読書の秋
足が痛くて山ニモ行ケズ、ジムニモ行ケズ。
しかたなくBOOK-OFFで買ったままだった文庫本をランダムに読む。
「自転車少年記」竹内真・著 ☆☆
自転車をテーマにした初々しい青春物語なんだけど、イイ齢した心がスレたオヤジが読むにはどうにも眩しすぎて恥ずかしくて付いていけない。まぁ、自分もそんな時代があったなぁと・・・(中島みゆきかっ!)
「怪しい探検隊 アフリカ乱入」椎名誠・著 ☆☆
ずーっと前に読んだことがあるが、今回自分もアフリカへ行ってみて改めて読んでみた。
ナイロビのヘビ園、博物館から始まり、マサイ・マラ、そしてキリマンジャロとケニア山の違いこそあれど大体似たような行程。
しかし、無理矢理面白おかしく書いているだけで、その実、けっこうな大名旅行であまり共感はできず。
椎名センセイの「怪しい探検隊」シリーズはせいぜい二作目の「怪しい探検隊、北へ」までが面白く、それ以降は自分としてはイマイチ。
「インドなんて二度と行くか!ボケ!!」さくら剛・著 ☆☆☆☆☆
インドへは30年ほど前に二回ほど行ったことがあり、これまでインドの紀行ものはそれなりに読んできた。
堀田善衞、蔵前仁一、沢木耕太郎、椎名誠、横尾忠則、妹尾河童、中谷美紀、高野秀行、たかのてるこ・・・etc.
それぞれ感じ方の違いがあって面白かったが、今回何気にこの本を読んで思った。この本が一番正しいっ!
フォントが突然大きくなったり、内容的にはインドに対して泣いたり怒ったりの連続で(笑うことはまず無い)、インド通や彼の地を聖地と勘違いしている輩にはとっつきにくい点もあるだろうが、よくぞここまで真実を書いてくれたと思う。
あまりに面白かったので、著者の他の「二度と行くか!」シリーズ(アフリカ、中国、東南アジア、さらにインドの続編)を思わずAmazonで大人買いしようと思ったが、レビューを見ると「結局、どこ行っても同じ内容で」とツレないことが書いてあったので、目下、次の注文は思案中である。
「インドアなんか行くか、ボケ!!」
状態です。
とりあえず座布団一枚!