いつか読もうと思っていた本。近くの図書館でたまたま見つけて一気に読了。☆☆☆☆
その人生は波乱万丈。
テンプターズから始まり「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」「青春の蹉跌」など十代の一番多感な時期にリアルタイムで見てきたファンとしては、とても読み応えがあった。
テンプターズから始まり「太陽にほえろ!」「傷だらけの天使」「前略おふくろ様」「青春の蹉跌」など十代の一番多感な時期にリアルタイムで見てきたファンとしては、とても読み応えがあった。
エピソードも満載で、例えば
・「傷だらけの天使」のアキラ役は最初、水谷豊ではなく火野正平が予定されていた。
・映画「ブラックレイン」も当初、高倉健の刑事役を勝新太郎、松田優作のギャング役をショーケン、そして殺されるマイケル・ダグラスの部下役をトム・クルーズがやる予定だった。
など、この本で初めて知って何とも興味深かった。
・「傷だらけの天使」のアキラ役は最初、水谷豊ではなく火野正平が予定されていた。
・映画「ブラックレイン」も当初、高倉健の刑事役を勝新太郎、松田優作のギャング役をショーケン、そして殺されるマイケル・ダグラスの部下役をトム・クルーズがやる予定だった。
など、この本で初めて知って何とも興味深かった。
また私生活では、数多くの結婚と離婚、そして麻薬使用による逮捕があったかと思えば、その後、四国八十八か所のお遍路に出たり、マザーテレサに感銘してインドに出かけたり。
ただのアウトローではなく、繊細で真剣だからこそ衝突して失敗し、もがき続ける人生はまさに前出のドラマの主人公の不器用さそのもの。
「かっこわるい男のかっこよさ」というのはショーケンが演技の中で目指していたものらしいが、まさにそれがショーケンの魅力だと思う。
ただのアウトローではなく、繊細で真剣だからこそ衝突して失敗し、もがき続ける人生はまさに前出のドラマの主人公の不器用さそのもの。
「かっこわるい男のかっこよさ」というのはショーケンが演技の中で目指していたものらしいが、まさにそれがショーケンの魅力だと思う。
最近は、ずっと後になってビデオやネットで観た若い連中が「傷天、サイコー!」などと、のたまわったりしているが、あの頃の自分たちは「アニキ」に敬意を表してそんな言い方はしなかった。
傷モノの天ぷらじゃないんだから、何でもかんでも略すなよ、まったく!
傷モノの天ぷらじゃないんだから、何でもかんでも略すなよ、まったく!