大変遅くなりましたが、この夏、フラメンコ協会の第30回 新人公演で奨励賞を頂きました。
ありがとうございました。
その後も色々な舞台があり、昨日やっと一区切りができて、お花のみんなが祝賀会を開いてくれました。
ありがとう
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カミカミですが、文章を作ってお礼の言葉を述べさせて頂きました。
講評が掲載されている協会の会報も届き、10/10(日)のライブもあるので、改めてもっと丁寧に踊れるように練習します
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バイラオーラとしてフラメンコを深めたいです。
変わらずにこれからもよろしくお願い致します。
フラメンコ協会のHPに受賞者コメントが掲載され、私もご紹介いただいています。
https://www.anif.jp/event/shinjin/comment_shinjin/30th.html
審査員の先生方の講評はこちら
https://www.anif.jp/eve…/shinjin/criticism_shinjin/30th.html
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2021/8/29(日) 8番
シギリージャ
カンテ 有田 圭輔
ギター 尾藤 大介
バイオリン Shigueto Miki
監督 松 彩果
ありがとうございました。
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【お礼のことば】
本日は、「第30回新人公演 奨励賞受賞」お祝いの宴を開いていただき、ありがとうございます。
長きに渡り何度も落選する中、落胆せずにずっとついてきてくれて、毎回毎回、祈るように応援して頂きありがとうございました。
私がフラメンコを始めたきっかけは、社会人1年生の時、たまたまつけたテレビ番組で、「公園や路地裏で普段着のまま、ギターやカンテと一緒に踊るフラメンコ」を見た時に「人生が見えて素敵」と思い「私もフラメンコを踊ったら自分だけの表現ができるかな」と思ったことからでした。
それからずっと休まずにフラメンコを踊ってきていますが、4~5年くらい前から「今の自分の踊りをあの時の自分が見たら、フラメンコを始めたいって思うかな?」と考えるようになりました。「振付は見えても、私の人生見えてるかな?」って。
そう思ってからは、振付の順番が変わりました。今迄以上に音楽隊に相談して、この振付が「はまるか」ではなく「共感できるか」「一緒の気持ちになれるか」を最優先にしています。どんなに練習しても、音楽のエネルギーと合わない振付はカットしています。
そして、そうしているうちに、仲間の音楽隊が振付だけでなく私の踊り方についてもアドバイスしてくれるようになりました。例えばペンギンみたいになる手の平とか、ファルダを持ちすぎるからペチコート履いた方がいいとか、走らないようにと抑えすぎて私のいいところがなくなるよりは、思い切りいってしまった方がいいとか、自分だけで頑張ろうとしないで、仲間に乗っかるだけでいいんだよ、等、音楽隊は私にとって踊りの先生にもなりました。
新人公演でも、いつもと同じように、踊り方の先生でもある音楽隊と一緒に1からつくり、技術的な話より、「空気感」や「フラメンコでの舞台への立ち方」を身振り手振りでアドバイスしてもらう中、あのシギリージャは出来上がりました。
そんな暖かい仲間が出来ると、その仲間を失うことが怖くなりました。
だから、新人公演の舞台の上では選考結果よりもこれからも今と同じように彼らと向き合える自分でいられるようにしか考えておらず、無観客の舞台の先には、私にプレッシャーをかけないようにと「頑張って」とも言わず、ただただ普通にクラスを楽しんで
祈って、でも私を待っている生徒:お花のみんなしかいませんでした。何度も新人公演に出ている先生だけど、私の踊りを観て「ひぃたんの生徒でよかった」と思ってもらえるように。お陰で集中して踊ることが出来たのだと思っています。
このコロナ禍で様々な制限がある中、唯一の楽しみとしてクラスに来てくれているお花のみんなには、新人公演があることで100%の自分でクラスが出来ていたか、ちょっとわかりません。
でも、昨日のチャリティー舞台を観たら、いつもより時間がなくても、いつも以上に現場を任せられるみんなに育っていることがわかり、とても誇らしかったです。新人公演の奨励賞も心から嬉しいのですが、また違った比べられない程の素晴らしい光景を見届けることができました。みんなのあの姿がコロナ禍で得た私の賞です。
これからもみんなをもっと引き上げたいと改めて思っています。
そして、昨日のみんなを見ていたら、「27年前「人生が見えて素敵」と思ったのは、彼等にも仲間がいて、音楽があって、そこに誇りを持っているからそう見えたんだな」と思いました。守るものがあるから人生が見えたのだと思います。
もっと早くに受賞できる準備が出来ていたら、このことに気づけなかったでしょう。
今の自分もいないし、なによりも、今の仲間やお花たちがいないのではないかと思います。そう思ったら、ずっと足りないと思っていた「新人公演の結果」は私に与えてくれることしかありませんでした。挑戦し続けてよかったです。
「もう、ひぃたんを新人公演で観られないんだね」と言われ、受賞したことに実感が湧きました。そこだけは今までと違うところだと思います。
でも、それ以外は変わらずに、審査していただくために色々考えた時間を、どうしたらもっとフラメンコの魅力を、自分にも仲間にもお客様にも伝えられるのか、ということに使って、もっともっとフラメンコで会話していきたいと考えています。
本日は本当にありがとうございました。これからもよろしくお願い致します。
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