ウトピア

真実と欲望が出会うところ

薬ずけ

2012-12-12 22:54:57 | エッセイ
貧しい気の弱い年輩のある男、A氏は病にかかり入院、退院したあとも病院の指示で多量の薬を飲んでいた。しかし、薬代がばかにならず、「安い薬にしてくれ、ジェネリックにしてくれ」と、勇をふるって医者に言い、また通院するにも診療費や検査費などもかさむので一月に一回ほどにする。純粋な薬代は、結果として、一か月なら退院直後に飲んでいた薬代の29パーセントぐらいになった。
A氏の肉体的な状況や気質、病気の種類と程度にもよるが、医者や製薬会社は患者が必要とする以上のものを与えているということだ。また、彼の診察費、通院にかかる費用は、2週間に一回とすると、ジェネリックに変えた薬代2週間分を上回る。

これらのことを聞いて何を考えるべきか?、医療制度の問題がある。また社会的に医者や製薬会社、薬を多く飲むのをありがたがる風潮にモラルの崩壊を見ることもできる。治療費、薬剤費が大きくなれば、本人の負担が大きくなるだけでなく、(特に貧しい人には死活問題でもある)社会保険料の増大にもつながる。薬を多く飲みたがる人や病院に行きたがる人、特に熟年世代も問題意識は薄い。

こういったことのほか今の選挙のでがなり立てている政治家の問題など、日本は全般的にどこかの独裁国家を目指しているようだ。衰退して行くローマ帝国もこんな感じであったろう。

解決すべき糸口は、歴史を見れば明らか。ただし、西欧の歴史からより多くのことが学べる。日本では戦国時代の戦国武将が潰していった集団に注目すべきであろう。
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