日時:2019年4月13日(土) 夜行日帰り
天候:
行程:千畳敷ロープウェイ駅9:10-中岳10:20~40-木曽駒ケ岳11:30~12:00-中岳-宝剣岳14:00~10-ロープウェイ駅15:30
同行:キタムラ(我が社の山岳部)
行程:千畳敷ロープウェイ駅9:10-中岳10:20~40-木曽駒ケ岳11:30~12:00-中岳-宝剣岳14:00~10-ロープウェイ駅15:30
同行:キタムラ(我が社の山岳部)
本日は部の初級雪山勉強会。キタムラさんとは2月の八ヶ岳・阿弥陀岳北稜以来、二度目の雪山訪問となる。
ついでに言うと、自分は木曽駒は実に29年振り。前回は正月明けに単独テント泊でやはり木曽駒と宝剣岳を登ったが、手元の温度計で夜半は-25度まで下がり、一晩中シュラフの中で震えていた辛い思い出がある。
ついでに言うと、自分は木曽駒は実に29年振り。前回は正月明けに単独テント泊でやはり木曽駒と宝剣岳を登ったが、手元の温度計で夜半は-25度まで下がり、一晩中シュラフの中で震えていた辛い思い出がある。
今回の計画は土曜に千畳敷から木曽駒を登り、途中の小屋脇にテント泊。翌日曜に初級バリエーションのサギダル尾根から宝剣岳を考えていたが、出発日が近づくにつれ天気予報が怪しくなり、計画縮小となってしまった。
前夜のうちに車で現地入り。神奈川からおよそ3時間で伊那市の萱の台バスセンター着。
着いた時は深夜で駐車場の車も数えるほどだったが、朝起きてみるとものすごい車と登山者の数!
交通費は少々高くつくが、それさえ目をつぶれば最も手軽に3,000m近くの山を楽しめるとあって、ここ中央アルプスの千畳敷は相変わらずの人気だ。
着いた時は深夜で駐車場の車も数えるほどだったが、朝起きてみるとものすごい車と登山者の数!
交通費は少々高くつくが、それさえ目をつぶれば最も手軽に3,000m近くの山を楽しめるとあって、ここ中央アルプスの千畳敷は相変わらずの人気だ。
朝二便目の臨時バスに乗り、高低差日本一を誇るロープウェイで一気に標高2,600mの千畳敷カールまで。
一応、装備・服装とも完璧な冬山仕様で来たが、噂に聞く地元山岳遭難対策団体の門前チェックは無し。シーズン限定なのだろうか。
事前の情報では、一時期あまりにチェックが厳しくて団体と登山者が揉め、そのため客足が遠のいてしまったため、最近はそれほど口うるさなくなったとか。まぁなかなか難しい問題です。
一応、装備・服装とも完璧な冬山仕様で来たが、噂に聞く地元山岳遭難対策団体の門前チェックは無し。シーズン限定なのだろうか。
事前の情報では、一時期あまりにチェックが厳しくて団体と登山者が揉め、そのため客足が遠のいてしまったため、最近はそれほど口うるさなくなったとか。まぁなかなか難しい問題です。
既に純白のカールは登山者による蟻の行列。空は快晴。というより、青を通り越して紺に近いヒマラヤンブルーだ。
で、我々もさっそく出発・・・と思ったら、何と自分のケースに入れたはずのサングラスが無い!
で、我々もさっそく出発・・・と思ったら、何と自分のケースに入れたはずのサングラスが無い!
