摩利支天(まりしてん)とは、天竺(現インド)の言葉で、日の光や陽炎のことだそうです。帝釈天と阿修羅が戦った時には、日と月を守ったという強いお方。しかも、ご自分はけっして表に姿をあわらさぬ謙虚な仏様です・・・
(「まりしてん千代姫」山本兼一・著、文中から・・・)
まりしてんとは、護身、蓄財などの神らしく、日本では中世以降多くの武将に信仰されたらしいですね。
なんでも楠木正成は兜の中に摩利支天の小像を篭めていたとか、毛利元就や立花道雪は「摩利支天の旗」を旗印として用いたとも。
山本勘助や前田利家や立花宗茂といった武将も摩利支天を信仰していたと伝えられているらしい・・・しかし、元は女神なんですねぇ~・・・知らんかった(^^ゞ
と、話は長い前置きになりましたが、
摩利支天の化身か?と思われた戦国から江戸時代にかけての一人の女性の生き様を描いたお話、九州の柳河城、父は立花道雪、婿殿、後の立花宗茂の奥方のお話。
この立花宗茂は加藤清正を朝鮮出兵で助けたというツワモノ、関が原で大阪方に付いた武将で、後に家康に許され、元の柳河城に戻ってこれた稀有な存在でもあるようで。
七歳にして城主となる数奇な運命を背負った女性だったのですねぇ・・・
山本兼一氏の本は「利休にたずねよ」以来、二冊目でしたが、
装丁の銃を構える絵がちょっとステキで、「摩利支天」という神仏にもちょっと興味があったせいもあります。元がミーハーなんで(^^ゞ
が、
氏の物語運びが実に上手い。読ませられる。
しかしまぁ・・・見事というか、あっぱれというか・・・凄い女性も居たものです。
こういう女性は稀有な訳ですが、そのあっぱれな女性を奥方にした立花宗茂なる武将も大したもので、妻と夫のあるべき姿のある意味、理想がそこにあるようにも感じられ、どうもワタシのような愚妻には耳が痛いながら、でも、なんとはなし、話が面白く・・・ついつい夜遅くまで読んでしまう・・・という(笑)そういう本でした。
奥方は立花宗茂が柳河城に戻された時には既に亡くなっていたのですが、
そのストーリーがとても良いなぁ・・・と、その粋な計らいとも思える終わりが余韻を残し・・・ちょっと清清しい気分にもなれたのでした。(^^ゞ
また彼の作品を読んでみたい気にもなったりして・・・
ただ、山本氏は去年亡くなられていますね・・・惜しい作家のお一人だと思う。
時代物にはやはり色々と、
現代とは違えど、人として学ばされる何かが眠っていますねぇ・・などと・・
僭越ながら、そんなこともシオシオと思う・・(^^ゞ
(「まりしてん千代姫」山本兼一・著、文中から・・・)
まりしてんとは、護身、蓄財などの神らしく、日本では中世以降多くの武将に信仰されたらしいですね。
なんでも楠木正成は兜の中に摩利支天の小像を篭めていたとか、毛利元就や立花道雪は「摩利支天の旗」を旗印として用いたとも。
山本勘助や前田利家や立花宗茂といった武将も摩利支天を信仰していたと伝えられているらしい・・・しかし、元は女神なんですねぇ~・・・知らんかった(^^ゞ
と、話は長い前置きになりましたが、
摩利支天の化身か?と思われた戦国から江戸時代にかけての一人の女性の生き様を描いたお話、九州の柳河城、父は立花道雪、婿殿、後の立花宗茂の奥方のお話。
この立花宗茂は加藤清正を朝鮮出兵で助けたというツワモノ、関が原で大阪方に付いた武将で、後に家康に許され、元の柳河城に戻ってこれた稀有な存在でもあるようで。
七歳にして城主となる数奇な運命を背負った女性だったのですねぇ・・・
山本兼一氏の本は「利休にたずねよ」以来、二冊目でしたが、
装丁の銃を構える絵がちょっとステキで、「摩利支天」という神仏にもちょっと興味があったせいもあります。元がミーハーなんで(^^ゞ
が、
氏の物語運びが実に上手い。読ませられる。
しかしまぁ・・・見事というか、あっぱれというか・・・凄い女性も居たものです。
こういう女性は稀有な訳ですが、そのあっぱれな女性を奥方にした立花宗茂なる武将も大したもので、妻と夫のあるべき姿のある意味、理想がそこにあるようにも感じられ、どうもワタシのような愚妻には耳が痛いながら、でも、なんとはなし、話が面白く・・・ついつい夜遅くまで読んでしまう・・・という(笑)そういう本でした。
奥方は立花宗茂が柳河城に戻された時には既に亡くなっていたのですが、
そのストーリーがとても良いなぁ・・・と、その粋な計らいとも思える終わりが余韻を残し・・・ちょっと清清しい気分にもなれたのでした。(^^ゞ
また彼の作品を読んでみたい気にもなったりして・・・
ただ、山本氏は去年亡くなられていますね・・・惜しい作家のお一人だと思う。
時代物にはやはり色々と、
現代とは違えど、人として学ばされる何かが眠っていますねぇ・・などと・・
僭越ながら、そんなこともシオシオと思う・・(^^ゞ