をとなの映画桟敷席         ~ほぼ毎日が映画館

映画取材から編集裏話まで、るかのここだけの話を忘れた頃にアップします

今日は「光る君へ」がないのか…。

2024年12月22日 | ドラマ
光る君へ」が終わってしまい、今日はないのかと寂しくつまらない気分。
近年まれにみる、はまる大河ドラマだった。
ストーリーや演技だけでなく、演出、細部の大・小道具、音楽など、すごく手のこんだ、またそこを観て聴きたいと思わせるドラマだった。

今日は仕方ないので、録画しておいたファン感謝祭を観たのだが、名シーンの中に「漢詩の会」のシーンがなくて残念。
まひろに屋敷で偶然出会って口を開け凝視する道長の顔をもう一度見たかったのに(一位の二人のシーンにも入ってなかった)。
ま、いいか。

いい作品でした。
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「オードリー」、そしてエミー賞「SHOGUN」

2024年09月21日 | ドラマ
NHK朝ドラ「オードリー」、そしてエミー賞SHOGUN

今日、NHKの朝ドラ「オードリー」の再放送が終了した。
リアルタイムでも観ていたが、年月が経った今観ても面白かった。
半年間、楽しませてもらったが、テーマは「時代劇」だろう。
時代劇と言えば京都太秦、そこで時代劇に携わる監督・役者・スタッフの群像劇がメインで、そこに京都の老舗旅館の家族の話が挿入される。

華やかなりし時代劇映画の撮影現場の様子や、映画が衰退してTVドラマに場所を移し、さらに時代劇がTVでも衰退して子供向けヒーロードラマで糊口をしのぐなど、時代劇の栄枯盛衰が描かれていた。
その中で、役者の浮き沈みや、撮影や殺陣師や照明、衣装などのスタッフにも焦点を当てており、大部屋やエキストラの募集法なども出てくるので、その世界を垣間見ることができるドラマだった。

役者陣も、まだ売り出し中の堺雅人や佐々木蔵之介が脇役で出ていて、堺の目線の配り方や、佐々木の軽妙さに、このころからかわらんな~と思ったり。でも、主人公の相手役は、なんと長嶋一茂だったり。
その他にも、切られ役一筋の福本清三さんが切られ役で出演していたり、殺陣師役で拓ぼんそっくりの子供が演じていたり。
老舗旅館の話の方でも、大竹しのぶと結婚するモテる中年作家の役でジュリーが後半いっとき出てきたり。

ストーリーに出てくるあの人のモデルは、実際のあの俳優か?とか、この作品はあれだろうか?この映画会社のエピソードは?などと想像するのも面白味があった。

そして、先日、アメリカでエミー賞の授賞式があり、時代劇「SHOGUN」が多数の賞を獲得したのは記憶に新しい。
真田広之が、正統派の時代劇を目指して製作にもかかわったというドラマである。
彼が繰り返した「オーセンティック」が、それを象徴する言葉。
そして、「オードリー」で観た時代劇の歴史が、ここに重なったように思えた。とにかく快挙である。
真田が授賞式で感謝を述べたように、彼1人がということではなく、時代劇制作に面々と関わってきた人々の積み重ねに贈られた賞賛なのだと思う。

ちなみに、「オードリー」の脚本家が「光る君へ」と同じと知って、なるほど、うまいと得心がいった。

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光る君へ(ドラマ)

2024年02月12日 | ドラマ
ドラマ「光る君へ

2024年の大河ドラマは紫式部が主人公の「光る君へ」。
これがすこぶる面白い。

子供のころからの主人公と、のちの権力者・道長の出会いから描く筋が一本あって、当時の官職や政治状況、政略結婚や宮中の権謀術策、貧乏貴族や庶民の暮らしが描かれていて、なんだか平安時代、穏やかじゃないぞという感じ。

それから先週は「蜻蛉日記」の道綱の母が出てきたり、今週は「枕草子」の清少納言が出てきたぞ。
また、盗賊(多分、袴垂;はかまだれ)かと思われる男なども出てきて、「今昔物語集」や「宇治拾遺物語」の世界に広がってきて、あら懐かしや。
特に今週は、漢詩の会のシーンがあって、各人が作った漢詩の文字が画面に出たり(あそこでレ点だからこう読むとか)、訳が語られるのでとても面白かった。
恋する人に贈る和歌のシーンも、草書がさらさらと画面に出るので、あー練習帳にさんざん書いたな、とか、あれはあの字だよなとか思いながら見ていた。

衣装も美しい。五節の舞のシーン、真上から撮影したシーンがとくに美しかった。

役者については、女性陣も良いが、ことに男性陣が良いように思う。
父兼家役の段田氏のしらっとした策士ぶりしかり、長兄の新も大きく構えた感じの人物が出ているし、次兄役の玉置玲央は十八番の屈折した役柄を存分に発揮している(同局では「引きこもり先生」で屈折した若者役を印象的に演じたが、最近の「大奥」では一心に感染症に取り組む医学者の役を演じ、内野聖陽的な演技巧者になるのではと思わせてくれた)。芸人、実は盗賊の毎熊も、ぶっきらぼうさが「まんぷく」時代と変わらず、適役。関白(当時左大臣)の小さな声でしゃべる演技もなかなか。
そして、今週の漢詩の会から去る際の、道長=柄本兄の好きな人の前でする顔、リアルすぎだ。

などと思いつつ、楽しんでいる国文女子も多いのではないでしょうか?!







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ミワさんなりすます(ドラマ)

2023年12月07日 | ドラマ
ドラマ「ミワさんなりすます」(NHK)

映画好きの人がニヤリとするドラマ。
毎日15分という短時間での夜の帯ドラマでしたが、とても面白かった。

ストーリーは、映画オタクの主人公が、ひょんなことから憧れの世界的な実力派俳優の家に家政婦として働くことに。
俳優の作品の隅々まで知りつくした主人公が、身分がばれそうになりながらも、俳優の支えやヒントを与えたり、立場をきちんと保ちつつ交流を深めていくといった内容。
主人公に松本穂香さん、世界的俳優に堤真一さん。

小道具にも映画ファンが分かるような工夫が。
有名俳優はあの人がモデルかなと思ったり、映画関係者が集まるバーに、ジム・ジャームッシュ監督作品風のポスターが貼られていたり。

映画以外にも、家政婦の一人を演じる片桐はいりさんが面白く、でも出しゃばりすぎず、楽しめました。




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