スイスに行きたい。どうしてマッターホルンが見たいから
そんな思いでツェルマットに宿泊しています。
2008年5月、このアルペンリゾートはシーズンオフ真っただ中。
閉まっているお店もちょこちょこあるほどです。
スキーシーズンも終わり、夏山登山には早い、そんな時期なんだろうな。
山小屋風の家々の窓辺には花々が咲き誇り・・・
そんなイメージで来たんだけど、花々もシーズン前だったのかありませんでした。
ちょっとガッカリ・・・
ツェルマットには2泊しています。
二日目はスイス屈指の山“マッターホルン”を見るべく登山電車に乗ることにしました。
スイス国鉄のツェルマット駅があり、そこから通りを挟んだところに登山鉄道ゴルナーグラート・モンテローザ鉄道の駅があります。(この写真には写ってません)
パッと見はスキー場のゴンドラ乗り場の雰囲気を感じました。
町はシーズンオフとはいうものの、この中は人がいっぱいいました。
この登山電車はスイスパスでは乗れないので、別途切符を買い電車の発車時刻を待ちます。
電車はほぼ1時間に1本ってとこです。
しばし待ち時間はあり、さらに人がたくさんやってきます。
やっぱ観光地だもんね~待合所は人だらけになってきました。
当時の時刻表がこれ
拡大版
たぶん10:24かな…でゴルナーグラートへ向かいました・・・と記憶してます。
この登山電車はグングン上っていきます。
はじめはツェルマットの町をぐる~んと回るかのように登り始めます。
徐々に森の中を走るようになり、小さな滝を見たりしながら広大に拓けた稜線をぐんぐん登り始めます。
雪崩よけの長いトンネルを抜けたり、景色はめまぐるしく変化していきます。
木々の合間から山の方を見て「マッターホルンはどこかいな」と探す。
途中、いくつかの駅をとおりながら、30分ちょっとで終点です。
この登山電車の車内アナウンスには日本語もありました。
「次はゴルナーグラート、終点です」・・・みたいな
ツェルマットが標高1620mに位置し、ゴルナーグラート駅が標高3089m。
全線アプト式ラックレールが敷かれています。
アプト式ラックレール
(Wikipediaから)より
種々あるラック式鉄道のうち「アプト式」とは、2枚または3枚のラックレール(Rack-rail)およびピニオンギア(Pinion-gear)を位相をずらして設置する方式を指す。
複数の歯の位相をずらす事により駆動力の円滑化および歯の長寿命化を図るとともに、常にピニオンのいずれかの歯がラックレールと深く噛み合っていることにより安全性の向上が図られている。
登山鉄道はもとより亜幹線鉄道にも世界各地で広く採用され、特にスイスを中心とした欧州の鉄道に多く存在している。
2組のラックピニオンを180度ずらして使用している例としては、スイスの氷河急行で有名なマッターホルン・ゴッタルド鉄道や蒸気機関車で有名なブリエンツ・ロートホルン鉄道などがある。
ツェルマットからの高低差1,485m、急勾配200%のところを9キロの行程で登りますが、アプト式ラックレールで安心安全よ。
ってことですね。お勉強になりました
しかしこんな高いところにレールが敷かれてるなんて…
それも建設が始まったのが1896年とのこと
和暦で言うと明治29年だって…
終点のゴルナーグラート駅が3089m富士山には及びませんが、そんなところまで電車で登って行けるのってすごいことだ~~
と、改めて思いますね。
電車を降りて駅から少し上ったところが展望スペースになっています。
石造りの階段(だったと思う)で、1階から2~3階程度の段数を上った記憶なんですがさすがに富士山の山頂に近い高さ、空気も平地に比べたらちょっと薄いんだろうな。
はーはー息を切らして展望スペースへとやってきました。
これ、結構感動ものです。
見たこと無いよ、こんな景色
で、念願のマッターホルンは
頭上を見上げると天気はいいんですが360度の山々には雲がたくさんかかっています。
どうやら肝心のマッタ―なホルンくんは隠れてしまっているようです
まさか、まさかの事態
でもワタシは電車で登ってきてる時に見たと信じています。
きっと見たんだーーー
やっぱ・・・もう一度行くべきかしら
この広場で前日の氷河急行で隣の席だったファミリーと出会いました。
この写真を撮ってもらい「Thank you」、今なら「Danke schön」と言えたね(2014.1.26実感)
そ
この建物、展望台とホテル(クルムホテル・ゴルナーグラート)です。
ゴルナーグラートで検索するとこの建物の画像は必ず出てきますね~
展望レストハウスがあるのでそこで一休みすることにしました。
そのレストハウス、まさにスキー場のレストハウスといった出立です。
天井が高くてビュッフェ方式で・・・
ここではビールとフライドポテトを食べたんだけど、ここのポテトが人生でのナンバーワンね
空腹だったことや、空気が薄かったことなどを差し引いても美味しいと思います
スイスやドイツで食べたポテトは本当に美味しい。
中でもココは印象深い美味しさでした。なんら代わり映えの無いフレンチフライってモノなんだけどね・・
残念ながら写真がない。
この頃、写真撮影に貪欲さが欠けておりました(2014.1.26実感)
麓に戻るのに予定してた電車を見送り、晴れてくれることを願いながら1時間、次の電車を待ちました。
雲の流れはめまぐるしいので、突如晴れるのではないかとあ…
でもその思いは届かずにヤツはずっと雲の中でした
地球の歩き方を読み返したら
“たとえ気難しいマッターホルンが雲に隠れていても・・・”
ってフレーズがありました。気難しかったのか・・・
さて、ツェルマットへ戻ることにしましょう。
2008.5.17
2014.1.26記事
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