徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

サバイビングピカソ

2008年01月26日 | ★★★★


サバイビング ピカソ
おすすめ度
原題: Surviving Picasso
製作年:1996年 アメリカ
制作:イスマイール・マーチャント デイヴィッド・L・ウォルパー
監督:ジェームズ・アイヴォリー
脚本:ルース・プラヴァー・ジャブヴァーラ
出演:アンソニー・ホプキンス ナターシャ・マケルホーン ジュリアン・ムーアジョス・アクランド ピーター・アイアー

伝記モノです。アンソニー・ホプキンスがピカソを熱演した「サバイビング ピカソ」。生涯7人の女性を愛したピカソの愛人のひとりフランソワーズ・ジロー目線で描かれた作品です。

舞台は1943年のパリ。22歳の画学生フランソワーズ・ジロー(ナターシャ・マケルホーン)は、61歳の天才画家パヴロ・ピカソ(アンソニー・ホプキンス)とあるレストランで出会います。38歳の年齢差を越えて彼を愛する事をきめたフランソワーズ。しかしピカソには長く別居中のロシア人の妻オルガ(ジェーン・ラポテア)以外に、2人の愛人マリー=テレーズ・ワルテルと芸術家であるドラ・マール(ジュリアン・ムーア)がいることを知ります。


ピカソの自由奔放、波乱万丈な生き様はまさにザ・芸術家。
そんな生き方と同様、作品も目まぐるしく変化します。
素晴しい芸術家だと思いますが、自分の人生には絶対関わってほしくない人だな~・・・。

マチス、ブラックなどの芸術家との交流、彼を支えた女性達とのエピソードなどがとても分かりやすく表現されいましたが、これを観て興味がわいたのはピカソ自身より、むしろ彼を愛した女性達でした。

今回特にクローズアップされていたのはフランソワーズ・ジロー。なんでも、ピカソを「捨てた」女性は彼女ただ1人だったそうです。なので個人的にはあのラストに小さなカタルシスを感じました(笑)金銭的にも、女としてもピカソに頼らず自立した女性だったフランソワーズ。素敵すぎます。

1921年生まれの彼女は今年で87歳。まだご存命なのでしょうか?芸術家としてもちゃんと評価され、のちに結婚もされたそうです(2回)。ピカソの下を去った後も彼女は彼女であり続けたんですね~。

楽しめました。


前田有一の超映画批評



にほんブログ村 映画ブログへ

ブログランキング・にほんブログ村へ







最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
どうもおひさしぶりです。 (Kaz.)
2008-01-27 00:35:42
頑張ってましたね、アンソニー・ホプキンスが。
でも彼が演じると、そのまんまのピカソに見えるから不思議です~。
きっと、あんな風だったのかな?って感じです~。

でもこれは回りの女性たちの描かれ方が興味深かったですね、おっしゃるように。(・ω・)bグッ
返信する
Kaz.さんへtっ。 (髭ダルマLOVE)
2008-01-28 23:22:26
コメント&RTBありがとうございました♪
ほんとですね~!!
アンソニーホプキンスのことを触れるのをすっかり忘れていましたが、激似でしたね~!!

良くも悪くもピカソは物凄い強烈な個性で女性達の人生に多大な影響を与えたんですね。あー。天才は怖い!!
返信する

コメントを投稿