日程:2015年3月22日(日) 日帰り
天候:
行程:土合駅5:50-白毛門9:35~10:25-土合駅12:09
行動:単独
谷川岳東尾根の翌日、白毛門へ。
昨日よりも少し霞がかっているが、本日も良い天気。
ウェアと食料を適当にサブザックに詰めて出かける。
(左)朝の土合駅 (右)踏切を渡って登山口の土合橋へ
土合橋から登山口となり、川を渡るといきなり急登が始まる。
こちらも西黒尾根同様、これまでの登山者のトレースが深く刻まれ、雪の階段となっている。
ラッセルすることもなく、樹林帯の中の雪道を一気に高度を上げていく。
樹林帯が切れてくると向かって右側(東側)に雪庇が大きく張り出してくる。
それを縫うようにして登っていくと、西側の谷川岳方面の展望が開け、一ノ倉沢、マチガ沢などの絶景が広がる。
やがて明るく開けた展望台のような小ピークに到着。
おそらく白毛門までの中間地点辺りだろうが、ここから見る白毛門は豊富な雪のせいか、なかなか雄大でまだまだ遠くに見える。
這松の陰にはオレンジ色のテントが一張り。
大勢の人たちで賑わうミーハー的な谷川岳より、こういう所で静かに一晩過ごす山行にとても共感する。
しばらく休んでいると、遠くでヘリの飛来音。
見ると水上方面から飛んできて、低空飛行のまま一ノ倉沢へ入っていき、何やらスピーカーで呼びかけている。
そのまま機体を見失い、またしばらくすると特に下に何も吊り下げていない状態で元の方角へ飛び去っていった。
何か事故でもあったのだろうか?
(翌日、自分が昨日登った一ノ沢で滑落事故があったことを知った。幸い、命は無事だったようだが。)
再び出発。
先行の一組に追いつくと同時に、もう一組と擦れ違い、一番先頭に出る。
最後は白いドームとなった雪壁。
傾斜はそこそこ急だが、ステップが深く刻まれているので、崩さないよう一気に登る。
さらに雪稜とちょっとした岩場を登ると、白毛門着。
結局、踏み固まったトレースに助けられ、ここまでノーアイゼンで登れてしまった。
この時点では自分一人。静かだ。
行く手に聳える笠ヶ岳や朝日岳、そしてそこに広がる真っ白い雪の斜面が険しい谷川当面の景色と好対照である。
途中で追い抜いた男女ペアもほどなく到着。
会話もテンション高めのお二人なので、面倒くさがりの私はちょっと距離を置いて、一段高い側の山頂でしばしまったり。
しばらく休んでいると、一般登山者やら山スキーヤーやら続々と少しずつ上がってきた。
写真も撮ったし、周りの景色も十分目に焼き付けた。快晴無風の中、小一時間も山頂でのんびり過ごした後、下山。
下りは雪が腐ってきたので、急な下りでコケないようアイゼンを着ける。
一気の下りは多少ヒザに堪えるが、次第に近づく土合駅を眺めながらガンガン下る。
山はまだまだ雪深いが、下界はもうすっかり春の気配だ。
土合駅は随分、綺麗(特にトイレ)になっていた。
白毛門は華やかで厳しい谷川岳の陰に隠れた存在だが、残雪の季節は特に良い。
そのうち巻機山、さらにその先の越後三山などの山をテントを持ってのんびり縦走してみたい。
毎度の「湯テルメ谷川」に寄ってから帰る。