二日目
天候:
本日は朝5時起床。
まだ暗い中、松ケ下雅湯でひと風呂浴びる。
朝早いので誰もいないかと思ったら先客が一人。
軽く挨拶をして一緒に入るが、向うからは返事無し。まぁいいけどねと思って入浴するが、後で気付いたら女性だった。
上は水着無しだったので、見られたくなかったのだろう。まぁ暗くて背中しか見えなかったけどね。
そして昨夕の堤防で朝まづめ狙い。
他にも釣り客がいたが、今朝は潮の加減が悪いのか誰も釣れていなかった。
後から来た地元の初老の人としばし話をする。
幼い頃からずっとこの島暮らしとのこと。
「都会もいいかもしれないけど・・・。」穏やかな顔で釣り糸を垂れているのが絵になっていた。
(左)朝の式根島港 (右)釜の下キャンプ場
結局、釣果無しのまま、またまた松ケ下雅湯でひと風呂。
朝から野天風呂なんて本当に贅沢だ。
キャンプ場に戻り、軽く朝食。
今日はこれから神津島だ。昨日の入港と同じ9:10には港へ行かなければならない。
そそくさと撤収を済ませ、歩き始める。
が昨日、軽トラに乗せてもらって降り落とされないように必死だったために、イマイチ最短の経路がわからない。
通りがかりの地元の人に聞きながら、途中迷いながらも何とか野伏港に到着。乗り遅れたら大変なのでちょっとアセった。
船が着くまで休んでいると、またまたあのおっちゃん登場。ホント神出鬼没だ。て言うか狭い島なのでこれも必然なのか。
今日は親戚の者が来るので迎えに来たとのこと。
やがて船が到着。「また来ますよ。」とおっちゃんに御礼を言って別れる。
世話になったおっちゃん
式根島から神津島へは大型船で45分。
デッキに出てi-podで音楽を聞きながら大海原を眺めるのは気分がイイ。
そして神津島が近づいてきた。
式根と較べるとやはり大きく、標高572mの天上山はそれなりに高く見える。
前浜港に10:00到着。神津島は5年振り三度目。
まずはベースとなる沢尻キャンプ場へ。
その前に軽く食料を買い出ししたいが、実はこの神津島、商店はあるが観光客には非常にわかりにくい所にある。
とりあえず坂道をぐーんと上がって「藤屋ベーカリー」という地元のパン屋さんで惣菜パンをいくつか。
値段はそれなりだが、どれも具がギッシリ詰まっていてGood!
港から海岸線を歩いて沢尻キャンプ場へ。徒歩約30分。
沢尻キャンプ場は道路と海岸に挟まれた三日月型の敷地となっている。
水道、トイレ、調理棟などあり、晴れていればロケーション的には良い場所だが、近くに商店も自販機も無いのが難点。
裏手には廃屋となったリゾート・ホテルがあり、これが時代の栄華を物語り、ちょっとうら寂しい。
芝生の上に気持ち良くテントを張り、しばし休憩。その後、サブザックを持って天上山登山に出かける。
観光地図を見ると港まで戻らずに登山道へショートカットできるような道があるように見えるが、結局良くわからず。
天上山へは登りは白島ルート、下りは黒島ルートとする。
しばらく車道を行き、分岐に従ってトレイルに入る。
海上から標高500mの高さなので、傾斜はそこそこキツい。階段状の山道は一合目ごとに標識が立っている。
白島ルートの六合目までは車でショートカットして来ることができる。
さらに登り詰めて行くと樹林帯から抜け、背後には大海原が広がり、なかなかの絶景。
頂上付近は岩がゴツゴツして北アルプスのような雰囲気もあり、この標高にしてこの高度感は素晴らしい。
そもそも神津島は伊豆の「神々が集う島」、さらに天上山は天に近い場所ということで、山頂一帯は何となくスピリチュアルな気配に満ちている。
船の乗降を見ても昨日は多くの登山者で賑わったようだが、本日はほんの疎らに人を見かけるだけだ。
表砂漠と裏砂漠をぐるっと一周する。
晴れているので景色は明るいが、砂漠と呼ばれるだけあって白い火山灰の窪地は何となく恐山のよう。
これで曇っていたら、ぐっと寂しさが増し、流人の気分を味わえたかもしれない。
最後に最高地点に立ち、下りは黒島ルート。
太平洋に沈む赤玉ポートワインのような夕陽。ただ、こちらも道もけっこう急で、あまり周りの景色に見とれていると転げ落ちそうになるので要注意。
何とかヘッデン残業にならずに下山。
頂上一周すると意外に時間がかかった。
で、暗くなってからの買い出しが一苦労。
街灯は少ないし、店はわかりにくい奥まった所にあるし・・・。右往左往しながら村役場のお姉さんに教えてもらう。
式根島もそうだがここ神津島も東京都と言えど「道を歩けばコンビニに当たる」ということは無い。・・・て言うかコンビニが無い!
キャンプ場に戻り、さらに足を延ばして「神津島温泉保養センター」へ。
前回もそうだったが、残念ながら本日も露天風呂は営業しておらず内湯のみ。
事前に港の観光案内所で割引券をもらっていたので300円だった。まぁ安い。
いくつかの湯船を二巡して十分温まってビールで乾杯。
島へ来ると何だか朝から夜まで飲んでばかりいるような気がするが、のんびり流れる島時間ではこれでいいのだ。
今夜も波の音を聞きながら眠る。
いつか行ってみたいっす!!
センスいいところ行きますね!!
行きの船でも釣り客と同じぐらいトレッキングシューズを履いた人たちが多くて、天上山、山ガールに人気みたいです。
釣りもできるし温泉もあるし、ぜひ!