2日目は木曾殿山荘で1泊。この日の宿泊者は5~60名。2階が大部屋となっていて、布団が隙間なく敷き詰めてあります。おおよそたたみ2畳に布団3つの割合ですが、その割には窮屈な感じはしませんでした。夕食は此処でもおでんが中心。
翌朝はまた4時に起床。ヘッドランプをつけて近くにある”義仲の力水”まで水を汲みに往復しました。そして日の出前の雰囲気とご来光の撮影。
木曾殿越から見る御来光 ちょうど5時に八ヶ岳の右から太陽が昇ります
太陽が昇りきらないうちに声がかかり、朝食開始。カメラと三脚を急いで片づけて小屋に戻ります。朝食後は、荷物を持たず、すぐ北の東川岳まで往復1時間ほどののんびり散歩です。振り返ると雲海の上に恵那山が浮かんでいます。
雲海に浮かぶ恵那山
突然すぐ近くのハイマツにホシガラスがやってきました。ホシガラスはしばらくハイマツの枝を飛びまわり去っていきました。
ホシガラス
東川岳山頂に着くと、昨日空木岳山頂では霧のため見えなかった中央アルプスの北半分が、今朝はすっかりその姿を見せています。
東川岳山頂から北方を見る
反対側には昨日霧の中を慎重に降った空木岳北面が眼前に広がります。
空木岳北面
空木岳の左手には池山尾根越しに北岳、間ノ岳、仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳がシルエットになっています。
東川岳山頂からの南アルプス
蓼科山の左には浅間山の姿も見えました。
蓼科山(右端)と浅間山、浅間山の手前は霧ヶ峰高原の車山
誰もいない頂上を30分ほど独占した後、木曾殿山荘に戻りました。戻る途中、ヘリコプターが何度も往復するのを見かけました。
ヘリコプターによる荷揚げ作業
小屋で話を聞くと、荷揚げ作業はほぼひと月に一度。今回は9往復。はじめと終わりの1往復で作業員を運び、間の7往復で荷物を上げるのだそうです。そのおかげで私たちはおいしいビールや食事にありつける、というわけです。
空木岳、木曽駒ヶ岳が深田久弥の百名山に入っており、木曽駒の近くの千畳敷カールまでロープウェイで登れることもあって、木曽駒から空木岳を縦走する人は多いようです。それに対し、私が今回縦走した越百山・空木岳間ですれ違った人はわずかに4名。しかし、岩場あり、大展望ありで、北部に負けない魅力的なコースであると感じました。
木曾殿越の日の出、ホシガラス、荷揚げ作業をするヘリコプターの様子などをハイビジョン動画にしてYouTubeに投稿しました。
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