脳内一人旅日記・改

登山、ロードバイク、一人旅好きのつれづれなるブログ。

AIRの旅・5 思いがけない感動と呼吸困難

2006年05月13日 | AIR聖地巡礼
それにしても、海ってほんと綺麗だなあ。
綺麗…世界ってほんと綺麗…BYフィオ

ってなもんですYOッ!
途中、何度も車を止めてその美しい景色を盗撮いたしました。

海岸線を抜け、国道に入り南下します。地図では八百姫神社は国道沿いに位置していたのですが、どこで曲がるのか分かりません。ナビを元に大体この辺だろうというところまできましたが、ここにきて、曲がる道が二つあることが発覚。ナビがあってもけっこう迷うことの多い、方向感覚・視覚・聴覚ゼロのおいらですが、それでもこの日は神奈備様(AIRの千年前のお話に出てくるラブリーヒロイン)のお導きで、迷わず進むことができました。

再び思い出されるAIRの感動のワンシーン…
空にいる神奈からおいらにエールが送られているように感じます…

うふふ…ぐふふ…チェストーーー!!!!

おっと、失礼しました。異世界(セフィーロ)に旅立っておりました。話を戻します。

国道から小道に入ると程なく、「八百姫神社駐車場」という看板が見えたので、猛スピードで納屋に突っ込むかのように、駐車場に駐車。
神社の入り口は、周りを木に囲まれて薄暗く、神秘的なにおいを漂わせておりました。これでこそAIR!いざAIR!です。

鳥居をくぐり、石段を上ります。ここであせってはいけません。薄暗い木のトンネルでAIRを感じながら、一段一段かみしめるように上っていきます。
社が見えてきた頃には、おいらの喉元・胸元で鼓笛隊の演奏が始まっておりました。

ゼーゼー ヒューヒュー はぁーはぁー

喘鳴音がハーモニーを奏で、鼓動音がヘビメタ並みの高速ビートを刻みます。

疲れないようにゆっくり上ってきたっていうのになげーんだよ!この石段!はぁはぁ…

さすがに、呼吸困難でふらふらになっているおいらは、怒りを吐き出すこともままなりません。むしろ今は、酸素が欲しい、全部欲しい。君が見る世界、君の時間です。BY MANISH

なんとか社までたどり着き、呼吸を整えます。そして、ふと足元を見やるとなんとそこには!
羽根です!これはやはり神奈の導き?まさか佳乃がここに?!
いけいけ!GOGO!ジャーンプ!!

なんでこんなに、よだれを垂らして笑う身障者のように喜んでいるのかというと、今まで書いてきたように、AIRには神社が出てきます。その神社の御神体となっているのが羽根でございまして、メインキャラクターではない、佳乃というヒロインのストーリーで密接に関わってくるのです。ちなみに、おいらは佳乃はあまり好きではない。

やはり今回の旅はいいことづくめだなあ。
去年の一人旅は、全く得心のいくものではなかったので、久しぶりに一人旅の嬉しさを味わっておりました。

小一時間、茫然自失、白痴状態から無事帰還後、おいらは社の後ろ側に回り、その様子を探ります。というのは、AIRの中の神社は、社の後方から中に入れる構造になっているのです。後ろを確かめてみたものの、まあやっぱりそこまでの奇跡、メークドラマは起こりませんでした。

とりあえず、社の臀部も写真に収めておこうと決断。社後方は、社を背に土手になっており、さらにそこには降雨時は明らかに小川になっているであろう、小石の道が続いておりました。その小川跡を登って距離をとり撮影します。

しかしこの土手、割と斜面が急で、しかも足元は小さい石だらけということで非常に滑ります。それでも、もう少し距離をとりたかったのでさらに上まで登ろうとしましたが、小川跡の両脇を囲うように生えている雑草から蜘蛛の巣が張っており、おいらの行く手を阻んでいました、というか、めちゃめちゃびっくりした!おいら、目が悪いにも関わらず裸眼なので近くまで行ってやっとその存在を確認できたのです。

だめだこりゃー
人生諦めが肝心

降りようとしますが、降りるときのほうがデンジャーです。先ほどの蜘蛛の巣で、おいらの胸には心躍るアンコールが鳴っていたので、足元も多少おぼつかなくなっております。
と、左足に体重をかけた次の瞬間…

ずさーーーー!!!!!

ぎょえええええええええええええ!!!!!!

おいらに左足を乗せられた石は、土との摩擦力を発揮することなく、万有引力の法則に従って地球中心部へと移動していったのです。
まあ、簡潔に言えば土砂崩れを起こしたのですが、それでもおいらの脅威の運動神経と石段にも呼吸一つ乱れない体力で、しりもちをつくことなく、そして臆することなく、この難局、政局を乗り切りました。

感動もありーの、ハプニングもありーので、福井県では八百姫神社を最後に、次の目的地、京都府宮津市付近へと向かいます。
AIR6へ続く。


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