KU Outdoor Life

アウトドアおやじの日常冒険生活

2016ボリビアの旅 #10-コンドリリ山群から下山

2016年07月30日 | 海外
Day10 2016.7.30
コンドリリ五日間ののプログラムを終え、BCからラパスへ一旦下山
 
 7時朝食。迎えは8時ということだったが、7:15にはポーターが来てBC撤収。
 コンドリリ山群とも今日でお別れだ。

  
 
 ポーター(ロバ)はおそらく一頭につき30kgは背負っていると思うが、思いのほか歩くのが速い。
 こちらがモタモタ写真など撮っていると、あっという間に先の方まで行ってしまう。
 また、ロバ使いのお母さんも日本人ならトレッキング・シューズで歩くようなトレイルを素足にペッタンコのスリッポンでわしわし歩く。
 どれだけ足が強いんだ?

 


 
 途中、何度も山々を振り返りながら、一時間ほどで車止めの場所に到着。迎えの車が来るまでしばらく待つ。
 広大な平原に立つと、聞こえてくるのは風の音だけ。アフリカのサバンナより、よほど荒涼とした感じがする。
 
 ロバ使いのお母さんら家族は、ここで土(動物の糞?)で固めた質素な家に住み、羊や鶏、リャマを飼い、時にロバを使って荷を運んだりして、細々と生活している。
 しかし、貧しさや不便さなど微塵も感じさせず、大自然の中で幸せに生活しているのを感じる。
 せわしない日本でネットと物欲に囲まれ、あくせくと机に向かって仕事をしているのと、はたしてどちらが人間的だろう。
 もし、生まれ変われるなら、やはりリャマになりたい。(こればっか)

 

 
 
 そうこうしているうちに、エドの4WDが砂埃を上げて迎えにやってくる。
 荷物を積み、ラパスへ向け出発。
 さっさと戻って、久し振りにラパスの濃い(?)空気を吸いたい。
 
 ところが、往きは有料のハイウェイを使ったのに、帰りは山間の何だか物凄いダートの道を行く。
 ハイウェイが閉鎖でもされているのだろうか。
 しばらく走って、ふと手元のプロ・トレックの高度計を見ると5,000m。町に下りるどころか標高は上がっている。
 もしかしたら、コンドリリ五日間といっても実質、初日と最終日は移動日なわけで、ハイウェイを使うとあっという間にラパスへ着いてしまうので、エド的には気を遣ってデスロード・ドライブをサービスとして提供してくれているのかもしれない。
 
 たしかに最初のうちは、めったに車も走らないような道でスゴイなと思ったが、はっきり言ってこちらはとっととラパスに戻ってまずは一休みしたいんですけど。(苦笑)
 そして昼過ぎ、ようやくラパスに到着。
 本日は土曜だが、大規模なフェスティバルがあるということで、市内メイン通りまで車が入れないらしい。なるほど凄い人出だ。
 サガルナガ通りの上の方で車を降ろしてもらい、また通りをブラブラ。
 
 これまで登山エージェントは沢山あったが、登山用品店は見つからなかった。しかし、サガルナガ通りの上端から向かって右側の通りにいくつか発見。
 品揃えはザック、ウェアが主体で、クライミング・ギアはあまり無い。ウェアは日本より安いが(ノースフェイスのダウン・ジャケットなど)、まぁ持っているしな。
 そんな中、マムート(たぶんパチモン)のゲイターを発見!何と210Bs≒3,200円ほど。
 しっかりした分厚い生地で、日本でこのタイプの物を買うとおそらく一万円はするだろう。もちろん即買い。
 今回借りて調子の良かったグリベルのアイゼンとかも一万円ぐらいだったら、買っちゃおうかな。

 
 
 今夜の宿は、また「ホスタル・アウストリア」。
 土産物屋を覗きながらサガルナガ通りを下り、パレードで賑わうメイン通りを避けるようにしてホテルへ。
 土産物も通りに面した店より、そこから一歩奥に入った迷宮のような所や露店に意外と面白い掘り出し物があったりする。値段も安い。
 残念ながら明日からまたワイナポトシで三日間山に入るので買うのはお預け。最終日に一気買いだ。


 
 ホテルは今日は三人のドミトリー。一人40Bs≒600円/泊。
 ロビーで日本語で話している男女三人組と遭遇。
 こんなヒゲ面の汚い顔でも同胞とわかるのか、そのうちの旅慣れた風の一人が「こんにちは。」と日本語で話しかけてきた。
 もしかしたら、このまま良かったら一緒に夕食でもという流れになったかもしれないが、明日に備えて今日はもう荷物の整理と休養に充てたい。
 
 こちらは乾燥しているので、特に体がベタベタしているわけではないが、さすがにサッパリしたいので6日振りにシャワーを浴びる。カ・イ・テ・キ。
 アウストリアは外観はひどいが、安いし、wi-fiはサクサク。トイレも綺麗だし、シャワーもお湯の出が良い。
 これならバックパッカーに人気というのもうなずける。
 
 夕食前に部屋で日記を書いていると、相部屋の一人が帰ってくる。(スペイン系の男性)
 今日はMTBでデス・ロードを走ってきたとのこと。怖いというより回りの景色が美しかったと興奮気味に話していた。
 
 メイン通りはフェスティバルで大騒ぎなので、夕食はホテルのすぐ隣の中華料理屋へ。
 トルーチャ(鱒のフライ)の付いたチャーハン25Bsとコーラ3Bsで、合計約420円。フツーに旨い!
 日本料理屋の「けんちゃん」などへ行かなくても、十分日本でよくある味だ。
 トッピングのラー油だけで、ご飯何杯もいけそう。(笑)

   
 
 ホテルに戻り、ロビーで日記をつけていると、先ほどの日本人グループが集まってくる。
 酒なども持ってきているので、何となくこのままズルズルと巻き込まれたくないなと思い、自分は輪の中に入らないようにしていた。(←嫌なヤツ)
 でも、さすがに部屋に戻る時に知らんぷりもできないので「お先に。」と挨拶したら、意外と向こうも気さくな感じで、結局少し話をする。
 
 ここで知り合った通りすがりの者同士だが、皆、筋金入りのバックパッカーのようで、ヒゲの人は一回につき三年単位(!)の旅を繰り返しているという。
 また、若いニイちゃんは、以前ワイナポトシに登ったことがあるらしい。
 話してみると、みんな気さくなイイ人たちばかりで、とっつきにくいのは自分の方でした。申し訳ない!
 
 自分が明日からワイナポトシに登りに行くと言うと、「頑張ってください!」「大丈夫!登れますよ!」とエールをいただき、何とも嬉しかった。
 だが、その後、とんでもない事態が待ち受けていたのである。


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