日光の2日目、車を借りて二人で奥日光へと旅しました。すでに紅葉は終わって晩秋の雰囲気。風も強く、時にみぞれがちらつくほどでしたが、ところどころ残る紅葉が秋の名残を伝えていました。
いろは坂を明智平へ。しかし霧で風景は見えず、ロープウェイをあきらめて中禅寺湖へと向かいます。
中禅寺湖のほとりに残る紅葉
冷たい季節風に湖面は波立ち、わずかに残る紅葉の木々も寒さに震えているようです。戦場ヶ原も枯野の風情で人影も少なく、冬を待つ姿。
戦場ヶ原
戦場ヶ原のさらに奥、晩秋の山々に囲まれ、湯ノ湖が静かな湖面を見せています。数羽のマガモがやってきていて、一足早い冬の訪れを告げているかのようです。
湯ノ湖
オスのマガモ ゆっくりと湖面を横切っていく
横谷峡以来、少しばかり ”滝” づいている感もしますが、日光と言えば多くの名瀑を外すことができません。まずは湯ノ湖から流れ落ちる湯滝。
湯滝の落ち口付近 滝壷から見上げる湯滝
湯滝を見るのは初めてのような気がしますが、末広がりの姿とスケールの大きさはなかなかのものです。滝つぼから落ち口まで遊歩道もあります。落ち口の雰囲気も風情があります。
次は竜頭の滝。ゆるい傾斜を流れ落ちる水量は多く、なかなかの迫力です。中禅寺湖から近く、結構賑わっていました。
竜頭ノ滝の最下段 名前の由来となった岩・竜の頭
最後はやはり華厳の滝。この日の水量は毎秒2トン。1日17万トンという勘定になりますがそんな膨大な量が循環している自然の大きさにいつもながら驚かされます。
華厳の滝 -エレベーター上側の展望台より
日光3名瀑というのがあるそうで、それは華厳の滝の他には霧降ノ滝、裏見ノ滝とのこと。今回はそこまで足を伸ばせませんでしたが竜頭ノ滝、湯滝も立派な名瀑です。ただ、これらはシリーズ(直列)なので3名瀑になっていないということなのでしょうか?
スカイラインからの中禅寺湖と男体山 左下に八丁出島が見える
中禅寺湖からいろは坂の下りにかかる手前に”半月山展望台”の道標があり、どんなところかと思って行ってみました。中禅寺湖スカイラインという行きどまりの自動車道で、ここから眺める中禅寺湖と男体山の眺めは大変よさそうです。
というのはこの道を走っている間は霧が出てきてみぞれまじりの雨になり、霧の晴れ間に少しだけ良い景色を望むことができたのですが、晴れていれば中禅寺湖と反対側の山並みも素晴らしいことが垣間見られました。
JR日光駅(右手)と雪をつけた日光の山々
いろは坂を下り、昨日見逃した改修中の三仏堂を見学してJR日光駅に着くと、ようやく青空が広がり、レトロな駅舎と交番の向こうに新雪を被った女峰山と赤薙山の姿が美しく、旅の終わりを飾ってくれました。
今回訪れた”三名瀑”の風景をYouTubeに投稿しました。
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