倉敷三昧

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【アニメ】ハコヅメ 〜交番女子の逆襲〜

2022-02-16 21:01:04 | アニメ・映画・TV番組

ハコヅメ 〜交番女子の逆襲〜

今回はアニメについてではなく、実際とフィクションについての考えを書いてみます。

交番勤務の新人警察官・川合麻依は、仕事に嫌気がさし辞表を出そうと思っていた。違反者や一般市民から日々言われる文句&想像以上の激務、ブラック企業勤めの父からの言葉で安定した公務員を目指し試験を受けたら警察官だけが受かったのだけど、現実に絶望して辞めたくなったのだ。そこへ指導員として配属されてきたのが藤聖子巡査部長。元刑事課のエリートで、後輩へのパワハラ(疑惑、たぶん言いがかり)で左遷されてきたのだ。彼女の指導のもと、警察官として少しずつ成長していく川合だった・・・。

作者は実際に女性警察官として勤務した後にマンガを描き始めたらしいので、この内容は事実を含むフィックションなのだろう。だから文句を言おうとは思わないけど、あくまでアニメやマンガはノンフィックションで事実のみを描いているのではないと思わないといけないだろう。

私は一時期、昼間にやっている2時間サスペンスをよく見ていた。「奥様殺人事件」と呼んでいた(笑)。以前に古畑任三郎が面白くて全部見たんだけど、見尽くしたので似たようなものはないかと探してみたのがそれだった。片平なぎさと船越英一郎のコンビものとか、辰巳琢郎のシリーズなどがその当時よく見たものだった。他にも1時間ものの警察関係のドラマも見たが、途中で腹が立ってきて馬鹿馬鹿しくなって見るのを止めた。

パターンはいつも同じ。水戸黄門のごとく実に安定感がある。仕事(旅行)で出かけた先で殺人事件が起こる。なぜかプロでもないその人たちが首をつっこむ。警察を差し置いて調査を始め、最初の仮説が間違っていて「私たち、間違っていたのかも」との台詞が出て、真犯人がわかる。そしてその素人たちが海の近くの崖に犯人を追い込み、相手が反逆しそうになったときに遅まきながらパトカーが到着して大団円を迎える。時間を計ってみると、崖に追い無時間とパトカーが到着する時間がいつも始まって○○分(もう忘れた)という安定のフォーマットで、かつての水戸黄門で風車の弥七と由美かおるのお風呂、助さん格さんが印籠を出す時間と流れと全く同じ。日本人はこう言うフォーマットが好きなののだろうか(笑)。

さて本題に戻ると、警察関係では、必ず外部(例えば警視庁)と所轄の争いがある、上司は必ず権力にこび、現場は「私が全責任を取る」と正義のためにはたらく・・。これを真実と感じる人がいるんだから困りもの。警察関係にお勤めの方、皆さんの上司は必ず権力にこびる人なのですか? そういう人でなければ出世できないのが警察というところなのですか?? 金八先生を見て、あれが真の学校と感じている人、あれはドラマです。ただのお話です。中学生日記が正しくて今の学校がおかしいと感じて、「私は正しいのだ」とかたくなになっている人、あれはシナリオです。上に書いた仕事のプロは、ああいう番組を見ない。見ても、フィックションとしてわかって見る。現実の世界とはかけ離れた異世界での話と思って見ている。そういう関係の仕事をしてない人もそう思って欲しいんだけど、「ドラマが真実」と思っちゃう人には、もうどうしようもない。本当のことを伝えても信じ切って他の人の話を聞こうともしないから、もう宗教みたいなもの。真実がどこにあるかではなく、信じているんだからその人にとっては完全な真実と言うこと。とりつく島もない。かの国のファンタジー歴史を真実と思っているレベルだね。

さて、私はこのハコヅメを、真実を含んだフィックションとして楽しもうと思ってます。第一話は面白かったです。それ以降は忙しくて見てないので、楽しみに見ようと思ってます。感想はまたいずれ。