さてさて、引き続いてAIRの旅です。
今旅の最初の目的地、福井県小浜市空印寺に到着。
狭い路地の奥へ奥へと進んだところにそれはあり、一応、拝観者のための駐車場があったっぽいのですが、来たときにはそれに気づかず普通に路駐。
ここには具体的に何があるかというと、AIRでの千年前のお話の中に出てくるメインキャラクターが最後に暮らす洞窟があります。さらに、このお寺には「八百比丘尼伝説」という寓話が残っておりまして、詳しくは触れませんが、その「八百比丘尼」という言葉自体もAIRに登場致します。
へけけ!!しぎゃぴー!AIR満載!AIR万歳!
胸の鼓動も血糖値もあがっていきます。まるでAIRトラベラーのおいらを待っていたかのように境内には人の姿は見えません。空印寺は今まさに、おいらが独占、いや、おいらとドッキングしたのです。ドッキングフェスティバルです。
そうして、洞窟付近まで歩みを進めると、事前調査では見られなかった柵らしきものがあり、洞窟の前をがっちりガードしておりました。
わずかでも漏らさないのか!アテントかてめえは!
おまけに、柵には
「豪雨のときは通り抜けはご遠慮ください」
と書かれた看板があります。
ってか、天気関係なく柵してんじゃねーか!普通に通り抜けなんてできねーゴルァ!ボケ!
怒りのあまり、その柵を引き抜こうとしましたが、なかなか頑丈で抜くことができません。また、柵の根元付近には蜘蛛の巣がはっており、けっこう前からずっと柵が施されていたことが明らかになりました。
行くべきか、行かざるべきか…
ここでおいらは迷います。柵を乗り越え、困難を乗り越え、為末を乗り越え洞窟内に進入するのか。おいらにとっては洞窟は神聖そのものです。そこに立ち入ることは神の領域を侵すことになるのです。
「みな、よく見届けよ。神殺しがいかなるものか」
というエボシ御前の声も聞こえてきます。
しかし、AIRの千年前のお話で出てくるヒロインの少女もまた、神格化された存在でした。つまり、そこへ立ち入ることでおいらはその少女に出会えるのではないだろうか。少しでもその存在を感じることができるのではないか(つか、この人、相当イっちゃってるなあ…)。
Tシャツを引き裂かれる思いです。いったいこの僕はどうしたらよいのだろう。
この支配から卒業すればよいのだろう。
盗んだバイクで走り出す…
そういえば、高校生のとき、盗んだ自転車で同人誌即売会に向かったがその途中、警察に捕まってパトカー乗せられて取調べ受けて、暇つぶしに持っていったエロ同人誌、警察に見られたなあ(もちろん事実です)。
そんなさわやか三組にも負けないさわやかな青春の日々を思い出しながら、時間は刻々と過ぎてゆきます。そろそろ決断をしなければなりません。
結論は…
「MAICCA」
柵乗り越えこえたりなんかすると腰痛くなるし。
やーめぴ
とりあえず写真だけ撮っとくべ。
んじゃ次いってみよう。
境内を3~4m散策すると、また看板が…。
「線路へは通り抜けしないでください」
通り抜けしないで、と言われると、通り抜けしたくなるのが人間の性です。
通るぞ!抜けるぞ!しゃあこのやろう!
血気盛んに小道を抜けます。墓地を抜け、寺の建物の横に出ると、確かに前方に線路らしきものと、送電線が見えます。確かにあったが、そもそも通り抜けることに何のメリットが…駅があるわけじゃねーし
また、寺の建物には普通の家のようにベランダと窓があり、ここでおいらの足は止まります。
窓の向こうから寺の住職にでも不法通り抜けしてるところ見られたら怒られるんだろうなあ
まだ線路にたどり着いていませんでしたが、踵を返し、速攻でその場を後にしました。
僕、チキンですから、小心者ですから。うひひ!
