ライフ&キャリアの制作現場

くらし、仕事、生き方のリセット、リメイク、リスタートのヒントになるような、なるべく本音でリアルな話にしたいと思います。

71.自分の言葉で自分を語る

2017-03-22 23:47:33 | 仕事 キャリア ライフキャリア
 転職面接のロールプレイの採用担当者役を、セミナーや個別対応ですることがある。相手の応募職種や業界を聞いて、なるべくリアルなイメージで行うよう心がけている。勿論、実際の面接は企業によって、形式、雰囲気、評価ポイントなども異なるから、受けてみないとわからない。100%面接合格法などあり得ない。その気合は良いが、そんなテクニックもどきで合格するほど、企業は甘くない。とにかく頭数だけ必要な求人は別として、いわゆる採用選考のための面接で、1社か2社受けてたまたま受かっても確かに100%。仮に10社受けて10社とも合格すれば100%だが、現実の転職でなかなか受からずに10社受けることはあっても、受かりながら10社面接する応募者などいない。

 面接がうまい応募者は確かにいる。しかし、だからと言って採用されるとは限らない。採用する方は、概ね「募集職種や自社に合った人材か」「本当に自社でやる気があるのか」「他の社員ともチームワークやコミュニケーションがうまく行きそうか」といった視点を持って面接している。その上で、具体的な各社の評価ポイントをチェックしているし、第一印象の影響も大きい。

 では、応募者はどうすればよいか。定番の自己PR、応募動機、転職理由等の想定質問に対する自分なりの応答をシュミレーションすることは必要。ただ、それらを自分の言葉で自分らしく表現することがより大事なことと思う。誰もが言いそうなことではなく、自分で考え抜いた言葉で態度で表情で、本気で表現しようとすれば迫力が違ってくる。それこそが、まさに転機における人間力と思う。

 シビアな言い方かもしれないが、新卒大量採用する大企業と違い、中小企業が即戦力となりうる人材を中途採用しようとすれば、採用担当者も本気になる。なぜなら、うまい話に期待して、後で裏切られた苦い経験を持つ人事・採用担当者は少なくないからだ。
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