ある町の入口に、おじいさんが座っていました。
そこへ、ある若者が通りかかり、おじいさんに質問しました。
僕は、ある町から引っ越してきたんですが、
この町は、いい町ですか?
そう聞かれた質問に対して、
おじいさんは、逆に若者に、質問しました。
あなたの住んでいた町は、どんなんじゃった?
すると、若者は、
私の住んでいた町は、不親切な冷たい人が多い最悪な町でした。
と答えると、おじいさんは、
「この町もそんなもんじゃよ。」と言いました。
それから、しばらくしてから、
別の若者が通りかかり、おじいさんに質問しました。
この町は、どんな町ですか?
そう聞かれた質問に対して、
おじいさんは、逆に若者に、質問しました。
あなたの住んでいた町は、どんなんじゃった?
私の住んでいた町は、みんな親切でやさしいいい町でした。
すると、おじいさんは、
「この町もそんなもんじゃよ。」と言いました。
そして、一年が過ぎた時に、
二人の若者は、おじいさんに、こう言いました。
おじいさんが、言ったとおりの町でした。
ふたりの言った町は、正反対の町なのに、
どうして、おじいさんの言ったとおりなのでしょうか?
これは、ビグマリオン効果というものだそうです。
1人の若者は、人の悪い面ばかりをフォーカスしてしまい、
どんどん町が嫌いになるし、
もう1人の若者は、人の良い面をフォーカスしているから、
良い町に見えている。
そして、自分自身の行動も自然と優しくなれる。
そうすると、周りも優しくしてくれる。
だから、親切な町になっていく。
逆に、嫌な町だなぁーと思いながら過ごしていても、
なかなか、周りも優しくしてくれない。
良い町だと思いながら過ごした1年と、
嫌な町だなと思いながら過ごした1年と、
それは、大きく違う1年になったでしょう。
どういった視点で物を見て、感じるかによって、
その人を取り巻く環境は大きく変わります。
だからこそ、我々の職場でも、
人のいいところをいっぱい見て、
嫌なところは、あまり見ないようにして、
仕事していけば、いい環境で仕事ができ、
結果、いい1年になるはずです。
あの二人の若者のように考え方、感じ方ひとつで、
あんなに違ってくるのだから、
このビグマリオン効果を
いい方に高めてもらいたいと思います。
お