まあ、なんつーか、静かな街の静かなお寺。強い日差しとゆっくりと流れる時間。AIRをやったことがある人ならば、その一空間で、AIRの世界へ思いを馳せることができるだろうと思います。
そんなこんなでひとまず目的達成。車に戻り、クーラーをフル稼働させて、次の場所へと向かう準備をします。
次の場所は同じ小浜市にある、八百姫神社。直接、AIRのモデルとなっている場所ではありませんが、雰囲気がAIRに似ているということで、是非立ち寄ってみるべきだという場所。
しかしこの神社、地図に載っているほど有名ではなく、地元の人もあまり知らない、かなりローカルな神社らしい。過去、おいらと同じようにAIRの聖地を旅した人のサイトに地図が掲載してあったので、持ち込んだノートPCを使ってその場所を確認しなければなりませんでした。
PCを立ち上げ、ネットに接続。メッセンジャーを開くと親友のKazがいたのでちょろっと会話。
車の中でひたすらノートPCとにらめっこをしていたのですが、その最中、どこからともなく現れたばばぁ(通称:ばばぁ)が、おいらの車をなめまわすようにじろじろと見ています。さらにばばぁは車の30cm以内に接近、運転席にいるおいらを覗き込むように視姦していくのです。
もちろん、おいらはそんな認知症ばばぁとは絶対に目を合わせません。合わせたら最後、
「しばらく見ないうちに大きくなったねえ。死んだじいさんにそっくりだよ、わーん」
とかそーゆうボケ老人にありがちな大きな勘違いをされるでしょう。
そうでなくても、なにかわけわからんことをまくし立てられるかもしれません。
楽しいAIRの旅は一転、おいらはばばぁの恐怖に怯えなければなりませでした。
顔面には大粒の汗が大量に湧き出して、まるで琵琶湖。両手はヌメヌメ・ベトベト・ドクドク・びしょびしょで、握手されたくない手NO.1ぶっちぎりを走っています。
眼球をすばやく移動させ、目の端でばばぁの行方を追うと、一旦はいずこかへ立ち去ろうとしたものの、何を思ったのか、またこちらに戻ってくるではありませんか!
おいおい、ばばぁ何戻ってきてんだよ!こっちじゃねーだろ!ここにはおめーの息子も孫もいねーんだよ!いるのは、おめーと同じ認知症のAIRきちがいだけなんだよ!
そんな叫びもむなしく、ばばぁはどんどんこちらに接近してきます。ここでおいらは一つ、大きな失敗を犯していました。タバコを吸いながらPCをいぢっていたため、窓をけっこう開けていたのです。
ばばぁが現れたときには全身がパーキンソン病のように硬直してしまい、窓を閉めることができなかった…、わけではないのですが、まあほっとけばすぐにでもどこかに行くだろう、煙いのにわざわざ閉めることはない、という判断を下していました。その判断が仇となり、ばばぁは開いている窓に自分のあごを乗せ、運転席にいるおいらに向かって話しかけてきたのです!
終わった…
世界の終わりだ…
世界が終わるまでは~離れることもない~♪
離れることもない?このばばぁがか?マジかよ!マジカル!ホーリーアップ!
まともに思考できないまま、ばばぁが話しかける言葉に耳を傾けます。
なにやらPCで仕事をしてるようだが、やるならエンジンを切ってやってくれ、と。そーゆう内容でした。
別に仕事をしてるわけじゃないんだけど…え?つまりアイドリングストップしろと?このばぁさん、めっちゃまともじゃん!むしろ、無駄に排ガス撒き散らしてる俺が悪人みたいじゃん!なにが静かな街の静かなお寺だよ、気取ってんじゃねーよ!てめーはまぬけなピエロか!
おいらの顔は、サーカスで、天井から釣られたロープでおもいっきり引っ張られたように、引きつった笑顔で
「あはは、すいませんすいません」
を繰り返すばかりでした。
あごを窓に乗せているため、頭半分だけ窓に突っ込んだ形になっているばぁさんは車内にいるおいらからはかなり異様です、むしろ、異形です。そのままの体勢を維持しながらばぁさんはさらに世間話を始めます。
最近は文明の進歩がめざましい、特にケータイとか、どこから来たのとか…。
やっと落ち着きを取り戻したおいらは、それらの話に相槌を打ち、話を合わせます。なんというか、世話焼きの、気のいい田舎のばあさんといった感じでした。
最初は笑顔のなかったばあさんも、おいらと話すうちにだんだんと破顔していきます。まあ、それほど急いでいるわけでもなく、旅先で見ず知らずの人と話すことは嫌いではないので、おいらのほうからも話すようになっていました。
すでに調べ尽くしてはいたのですが、これから向かう八百姫神社のことを尋ねると、やはり知らないとの返答。やっぱり地元の人でも、ほんとにその近くの人じゃないと知らないのね、と確信。適当なところで話を切り上げ、出発する旨を伝えると、気をつけて行ってきなさい、と、手を振って見送ってくれました。
思いかげない出会いでしたが、地元の人とのちょっとした触れ合いでした。
AIR5へ続く。
今旅の最初の目的地、福井県小浜市空印寺に到着。
狭い路地の奥へ奥へと進んだところにそれはあり、一応、拝観者のための駐車場があったっぽいのですが、来たときにはそれに気づかず普通に路駐。
ここには具体的に何があるかというと、AIRでの千年前のお話の中に出てくるメインキャラクターが最後に暮らす洞窟があります。さらに、このお寺には「八百比丘尼伝説」という寓話が残っておりまして、詳しくは触れませんが、その「八百比丘尼」という言葉自体もAIRに登場致します。
へけけ!!しぎゃぴー!AIR満載!AIR万歳!
