新春話題の映画「MERU」観てきました。
インドヒマラヤに聳えるメルー。
そこにあるシャークス・フィンと呼ばれる高難度ルートを一度は敗退しつつもその後の試練を乗り越え、最後は完登する三人のクライマーのドキュメンタリー。
ヘタな演技や過剰な演出は無く、三人の静かで熱い情熱が淡々と描かれる。
山に登る者ならもちろん、登らない者でも共感と感動を得られる作品との前評判もあって大いに期待してみたのだが・・・。
そこにあるシャークス・フィンと呼ばれる高難度ルートを一度は敗退しつつもその後の試練を乗り越え、最後は完登する三人のクライマーのドキュメンタリー。
ヘタな演技や過剰な演出は無く、三人の静かで熱い情熱が淡々と描かれる。
山に登る者ならもちろん、登らない者でも共感と感動を得られる作品との前評判もあって大いに期待してみたのだが・・・。
たしかに映像は素晴らしい。あの厳しい環境の中で、よくぞここまで撮って一本の映画に仕上げたなと思う。
ただ、期待が大き過ぎただけに自分の満足度は、五点満点の☆3つ。
クライミングの内容は自分のような者には到底あれこれ言えない高次元なものなので置いとくとして、これはあくまで映画としての自分の満足度。(評価ではない。)
理由は単純。何度でも見たいか、そうでないか、だ。
これはたぶん、クライミングの映像に対して「DOSAGE」や「REEL ROCK」シリーズでヘンに目が肥えてしまい、生半可の迫力やスピード感では驚かなくなって、こちらの感性が鈍くなってしまっているせいかもしれない。
実際、登っている彼らにしてもどこか淡々としているように見える。
そして、最後のクライマックスである登頂のシーンも(自分には)どこかあっけなく見えて、それがそのまま自分の感想に繋がっている。
イイなぁと思ったのは三人の友情。
そして作品中に「師(メンター)」という言葉が出てくるが、マグス・スタンプ→コンラッド・アンカー→ジミー・チンと受け継がれる師弟愛がこの映画のテーマの一つだと感じた。
そして作品中に「師(メンター)」という言葉が出てくるが、マグス・スタンプ→コンラッド・アンカー→ジミー・チンと受け継がれる師弟愛がこの映画のテーマの一つだと感じた。
ちょっと要らないなぁと思ったのは、ナビゲーター役(解説?)のJ・クラカワー氏の熱い語り口。
そんなのいいからもっと山の映像見せてくれ、と思ったのは私だけ?(まぁ尺伸ばしのために仕方ないんだろうけど。)
そんなのいいからもっと山の映像見せてくれ、と思ったのは私だけ?(まぁ尺伸ばしのために仕方ないんだろうけど。)
最後に私がかつてガンゴトリを訪れた時の写真を。
まだ馬目さんやコンラッドらが訪れる前の頃。(1980年)
手前がシブリン、右奥にメルー。シャークス・フィンも小さく写っている。
映画「MERU」の中でも自分が登った山が一瞬チラッと見えて、目頭がちょっと熱くなりました。
まだ馬目さんやコンラッドらが訪れる前の頃。(1980年)
手前がシブリン、右奥にメルー。シャークス・フィンも小さく写っている。
映画「MERU」の中でも自分が登った山が一瞬チラッと見えて、目頭がちょっと熱くなりました。