奉納公演を行う国立劇場おきなわとダウン症書家・金澤翔子さん、母・泰子さん
日高川町は、10月30日に開幕する第36回国民文化祭・わかやま21(第21回全国障害者芸術・文化祭わかやま大会)の地域文化発信事業として、京都市の妙満寺に安置されている道成寺の二代目釣り鐘里帰りはじめ、沖縄版の安珍清姫物語と言われる琉球古典芸能組踊「執心鐘入」や琉球舞踊を国立劇場おきなわが奉納し、ダウン症の書家・金澤翔子さんの席上揮毫と母・泰子さんが講演を行う。11月3日の道成寺境内特設舞台奉納公演と、11月7日の日高川交流センターでの揮毫と講演会の入場申し込みは1日から始める。
同町は、国民文化祭の地域文化発信事業として「道成寺釣り鐘里がえり事業」と、国立劇場おきなわによる琉球舞踊と組踊「執心鐘入」の上演、ダウン症の書家・金澤さんの揮毫と母・泰子さんによる障害者芸術・文化祭記念講演会を実施。道成寺の初代釣り鐘は、安珍・清姫伝説で焼き払ったと伝えられ、二代目の釣り鐘は約400年後の1359年、土生八幡神社に釣り鐘(兄弟鐘)を寄進した「万寿丸」が道成寺にも寄進。現在は京都市の妙満寺に安置されており、平成16年以来17年ぶりに里帰りし、10月24日から11月18日まで道成寺本堂に展示する。
二代目釣り鐘の里帰りに合わせ、古典芸能の聖地「道成寺」と日高川流域の文化を発信しようと、11月3日には、国立劇場おきなわによる奉納公演を開催。道成寺念仏堂前特設舞台で、午後1時から第1部で琉球舞踊、第2部で琉球舞踊「執心鐘入」を上演する。入場は事前申し込みの200席(自由席)限定で、町教育委員会(電話22・8816)で受け付ける。
11月7日には障害者芸術文化祭記念講演会として金澤さん親子の席上揮毫と講演会を開催。午後2時から翔子さんが揮毫のあと、泰子さんが「~心に光を~」をテーマに講演する。入場は事前申し込みの220人で、役場保健福祉課(電話22・9041)へ。
金澤翔子さんは1985年にダウン症として産まれたが、5歳から母の師事で書を始めた。20歳の時に銀座書廊で個展を開催後、東大寺や延暦寺、熊野大社、厳島神社、大宰府天満宮、伊勢神宮、春日大社などでも個展・奉納揮毫を行った。国内はじめニューヨーク、チェコ、シンガポール、ドバイ、ロシアでも個展を開催。NHK大河ドラマ「平清盛」で揮毫、国体開会式や天皇のお歌を揮毫し、紺綬褒章受章。現在は日本福祉大学客員准教授。文部科学省スペシャルサポート大使、東京オリンピック公式ポスター制作アーチストを務めた。
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