胸の鼓動も血糖値もあがっていきます。まるでAIRトラベラーのおいらを待っていたかのように境内には人の姿は見えません。空印寺は今まさに、おいらが独占、いや、おいらとドッキングしたのです。ドッキングフェスティバルです。
そうして、洞窟付近まで歩みを進めると、事前調査では見られなかった柵らしきものがあり、洞窟の前をがっちりガードしておりました。
わずかでも漏らさないのか!アテントかてめえは!
おまけに、柵には
「豪雨のときは通り抜けはご遠慮ください」
と書かれた看板があります。
ってか、天気関係なく柵してんじゃねーか!普通に通り抜けなんてできねーゴルァ!ボケ!
怒りのあまり、その柵を引き抜こうとしましたが、なかなか頑丈で抜くことができません。また、柵の根元付近には蜘蛛の巣がはっており、けっこう前からずっと柵が施されていたことが明らかになりました。
行くべきか、行かざるべきか…
ここでおいらは迷います。柵を乗り越え、困難を乗り越え、為末を乗り越え洞窟内に進入するのか。おいらにとっては洞窟は神聖そのものです。そこに立ち入ることは神の領域を侵すことになるのです。
「みな、よく見届けよ。神殺しがいかなるものか」
というエボシ御前の声も聞こえてきます。
しかし、AIRの千年前のお話で出てくるヒロインの少女もまた、神格化された存在でした。つまり、そこへ立ち入ることでおいらはその少女に出会えるのではないだろうか。少しでもその存在を感じることができるのではないか(つか、この人、相当イっちゃってるなあ…)。
Tシャツを引き裂かれる思いです。いったいこの僕はどうしたらよいのだろう。
この支配から卒業すればよいのだろう。
盗んだバイクで走り出す…
そういえば、高校生のとき、盗んだ自転車で同人誌即売会に向かったがその途中、警察に捕まってパトカー乗せられて取調べ受けて、暇つぶしに持っていったエロ同人誌、警察に見られたなあ(もちろん事実です)。
そんなさわやか三組にも負けないさわやかな青春の日々を思い出しながら、時間は刻々と過ぎてゆきます。そろそろ決断をしなければなりません。
結論は…
「MAICCA」
柵乗り越えこえたりなんかすると腰痛くなるし。
やーめぴ
とりあえず写真だけ撮っとくべ。
んじゃ次いってみよう。
境内を3~4m散策すると、また看板が…。
「線路へは通り抜けしないでください」
通り抜けしないで、と言われると、通り抜けしたくなるのが人間の性です。
通るぞ!抜けるぞ!しゃあこのやろう!
血気盛んに小道を抜けます。墓地を抜け、寺の建物の横に出ると、確かに前方に線路らしきものと、送電線が見えます。確かにあったが、そもそも通り抜けることに何のメリットが…駅があるわけじゃねーし
また、寺の建物には普通の家のようにベランダと窓があり、ここでおいらの足は止まります。
窓の向こうから寺の住職にでも不法通り抜けしてるところ見られたら怒られるんだろうなあ
まだ線路にたどり着いていませんでしたが、踵を返し、速攻でその場を後にしました。
僕、チキンですから、小心者ですから。うひひ!
