倉敷三昧

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【アニメ】明日ちゃんのセーラー服

2022-02-12 18:46:31 | アニメ・映画・TV番組

明日(あけび)ちゃんのセーラー服 たぶんワンクール

なんとも不思議な魅力を持った少女の話。一部の書込に「史上初のフェチアニメ」とあったんだけど確かにそういうところもあるな。

明日 小路(あけび こみち)は6年間1人学級と言う小学校の出身。周りは田んぼだらけのド田舎で過ごしてきた。彼女は福元 幹ちゃんというアイドルに憧れていた。彼女が着ていたのがセーラー服。そのセーラー服が着たいという理由で家から通える距離にある私立の名門女子中「蠟梅学園」に入学する。そこは明日の母の母校であり、幹ちゃんの出身校でもあった。母に仕立ててもらったセーラー服を着て出かけてみると、なんと制服はブレザーに替わっていた。色々悩む小路であったが、結局は堂々とセーラー服で中学生活を送ることになる。その学校で数々の出会いがあり話は進んで行くのだが・・。

不思議な展開だ。制服で学校を選ぶのは頷ける。女の子にとって制服は重要だ。でも学校指定のものを買うのが普通だ。母親が制服を、それもセーラー服を仕立てるというところからおかしい。普通の道を外れている。

小さな学校から来た子はなかなかなじめないものだ。それが、自分の努力や決意があったにしても、どんどんなじんでいく。同級生が『明日さんはもうすっかり中心的存在』のように感じるぐらいのスピードだ。これはできることじゃない。積極的で明るく、何事に対しても興味を持って人と接しようとする。こんな人がいたらそりゃ周りの人たちは魅力を感じるだろう。

めったやたらに運動神経が良い。普通こんなポーズできないよな。専門的に練習してないと絶対無理。

裸足で走って一番のタイムなんて、まぁ想像すれば、田舎で野山を走り回った生活をしていたからと解釈すべきだろうか。普通はあり得ないが。

成績も抜群らしく、奨学生でもあるようだ。

見ていて良い気分になるのは、周りの人たちがとても良い人間であるってこと。お嬢様学校なのか、とにかく嫌な人がいない。そもそも明日1人がセーラー服なのに、それを何の違和感もなく受け入れている。奇異の目で見ない。先輩が明日に会いに来たときも『1人だけセーラー服で来ている子』とは言うが、それは陰険な言い方でもなく、「だから見た目で誰が明日かすぐ解るはず」と言う意味に過ぎない。

明日も、あなたと友達になりたかったの、話がしたかったのと、どんどん相手を受け入れていくし、相手もこのこの魅力的な娘のアプローチに負けてどんどんファンになってしまう。よくある「最終的に敵を倒して大団円」的なアニメとは真逆の、少し変わった子の素敵な学園生活をのぞき見ている感じの番組。

明日が時々変なことをするのがとても面白い。

(あなたの足ってきれいね)「スカートめくってもいい?」

こんなこと言う娘はいないでしょ。だけど彼女の場合、それがすっと出てくるし、いやらしいわけでも嫌な感じにもならない。ホントに不思議な少女。そして素敵な「仲間との関わり合い」

と言うことで、確かに目が離せないアニメです。これからが楽しみです。

明日は美少女設定なんだろう。きれいな目と美しい髪、しなやかな肉体。それは解るけど、作画が良いとは感じない。なんか歪んで感じられる。じゃぁ高木さんみたいな作画が良いのか、色づく世界の明日からのような作画だったら良いのかと言われると、それじゃ明日の魅力を感じなくなりそうで、やはりこれで良いのかなと思ってしまう。