くっしーの徒然日記

三鷹でやっと捕らえた?(M101)

さて、2月22日、久しぶりの自宅庭からの撮影は、月の沈む時間を狙って、夜中に起き出してきて撮影を始めたが、月も沈む頃には残り時間は、わずか1時間ちょっとしか残っていない。

今回は、今まで三鷹で一度も捕らえたことがなかった、M101回転花火銀河を何とか撮ろうというのが大きな目的だった。遠征するには月が大きすぎたのと、明け方に月が沈む頃M101も高度が上がると言うこともあり、月のあるうちにM51を試し撮りした後、残り少ない時間でM101を撮影してみた。

と言うことで、頑張って撮影してみたM101の、撮って出しJPEG1枚画の写りとヒストグラムはこんな感じ↓

【↑撮って出しJPEG1枚画、未処理のM101画像とヒストグラム】

前回や、前々回の撮影結果では、画面に銀河のかけらも見えなかったが、今回は、中心部だけ、なにやらかすかに白くなっているのが判る。

月の有るうちに撮ったM51に比べて、ヒストグラムは同じぐらい飽和近くまでのびていて、画面に写っている銀河の中心部分は、M51よりかなり薄い。

M51までは行かないが、今までの撮影結果よりは少しは期待できるかもである。と言うことで期待を持って頑張って処理してみた。

【↑M101回転花火銀河 おおぐま座の渦巻き銀河】
Vixen SM-R125S D:130 f:720 UW9mm 80倍 35mm版換算2240mm相当
SP赤道儀+AL90+SkySenser2 IXY30S+CHDK ISO:3200 F:2.0 f=4.9mm
LPS-P2使用 コリメート法 合成F=3.0 S:64秒x14 Noise減算:OFF
撮影場所:東京都三鷹市 撮影日:2013/2/23 04:31-05:00
Registaxでコンポジット→FlatAideで除算補正→GIMPでトーンカーブ
・60%にトリミング(35mm版換算3714mm相当)・サイズ調整

う~ん、かなり厳しくて、M101の全景がしっかり写り込んでいない感じだが、かろうじて、渦巻き銀河としての腕が一部分、写った感じだろうか。ただし強烈な光害かぶりの補正と強調処理のせいも有って、淡い部分と背景との区別がはっきり付かない所も所々見られて、少しいびつな形のM101に見えるというか、M101っぽく写ってないな~、、、、

確かにM101の形としてはあんまりちゃんと写っていないのだが、しかし、今まで三鷹では全く捕らえられてなかったので、三鷹での初M101である。画像の出来は、山での画像とは比べるまでもなく、三鷹のM51よりも更に写りの悪い状態ではある物の、初めてM101が三鷹で写って、ちょっと嬉しい。

なにせ、山で撮っても淡くて中々コリメートでは手強い感じの対象なので、光害の三鷹でなんとなくそれっぽく撮れたので、早起きして撮った甲斐があったという物だ。

M101の淡い部分をもう少し写し込めて、うまくあぶり出せるようになれば、昨年上手く行かなかった、M81の渦巻く腕や、M31の周辺のディスク部分を三鷹で捕らえることもちょっと期待が持てるかもだ。

2013.2.23(3/23)

コメント一覧

くっしー
Nikon 8cmさん、ありがとうございます。

露光時間ですが、ヒストグラムがもう一杯一杯ですので、後はISOを落として時間を延ばす方向になりますね。光害かぶりに対して、ISOを落として時間を延ばすとどう写るかは少し興味がありますね。今度、自宅で撮る機会が有れば、試してみたいと思います。
くっしー
kameさん、おはようございます。

この時点で、LPS-P2フィルターはもう導入済みですね。お陰で、赤い天体がかなり良く写ってくれて居るんだと思います。赤に対しては効果抜群ですから、M17なんかここまで写るんだと自分でもびっくりしたぐらいです。
Nikon8cm
くっしーさん

三鷹からのM51とM101、スゴイですね。ついに、ここまで来ましたか。比較的高くのぼる対象ですから、透明度が高い晩の明け方なら、ここまで写るんですね。もう少し露光時間をかけられたらなあと思いましたが、そんな条件なら遠征していますよね。
kame
すでに一昨年の段階で実践済みだったんですね。
しかもフィルターとか無しで。(^^;

結構イケるものなんですね。赤いの。

恐れいりました。m(--)m
くっしー
kameさん、こんばんわ。

いえいえ、赤い散光星雲なら、結構写ると思いますよ。M17やM16辺りは以前に三鷹から撮影していますし。
http://air.ap.teacup.com/kussy/207.html
http://air.ap.teacup.com/kussy/214.html
さすがに、淡い部分は結構厳しくて明るい部分だけしか映らない感じでしたが、当時は13~16秒露光で、かぶり補正もYIMGのバックグランド補正でしたので、今なら、もう少し露出を掛けてフラットエイドでかぶり補正すれば、もう少し行けそうな気がします。
実はこの翌週に三鷹からバラ星雲に7cm鏡筒を使って挑戦したんですが、合成F2に下がっているのを忘れて、1分の露光を掛けたら、青のヒストグラムが飽和してしまって、かぶり補正が出来なくなって、画像に出来ませんでした(泣)
kame
やっぱりフィルターの効果が大きいのでしょうが、
感度や露光時間を十分にかければ、東京の光害の元でもM101みたいな淡い天体が映るんですね。

次の目標は東京で散光星雲ですか?
・・・さすがに無理すぎますね。(^^;
くっしー
シュミットさん、おはようございます。
そうなんですよ、M101今まで何度か三鷹から眼視と撮影を試みたのですが、さっぱり写りませんでした。世田谷だと、三鷹よりもう一段光害が酷いでしょうから、たとえ北側が開けていても厳しいでしょうね。
シュミット
確かにM101はM51よりもはるかに淡いので三鷹で撮影するのは大変なことだと思います。
世田谷の我が家からでは絶対に写せません。
光害も酷いですし、なんと言っても北天は自宅マンションがあるので視界ゼロなんです(^^;
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