まあ、なんつーか、静かな街の静かなお寺。強い日差しとゆっくりと流れる時間。AIRをやったことがある人ならば、その一空間で、AIRの世界へ思いを馳せることができるだろうと思います。
そんなこんなでひとまず目的達成。車に戻り、クーラーをフル稼働させて、次の場所へと向かう準備をします。
次の場所は同じ小浜市にある、八百姫神社。直接、AIRのモデルとなっている場所ではありませんが、雰囲気がAIRに似ているということで、是非立ち寄ってみるべきだという場所。
しかしこの神社、地図に載っているほど有名ではなく、地元の人もあまり知らない、かなりローカルな神社らしい。過去、おいらと同じようにAIRの聖地を旅した人のサイトに地図が掲載してあったので、持ち込んだノートPCを使ってその場所を確認しなければなりませんでした。
PCを立ち上げ、ネットに接続。メッセンジャーを開くと親友のKazがいたのでちょろっと会話。
車の中でひたすらノートPCとにらめっこをしていたのですが、その最中、どこからともなく現れたばばぁ(通称:ばばぁ)が、おいらの車をなめまわすようにじろじろと見ています。さらにばばぁは車の30cm以内に接近、運転席にいるおいらを覗き込むように視姦していくのです。
もちろん、おいらはそんな認知症ばばぁとは絶対に目を合わせません。合わせたら最後、
「しばらく見ないうちに大きくなったねえ。死んだじいさんにそっくりだよ、わーん」
とかそーゆうボケ老人にありがちな大きな勘違いをされるでしょう。
そうでなくても、なにかわけわからんことをまくし立てられるかもしれません。
楽しいAIRの旅は一転、おいらはばばぁの恐怖に怯えなければなりませでした。
顔面には大粒の汗が大量に湧き出して、まるで琵琶湖。両手はヌメヌメ・ベトベト・ドクドク・びしょびしょで、握手されたくない手NO.1ぶっちぎりを走っています。
眼球をすばやく移動させ、目の端でばばぁの行方を追うと、一旦はいずこかへ立ち去ろうとしたものの、何を思ったのか、またこちらに戻ってくるではありませんか!
おいおい、ばばぁ何戻ってきてんだよ!こっちじゃねーだろ!ここにはおめーの息子も孫もいねーんだよ!いるのは、おめーと同じ認知症のAIRきちがいだけなんだよ!
そんな叫びもむなしく、ばばぁはどんどんこちらに接近してきます。ここでおいらは一つ、大きな失敗を犯していました。タバコを吸いながらPCをいぢっていたため、窓をけっこう開けていたのです。
ばばぁが現れたときには全身がパーキンソン病のように硬直してしまい、窓を閉めることができなかった…、わけではないのですが、まあほっとけばすぐにでもどこかに行くだろう、煙いのにわざわざ閉めることはない、という判断を下していました。その判断が仇となり、ばばぁは開いている窓に自分のあごを乗せ、運転席にいるおいらに向かって話しかけてきたのです!
終わった…
世界の終わりだ…
世界が終わるまでは~離れることもない~♪
離れることもない?このばばぁがか?マジかよ!マジカル!ホーリーアップ!
まともに思考できないまま、ばばぁが話しかける言葉に耳を傾けます。
なにやらPCで仕事をしてるようだが、やるならエンジンを切ってやってくれ、と。そーゆう内容でした。
別に仕事をしてるわけじゃないんだけど…え?つまりアイドリングストップしろと?このばぁさん、めっちゃまともじゃん!むしろ、無駄に排ガス撒き散らしてる俺が悪人みたいじゃん!なにが静かな街の静かなお寺だよ、気取ってんじゃねーよ!てめーはまぬけなピエロか!
おいらの顔は、サーカスで、天井から釣られたロープでおもいっきり引っ張られたように、引きつった笑顔で
「あはは、すいませんすいません」
を繰り返すばかりでした。
あごを窓に乗せているため、頭半分だけ窓に突っ込んだ形になっているばぁさんは車内にいるおいらからはかなり異様です、むしろ、異形です。そのままの体勢を維持しながらばぁさんはさらに世間話を始めます。
最近は文明の進歩がめざましい、特にケータイとか、どこから来たのとか…。
やっと落ち着きを取り戻したおいらは、それらの話に相槌を打ち、話を合わせます。なんというか、世話焼きの、気のいい田舎のばあさんといった感じでした。
最初は笑顔のなかったばあさんも、おいらと話すうちにだんだんと破顔していきます。まあ、それほど急いでいるわけでもなく、旅先で見ず知らずの人と話すことは嫌いではないので、おいらのほうからも話すようになっていました。
すでに調べ尽くしてはいたのですが、これから向かう八百姫神社のことを尋ねると、やはり知らないとの返答。やっぱり地元の人でも、ほんとにその近くの人じゃないと知らないのね、と確信。適当なところで話を切り上げ、出発する旨を伝えると、気をつけて行ってきなさい、と、手を振って見送ってくれました。
思いかげない出会いでしたが、地元の人とのちょっとした触れ合いでした。
AIR5へ続く。
あー思い出せない。若年性痴呆症の自分が嘆かわしい。
しょーこーだろ?wほら!w
修学旅行のときに罰ゲームで空中浮遊やらせたんでしょ?確かw