LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

これは教職員への精神的拷問、思想差別、人格否定ではないのか--大阪府教委による口元チェック通知

2013-09-19 | 「日の丸・君が代」強制反対

 大阪府教育委員会が9月4日付で全ての府立高校138校に、入学式や卒業式での「君が代」斉唱時、管理職が教職員の口元をチェックし、実際に君が代を起立斉唱しているか確認し、結果を報告するよう求める通知文を出したことを19日の毎日新聞が一面トップで報じています。
※君が代斉唱:教職員の口元「確認を」 大阪府教委が通知(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/news/20130919k0000m040116000c.html

 2012年府立和泉高校卒業式で教職員の口元をチェックした中原徹氏が大阪府教育長になり、府立高校全体に徹底させようというものです。
※NHK特番「君が代条例の波紋」--「この強制を見過ごせばかならず次は子どもたちへの強制がはじまる」(リブインピース)
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/03d6962fb3b474ac2783a9d5e23223a0

 公衆の面前で、本人がかたくなに拒否していることをむりやりやらせ、屈辱を味わわせる--これは精神的拷問以外のなにものでもありません。人格否定も甚だしいものです。

 最高裁おいても、
 教職員が「自らの歴史観との葛藤を経て、信条と尊厳を守るためにやむを得ず不起立を繰り返すことを選択した」
「信条に忠実であるとほど心理的に追い込まれている者がいることが推測できる」
「このような過酷な結果をもたらす加重処分は、法が予定している懲戒制度の運用の許容範囲にはいるとはとうてい考えられない」
「教員には教育の自由が保障されている。公権力によって特別の意見のみを教えることがあってはならず、ある程度の裁量が認められる」
等の意見が付帯されています。
※1/16の君が代訴訟最高裁判決について(リブインピース)
http://blog.goo.ne.jp/liveinpeace_925/e/8e2c16f5da294786ea4625051ac7e0d5

 憲法学者の木村草太氏は『憲法の創造力』(NHK出版新書)の中で、教職員への「日の丸・君が代」の強制は、豚肉の摂食を禁じられているイスラム教徒の口をねじ開けてむりやり豚肉を食わせるようなもので、憲法14条、思想信条による差別の禁止に違反すると言っています。
 思想良心の自由は、基本的人権の中でも自由権の根幹に位置し、決しておかしてはならない権利なはずです。
 
 大阪府教育委員会と中原教育長による口元チェック通知は、いやがる教職員の口をねじ開けて、むりやり「天皇の世よ永遠に」と声を絞り出させようというもので、権力を笠に着たいじめ、精神的拷問、パワーハラスメントにほかなりません。
 戦前のように「非国民」をあぶり出すような危険を感じます。

 教職員だけでなく、沢山の市民からの抗議が必要です。

 大阪府教育委員会の教育総務企画課へ抗議のメールしました。
 http://www.pref.osaka.jp/kyoikusomu/
  https://www.shinsei.pref.osaka.jp/ers/input.do?tetudukiid=2008100167
  電話:06-6944-8039 Fax:06-6944-6884 (教育政策グループ)

(ハンマー)


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