おかしい!一体どこへ忘れてきたんだ。いや、先週、上越の大源太へ行って車の中のザックはそのままにしていたはずなのだが。
改めてザックの中を探したが、結局見つからず。よく覚えていないが、おそらく先週下山の際に藪か何かに引っ掛けて山の中で落としてしまったのだろう。
改めてザックの中を探したが、結局見つからず。よく覚えていないが、おそらく先週下山の際に藪か何かに引っ掛けて山の中で落としてしまったのだろう。
せっかくここまで来たのにサングラス一つで引き返すこともできず、まぁ何とかなるかと甘い考えで出発。
今シーズンは1~2月と雪が少な目だったものの、3~4月でけっこう降ったため、ここ千畳敷カールも残雪豊富で純白の世界。
とりあえず重いグサグサ雪で、雪崩の心配は無さそうだ。
とりあえず重いグサグサ雪で、雪崩の心配は無さそうだ。
一列に延びる蟻の行列に混じって、まずは中岳まで。
春の強い陽光に早くも汗が流れる。
しばらく登って後ろを振り向くと相方が付いてきていない。
登ってくるのを待って聞いてみると、どうやら朝一にロープウェイで急に高度を上げたせいか身体が馴れていないらしい。
年度始まりで仕事の疲れや寝不足などもあるかもしれない。
春の強い陽光に早くも汗が流れる。
しばらく登って後ろを振り向くと相方が付いてきていない。
登ってくるのを待って聞いてみると、どうやら朝一にロープウェイで急に高度を上げたせいか身体が馴れていないらしい。
年度始まりで仕事の疲れや寝不足などもあるかもしれない。
深呼吸、そしてゆっくり歩くことに努めて登りを再開。ほどなくして中岳に到着。
木曽駒、宝剣岳、伊那前岳のジャンクションとなり、回りは360度の展望。南アルプスや北八ツ、木曽御岳も近くに見える。
少し休んだら身体も落ち着いてきたようで、そのままタラタラした登りで木曽駒ケ岳に到着。
天気も良いのですごい人の数だ。
天気も良いのですごい人の数だ。
頂上で記念撮影などするが、こういう時、満足できる写真を撮るのは実はなかなか難しい。
自分はなるべく三脚を使ってあまり他人に面倒を掛けないようにしているが、それでもカメラ設置の関係でどうしても人に頼んだ方が早い時がある。
そういう時はなるべく失敗の無いよう、いかにも日頃写真を撮っていそうな方にお願いしたりする。
自分はなるべく三脚を使ってあまり他人に面倒を掛けないようにしているが、それでもカメラ設置の関係でどうしても人に頼んだ方が早い時がある。
そういう時はなるべく失敗の無いよう、いかにも日頃写真を撮っていそうな方にお願いしたりする。
で、たまたま近くに居合わせた何とも高価そうな一眼レフと大口径レンズを携えたヒゲのプロフェッショナル風オヤジを見つけてロックオン!
「すみません、シャッターを・・・。」とお願いしたところ「はい、いいですよ!」とニコニコ顔で快諾し、撮ってもらった。
自分のカメラがボロく、陽が眩しくてカメラのファインダーがよく確認できなかったせいもあるが、撮ってもらった写真がコレだ。
「すみません、シャッターを・・・。」とお願いしたところ「はい、いいですよ!」とニコニコ顔で快諾し、撮ってもらった。
自分のカメラがボロく、陽が眩しくてカメラのファインダーがよく確認できなかったせいもあるが、撮ってもらった写真がコレだ。
・・・・・・・・・・。(大きな溜息)
こちらはフツーのスマホ女性に撮ってもらった写真
結局、今はi-phoneを使いこなしているインスタ女子の方が、高価な一眼レフを持った見せかけのオヤジより「きれいな」写真を撮ってしまうのではないだろうか。
気を取り直して往路を引き返し、宝剣岳へ。
さて宝剣岳だが、木曽駒や伊那前岳と違って短いながらも雪の時期は一般登山者には推奨されていない。
この日も少し登ったところでトレースは途絶えて、これだけ登山者が多くても本日は中岳側から誰も登っていないようだ。
さて宝剣岳だが、木曽駒や伊那前岳と違って短いながらも雪の時期は一般登山者には推奨されていない。
この日も少し登ったところでトレースは途絶えて、これだけ登山者が多くても本日は中岳側から誰も登っていないようだ。
たしかに単独だとちょいとイヤらしい感じの雪稜で、ここは2ピッチほどロープを出す。すると反対側から来たパーティーと出くわし、そこが宝剣岳の頂上だった。
この先、極楽平までミックス帯のアップダウンが続き、初級バリエーションとして少しは楽しめそうだ。
相方も行きたそうだったが、残念ながら時間的にはギリギリ。
帰りのロープウェイに間に合わないのはまずいので、本日のところは断念して往路を引き返すことにした。
相方も行きたそうだったが、残念ながら時間的にはギリギリ。
帰りのロープウェイに間に合わないのはまずいので、本日のところは断念して往路を引き返すことにした。
下りは宝剣岳の頂上から20mだけ大事をとって懸垂下降。
後はグサグサ雪の千畳敷カールを歩いて降りる。
体力的にも十分余裕があり、やや物足りない気もしたが、天気も良く気持ちよい雪山が楽しめたので結果良し!
後はグサグサ雪の千畳敷カールを歩いて降りる。
体力的にも十分余裕があり、やや物足りない気もしたが、天気も良く気持ちよい雪山が楽しめたので結果良し!
下山後は麓の「こまくさの湯」で汗を流し、名物店「明治亭」のソースかつ丼で〆。
だが、人生楽ありゃ苦もあるさで、その後が大変だった。
帰りの運転中から目に異常を感じ、家に着く頃には涙ボロボロ。
完全な雪目状態で、帰宅後は猛烈な痛みで目を開けることができず、翌夕方までほぼ失明状態だった。
帰りの運転中から目に異常を感じ、家に着く頃には涙ボロボロ。
完全な雪目状態で、帰宅後は猛烈な痛みで目を開けることができず、翌夕方までほぼ失明状態だった。
月曜に仕事を休んで医者に行ったところ何とか大事に至らなかったが、改めて雪山で目や皮膚を保護することの大切さを痛感。
登るのは簡単でも、山をナメてはいけません。
登るのは簡単でも、山をナメてはいけません。