄港地の魅力向上へ(写真は、4月寄港時の飛鳥Ⅱ)


 日高広域観光振興協議会(金崎昭仁会長)の「日高港へのクルーズ船寄港に向けた食と観光プロモーション事業」が、国交省の「クルーズの更なる寄港促進を通じた地域活性化事業」に採択された。寄港地の魅力を向上させ、地域活性化につなげるのを目的に日高地方の観光ツアーや日高の食を使った料理メニューを提案したり、ひだかブランドパンフレットや食レシピブックをつくるなどプロモーション、セールス活動を強化する。二階俊博自民党幹事長から連絡があった。

 日高港は県内人気観光地の白浜や世界遺産の熊野、高野山地域との中間点に位置し、紀北、紀南のどちらにも日帰りで行ける立地条件の良さに加え、日高地方には自然や歴史、文化、観光など魅力が多く、県や御坊市など関係機関が連携してクルーズ客船誘致に力を入れ、今年4月に国内最大「飛鳥Ⅱ」が2年ぶり2回目、8月に「ぱしふぃっくびいなす」が7年ぶり3回目の寄港。「にっぽん丸」は平成16年、22年~25年、28年の計6回寄港するなど実績を増やしている。
 寄港時はオプションツアーが行われ、乗船客がバスで観光地に出かけるが、日高地方には全国的に知られる観光地が少なく、行き先は白浜や高野山など日高地方外がほとんどで、いかに日高地方へ誘客するかが大きな課題。寄港地の魅力を高め、日高地方での滞在時間を伸ばし、お金を使ってもらい、地域活性化につなげようと、国の事業を活用して食と観光プロモーション事業を実施する。
 由良町の白崎海岸、日高町の熊野古道、美浜町のカナダ・ミュージアム、御坊市の舞妃蓮、印南町の切目王子、日高川町の道成寺など観光資源と、ゆら早生ミカン、南高梅、天然クエ、メロンなど日高の食、各種観光体験メニューを組み合わせた「季節の花や果物を楽しむ旅」「絶景と文化を楽しむ旅」などオプションツアーをつくり、船社に提案するほか、協議会会員やホテルなどと連携し、ひだかブランドなど日高地方の食材を使い、船内で提供できる料理メニュー、乗船客が家庭で作れる料理メニューを開発し、提案する。
 ひだかブランドを紹介するパンフレット、ひだかブランドを使った料理が食べられる店などを紹介する日高の食レシピブックもつくり、乗船客らへのPRに活用する。来年2~3月に東京や横浜市の船社3社を訪問するほか、クルーズ中の船内PR活動も検討している。事業費100万円(うち国費50万円)。協議会事務局の日高振興局企画産業課は「コロナ禍でも屋外などで楽しめるオプションツアー、地域の魅力ある食材を積極的にPRしたい」としている。


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