陶の詩

趣味の世界を極めたい!

実際に起きたら・・・。

2017-03-26 17:01:41 | 映画・劇・本
今年初めに読んだ本に衝撃を受けました。
高島哲夫著「富士山噴火」です。



小松左京さんの「日本沈没」を読んだ時もえーっと思ったけれど
それよりもはるかに現実に起きそうで、ある意味恐い内容です。

南海トラフ地震が起きた3年後の話なんですが、その大災害で息子と妻を失った自衛隊員が主人公。
そのことが原因で医者をしている娘とは絶縁状態。
今は養護老人ホームで働いているけれど、富士山噴火が近いという情報を得て人命救助に動き出す。

しかし、富士山噴火と一言で言っても本当に怖いんですね~。

まず火山灰、目に入ったら眼球を傷つけるから絶対こすってはいけないし、喉も傷めるし・・・。
窓を閉めていても室内に入り込んでくるからしっかり目張りをしないといけないし…・
車のエンジンやヘリコプターもやられてしまう・・・。
雨が降れば火山灰が泥流となって土石流のように襲い掛かってくる。

本格的に噴火したら噴石が飛んでくるし、溶岩も流れてくる。
もっと怖いのは火砕流です。高温で速度が速いのでそれから逃げるのは容易じゃないってこと。

高速道路も鉄道もマヒして大勢の人が逃げるのは大変なこと。
御殿場のアウトレットに遊びに行っていて富士山噴火に巻き込まれたらと思うとぞっとしますね~。

高島哲夫さんは『M8』で首都直下型地震を、『TSUNAMI』で巨大津波を書いていますが
今回の作品も大災害をテーマにしていて私達に実際に富士山噴火が起きたらこんなことが起きるんだよと
教えてくれます。

いつか富士山が噴火するといわれて久しいですが、この本を読んで心の準備をするのもいいかもしれませんね。





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