新・私に続きを記させて(くろまっくのブログ)

ハイキングに里山再生、れんちゃん姉妹とお父さんの日々。

麺類補完計画

2010年12月19日 | 毒男のグルメ
新しくできたラーメン屋さんに入ってみる。豚骨×魚介スープのお店だそうだ。

しかしお兄ちゃんの湯切りの手つきを見て、失敗したなあと思った。派手なパフォーマンスもどうかと思うが、何だかぎこちなく、ときどき明後日の方向を見ている。もう一人の兄ちゃんが厨房内うろうろしているので、危なかしくて仕方ない。
太めのちぢれ麺自体はまずくないのに、残念な結果に終わっていた。

スープの豚骨もサバもホタテも不憫でならなかった。
ラーメンに限らず、スープは本当にむずかしいなあ。
プロスポーツや、女子アイドルのグループのように、わがままで、アクもたっぷりのスターたち。しっかり目を光らせ、手綱を握っていかないと、すぐに反目し合ったり、スタンドプレーに走ったり、スキャンダルを起こしたりする。その悪い見本のようだった。

メンマは可もなく不可もなし。チャーシューは赤身を残して、やわらかく仕上げてはみたものの、下処理が悪いのか臭みが残る。

店主さんは私より年上で、ラーメン好きが昂じた脱サラ組のようだ。ラーメンを食べ歩いたのだろう。その努力には敬意を表するけれど、いまひとつだった。

以前、「料理に愛情なんかいらない」と書いた。しかし「こだわり」も料理を不味くする一因かもしれない。

あるメーカー製のカレー試食会で、ベテラン主婦より、料理が苦手な若奥様の作ったのが、「一番おいしい」と判定されたそうだ。パッケージのレシピ通り忠実に作るのが、いちばんおいしい。わが家流のひと味やひと手間が、結果、メーカーがシミュレーションを積み重ねた味の黄金比を崩してしまうのだ。

麺もスープも既製品、具材はブロイラーゆで卵に、添加物ハムでもいい。調理法さえしっかりしていたら、下手な専門店より、食堂ラーメンのほうがおいしいってこともある。

豚骨×魚系スープといえば、寿がきやのラーメンが懐かしい。名古屋にいた小・中学生の頃、乏しい小遣いでも、おなか一杯になれた。いま食べても、あの頃の感動はよみがえってこないだろうけれど、あの白へびスープはときどき恋しくなる(ヘビで出汁をとっているという都市伝説。高級すぎて原価合わないのにね)。

最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (氷川 渉)
2010-12-19 09:18:22
ラーメンは大変微妙な料理ですよね。

昔、魚介系のラーメン屋でラーメンを食べていたら、甘い系の香水をぷんぷんさせる女が店内に入って来て、便所が込み合いました。皆吐いていた。
返信する
Unknown (氷川 渉)
2010-12-19 09:24:16
そういう次第で。ラーメン界の暴力装置=佐野実氏が「香水をつける女は入店するな!」と言うのについて、「女性差別」とか言う馬鹿がいますが、客の立場からすれば、当たり前の配慮です。
返信する
Unknown (くろまっく)
2010-12-20 12:02:27
佐野たん。お花屋さんになりたかったんですよね。ソースは故・武内達人原作のマンガ。
フランスだと「香水くさい」という日本人の感覚自体がありえないんだと、何かで読みました。たしかに、風呂入らなくて、道は犬のうんこばかりの人達の文化なんだろうなあ(偏見)。
返信する