夢の途中で

なかなか実現出来ないのが夢…
でもその途中の風景&出来事を楽しむのも、また人生と実感しているこの頃。

東京室内歌劇場コンサート・日本歌曲ー香月修の世界

2012-09-21 00:10:50 | 音楽
 19日夜、まだ残暑の熱風を感じる中行って来ました。
場所は、上野の森の中にある旧東京音楽学校(東京芸大)奏楽堂…。
120年前の由緒ある講堂は、暗闇の中静かにライトに照らされていました。


1890(明治23)年創建の芸大奏楽堂は、日本初の西洋式音楽ホールで歴史的
建造物。

 演目は…
1部は10名の出演者が一人ずつ、各々の作品の中からピアノ伴奏で歌う形式。
2部は合唱形式で、全員が勢揃いしてやや砕けた楽しい感じの作品を歌いました。

演奏会は当初、2月29日に予定されていたもの。大雪で順延になっていました。

 声楽は過去にもかなり聴きに出掛けていたのですが、日本歌曲は今回で2回目。
聴いていて意外に感じたのは、日本語による歌なのにはっきり意味の分かる言葉
としては、聴き取れない部分があった事です。

 西洋の言語の場合は元々わからない為、曲の雰囲気や伴奏の音楽で感じるもの
ですが、日本語ならその辺りが100%わかるのかなと思っていました。
まあ一言で言うと、日本の歌謡(流行)曲を聞く様な感じに…(笑)
もしかすると疲れていたのかもしれませんね。
でも日本の情緒や雰囲気は十分に伝わってきました。


1部と2部ではガラリと雰囲気を変えた構成。最後は現役学生の打楽器も合流。

 逆に2部の合唱の時は人数が多いことがあったのと、数名でパート分けしていた
関係もあり、こちらは言葉として耳に入ってきました。
2部では作曲者の香月修氏がステージに立ち、曲を作った時の思いや客席で客観
的に聞いている時の感想等を話されていました。
氏は現在桐朋学園音楽大学の現役教授ですが、今後は予てから構想を練っていた
オペラの完成に向けて頑張りたいと抱負を語っていました。

 声楽を聞いていていつも感じるのは、やはり人間の声がどの楽器より一番素晴
らしいものだなという事です。
自分はピアノを少々やりますが、声楽で美しい声や好みの声や歌い方に出会うと、
その虜になってしまう魅力があります。
今回聴きに出掛けたのは、個人的に好きな歌い手が出演した事ですが、総じて素
晴らしい歌声は人の心に響くと信じています。


音楽堂の内部は、明治の香り漂う木の温かみを感じる空間。カーテンもシックで重厚。

 今回は会場となったホールも魅力的で、歌の間にはこのホールの住人??であ
る鈴虫やコオロギ達の名演もあったんですよ。
正味2時間弱の演奏会でしたが、ゆったりとした時間を過ごせたと思います。
10月は同じく私の大好きなバイオリニストのプチ演奏会が開かれます。
今から凄く楽しみです。
皆さんもこれから訪れる秋の夜長、クラシックの調べを聞きに出掛けるのもいい
ですよ。
では~。。
 

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1 コメント

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音楽の秋 (テツコ)
2012-09-30 21:58:14
読んでたら音楽聴きに行きたくなりましたー
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