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をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

疾きこと風の如く、徐なること林の如く・・・「風林火山」その2

2007年04月09日 | TV
本日は東京都知事選にて、少し繰り上がるか10:00から見るか、どちらにしても、「風林火山」の旗がひらめく今夜の回は見逃せないのだ! 
といいつつ、仕事で15分ほど見逃してしまった。丁度、露天風呂に入りながら山本勘助武田晴信(信玄)に「疾きこと風の如く、徐なること林の如く、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し」とといている重要シーンだった。(土曜日午後に最初から見ようっと)
もうひとつ見どころは、勘助が宿泊していた家の青年が、晴信の前で孫子の兵法を論じ、誰に習ったと問われて「勘助に」と答え、晴信がにんまりするシーン。その後近習に取り立てられるのだが、人の縁と、それを活かす才覚が見えて面白い。
今日の千葉ちゃんは、殺陣のアクションは無かったが、重厚にうなずくシーンなどがあったな。
先日深夜にやっててビデオしといた「蘇る金狼」は映画館でもビデオでも何回も見たのだが、今日ちょっとだけ見始めたらタイトルロールに千葉真一成田三樹夫の名がありワクワク!今までは松田優作ばかりを見ていて、本当の意味で作品をじっくり見なかったようだ。スマン。

千葉ちゃん、いいねぇー。「風林火山」

2007年04月01日 | TV
本日は九段の夜桜を見物。今年は寒の戻りもあり、花の房が例年よりもたわわな感じがしました。しかも、美しい。とはいえ、凄い人出でしたなー。
人出に辟易したわけじゃないが、10時には家に戻りたいなと。

何を隠そう「風林火山」が面白いから、見逃せないのだ!
主役は内野聖陽演ずる山本勘助。いつも威風堂々か優しい主人公が目立つ大河ドラマの中で、身体に障害を持ち、歴史上の脇役が主役というのは珍しい。また、武力に頼らず、知略によって相手を組み伏せるのだが、正攻法とは言えないだけに、アウトサイダー的な要素も大きく、これまた珍しく面白い。

一筋縄でない主人公だからこそ、その主人となる武田信玄の器の大きさにいつも感服させられる。勘助のことを「使いこなしてみたいものよ」というなど、名セリフや、シーンがあり、上に立つものがこういう人なら家臣はついて行きたいと思うなー、と目が離せないのである。
実は勘助のエピソードの後に、信玄はどういう判断を下すのかという面白さがあって、一粒で2度美味しいのである。

そして、ナンと言っても「千葉真一」。信玄の家臣、板垣役で芝居を締めている。殺陣はもちろん、普段の場面でも、信玄の相談役としての忠実さや堅実さや目利きなどが、言葉の間合い・息の吐き方・視線など随所でカッコイイのだ。
最近では「ソニー千葉」としての映画「キル・ビル」が有名だが、やはり私にとっては永遠の柳生十兵衛なのだ。どの映画に出ても、柳生十兵衛は千葉真一が演じているなんての、他の役者ではありえなかったよな。
もっともっと日本へ帰ってきて千葉ちゃんには演じてもらいたいけど、こういう人の共演者は互角にわたりあえる役者じゃないと芝居がダメになってしまうのが難しい。そういう意味では、今回の「風林火山」は見ごたえアリだと思う。

土曜ドラマ「ハゲタカ」といい、最近のNHKドラマは息を吹き返してきたように思う。

ライオン丸 G

2006年10月31日 | TV
最近ハマってるもの。
それは、日曜深夜にやっている「ライオン丸 G」というドラマ。

ライオン丸』といえば、白いライオンの顔に忍者の服装で馬に乗る、異色時代劇ヒーローものを思い出す人も多いだろう。あのころは「レインボーマン(「インドの山奥で・・・」の替え歌が懐かしい)」など斬新なヒーローが多かった。
今回のライオン丸も、昔のライオン丸へのオマージュの部分もあるようで、チラリと出るのだが、話しは全然違うし、なんてったって主人公が情けない。
軽薄で調子がよくて弱虫のホスト、獅子丸。でも、この獅子丸役の役者さん(波岡一喜)がとてもヨイ。特に顔の表情がコロコロ変わっておもしろい。

それから、脇を固めるジュニア役の遠藤憲一が、毎回コスプレなのが笑える。NHKの時代劇などで渋い役をやったり、硬派なカンジの遠藤さんなのに、メイドや小学生、日本兵などに扮し、真面目に芝居をしているのは必見。