kyon's日誌

つれづれに・・・

風呂屋

2016年03月06日 | 日記
ひな祭りの日に、母を病院のそばの風呂屋に連れて行った。
昭和の濃い香りが残る、今風に言えばレトロというんかね?(笑)

脱衣所には昔見た脱衣用竹かごが積み重ねられ、
壁側に衣類を仕舞うロッカー、その中に今時珍しい柳ごおり(蓋なし)、ロッカーも鍵のような金物のギザギザカードを入れてカチッとはめ込むだけの簡単なもの・・
半分以上は壊れてるけど、柳ごおりにはロッカーと同じ番号が赤で書かれてる・・・でも、番号とロッカーの数字が合ってない(笑)
い~かげんなのであるが、何だかこのローカルさがオカシイ。

母は一人暮らしの頃からたまにこの風呂屋に来ていたらしい。
番台のオバチャンとは馴染みのお顔で、ワタシは一緒に入院してる人かと問われて苦笑した(^^ゞ娘だと分かってカラカラと笑ってた。

見回してみると、椅子の背にあんま用のゲンゴツが付いてるあれ、マッサージ椅子・・これは動かなかったが、休む椅子に代わりにはなる・・
パーマ屋さんのかぶるお釜のような・・・髪を乾かすために使う・・有料で20円?!(笑)これが何故か2台もある。
ベビーベッド、長椅子・・番台にはオバチャン用の小さなテレビ・・・
横には冷たい飲み物を入れた冷蔵庫?
どれをとっても、昔の銭湯を思い出す。タイムスリップしたような感覚だ。

ガラガラと戸を開けると流し場、奥に富士山の壁絵・・・風呂は底が浅いのと深いのが二つ・・・洗い場のシャワーなんぞ、角度は変えられるが元が付いてるので、海の家なんかのシャワー室についてる上から落ちてくるだけのシャワー(笑)
ホースが付いてないから、自分の頭とシャワーの角度を変えるしかない(笑)
いや、これはこれでシンプルでいいなぁ~と思える。
年寄りが殆どだから親切が無駄にならなくていいような気がする。

母は洗い場にある小さな椅子に座るが、膝の角度と合わないからか、ひょいひょいコケル。面倒になってタイルに直に座ろうとするので、慌ててタオルを敷いたり、違う椅子にしたり・・目離しが出来ない(笑)
風呂のお湯は熱いし・・・いや、ワタシには熱く感じるので長湯が出来ない。
でも、母には丁度いいらしく・・何度も入ってた。

大きな風呂屋ではない。こじんまりとしてるのが妙に気持ちが和む・・
能代では殆どの風呂屋が営業を止めているはずだから、ここは貴重だなぁと思える。
しかも病院のそばというのは、殆ど奇跡のような(笑)
母は何度か病院の風呂に入っているが、たまにゆっくり入りたいという欲求が起こるらしく、しかし外へはさすがに一人で出して貰えないからと、病室に戻ってからも何度も子供のように喜んでいた。
入院生活が長くなって来て、気ままに出来ないストレスを抱えていた頃だったので、気分転換にはなったようだ。

風呂って、今や何処の家にもあるから、自宅で入れる。
しかし、広さには限度もある(笑)
洗い場の広さや風呂桶の大きさなんかは心地良いものだけど、
温泉やナントかスパ・・・とかに行くしか、解放感は味わえない。
母が何度か利用してた風呂屋がどんなものか、ワタシも知っておきたいところもあったから、まぁ、いい機会ではあった。
コメント (12)
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