「われわれは何もしないぞ」って、おまえら何かしたの

　松本龍震災復興担当相が辞任。
　岩手・宮城両県知事に会った際、「知恵を出さないやつは助けない」と言ったという。

　「われわれは何もしないぞ」って、おまえら政治家が、何かしたのか？　

　部落解放同盟副委員長で、部落解放の父と呼ばれた松本治一郎の養孫（養子の子）だったのか。　民主党菅政権の任命責任もさることながら、部落解放同盟もこんな人物がナンバー２なんて、もう終わっているね。東北のきょうだいは、この男の東北差別発言を糾弾すべきだ。こんな人物を放置しておくから、不当な差別が食いものにされ、社会的に固定化し、再生産されていくのだ。

　「九州の人間だから、東北の何市がどこの県とか、わからんのよ」なんて、「復興担当相」の発言としては、絶対にありえないだろ。毎日テレビや新聞で、被災地のマップは出てきて、私たちだってずいぶん多くの地方自治体の名前を知った。要するにこの大臣は何も仕事をしていないってことだ。

　もちろん菅首相の任命責任も大きい。しかし任命された以上は、普通の人なら職務を全うしようとする。政治家どもには、この働き人の常識が通用しないようだ。


---

6日夜の追記

「元大臣は、松本治一郎の伝記を読み直すべきだ」という拍手コメントをいただいた。

「水平社宣言」も読み返せ！　

---
　吾々は、かならず卑屈なる言葉と怯懦なる行爲によって、祖先を辱しめ、人間を冒涜してはならぬ。そうして人の世の冷たさが、何んなに冷たいか、人間を勦る事が何であるかをよく知ってゐる吾々は、心から人生の熱と光を願求禮讃するものである。
　水平社は、かくして生れた。
　人の世に熱あれ、人間に光りあれ。
---

　被災地に光と熱を！　死者を辱め、復興に立ち向かう人びとを冒涜することは許されないぞ！