今度の「フェスタ南伊豆」では、私はシギリージャを踊ります。
いつも応援してくださるお客様には、昨年の12月や今年の4月の「自主企画」でご覧いただいているのですが、それ以外の舞台ではなかなか踊る機会がなくて。
「次こそは」って、区切り事に練り直しても、結局タイミングがそこではなく、他の曲を踊ってきました。
そのお陰で他の曲も深まったり、好きな曲が増え勉強にはなっているのですが。。。。。
やっと本当にシギリージャを踊る機会を頂けて、すごく嬉しいです。
練習をしていても「私、シギリージャ踊りたかったんだなぁ」ってジーンときています。
「ひぃたんが好きなように・・・・」って言ってもらえるアドバイスの深さを、今さら知りました。
先日のアレグリアスでは踊り直しをお願いし、賛否両論いただいてどちらも有難く思っていますが、今来日している「ガルロチ」のフラメンコを観たら「今できる一番を見て欲しいから、私はこれからも何度でもやり直そう」って思ったんです。
知れば知るほど、フラメンコは難しいし、時間がかかる。
「フェスタ南伊豆」は屋外なため、自分がいつもこだわっている照明もないし、お昼の12:30だし、風が吹いたらマントンも踊りにくかったり、雨だったらどうすんだよ・・・とかあるのだけど、もう、そんなことは小さいことで、自分が踊りたい曲を準備できることが、こんなに幸せだなんて。
たった6分を何時間も練習して、それでも「まだ何かできるかな」とか、「動き過ぎかな」「詰め過ぎかな」とか考えて、なかなか出来上がらない。
「その場の雰囲気に合わせて、あえて決めるのやめよう」って振付を決めないところを決めたりして。
そして私は「何度でもやり直そう」って思って練習しているけれど、もう絶対にこのシギリージャはその必要がないと信じています。絶対に。
南伊豆町の皆さまは、ほとんどの方がフラメンコを観たことがないのでは?と町長がおっしゃっていました。
その方々に、初めて見るフラメンコが【LasFloresMias】なことと、私のシギリージャなことは、「ずっとシギリージャが踊れなかったのは今回のため?」って思えるくらい、光栄なことだと思っています。
最初、海の近くだし、家族連れが多いからお子様もたくさんとのことで、明るい曲にしようかと思っていたのです。
でも、南伊豆町の役場の皆さんが「本格的なフラメンコを町のみんなにみせるため」と様々な準備をしてくださる姿を見て、「ここでシギリージャを踊ろう」と決めました。
私のフラメンコ人生で、一番一緒に過ごしてきている曲です。
子供たちの瞳に、私たちのフラメンコはどんな風に映るんだろう。
今の私だから踊れるシギリージャを精一杯踊ります。
お天気に恵まれますように。
晴れなくていいから、雨は降らないでほしい。