徒然映画日記。

食わず嫌いは卒業し何でも観よう。思い切りネタバレありの「観た帳」です。

パッション

2007年07月25日 | 



パッション
おすすめ度
制作:2004年 アメリカ
制作:ブルース・デイヴィ スティーヴン・マケヴィティ
監督:メル・ギブソン
脚本:メル・ギブソン ベネディクト・フィッツジェラルド
出演:ジム・カヴィーゼル マヤ・モルゲンステルン モニカ・ベルッチ ロザリンダ・チェレンターノ クラウディア・ジェリーニ ルカ・リオネッロ フランチェスコ・デ・ヴィート

メル・ギブソンが12年間構想を練り私財を投じて自ら監督をつとめた作品「パッション」です。アメリカでは敬虔なキリスト教信者があまりの衝撃で劇場でショック死したらしいというふれこみで公開前に日本でも話題になりました。

弟子のユダ(ルカ・リオネッロ)に裏切られ、大司祭(マッティア・スブラジア)の命で捉えられたイエス(ジム・カヴィーゼル)。裁判で自らを救世主だとほのめかした為、神の冒涜者としてローマ提督ピラト(フリスト・ショポフ)に引き渡されます。ピラトは、イエスの罪が不明確だと知りつつも、敵意をあらわにする司祭と群衆の手前、彼の処刑を決定します。鞭を打たれ、傷だらけの体で十字架を背負い、イエスはゴルゴダの丘へ向かいます。磔にされながらも人々のために祈り続けたイエスはやがて、最期の時を迎えます。

The Passionとは、英語で「キリストの受難」という意味だそうです。まさにそのタイトルどおりの生々しい描写でイエス・キリストが処刑されるまでの12時間を描いています。メル・ギブソン自身熱心なキリスト教信者で、脚本は全てアラム語とラテン語で書かれていたそうです。そんなエピソードからも、この作品に対するこだわりを感じます。

感想は、ただただ「痛い」の一言に尽きます。

正直最後まで観るのがしんどかったです。観たことを後悔すらしていました。暴力描写が辛かったわけではありません。あまりの退屈さで、です。実際何度も何度も寝ながら観てしまいました。

私が「キリスト教」や「聖書」を理解していない上に興味がないからかもしれはせんが…。実際に、宗教はよく分かりません。日本のように無宗教者の多い国民にはなかなか理解しがたいテーマな気がします。

パッション@映画生活
前田有一の超映画批評



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8 コメント

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めずらしく・・・ (viva jiji)
2007-07-26 10:55:37
私、劇場で目を伏せたシーンが数箇所ありました。
う~~ん、宗教を前面に観る見方もあるのでしょうが
作り手はあの多数の「一般大衆の愚昧」を描きたかったんじゃないかと。
イエスはあの当時少数派の異端の筆頭者でしたからね。
ギブソン独特の痛い描き方でしたが、現代にも通ずる「わかならないものへの排他性真っ只中に陥る人間の残虐さを映像化した」と思います。
なお、私も観たあとはギブソンは「もういいや」と思いました。
最近作「アポカリプト」も行けないうちに終わった・・・ようです。
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vivajijiさんへっ。 (髭ダルマLOVE)
2007-07-26 16:29:51
Vivajijiさんっ、コメントありがとうございます!

>多数の「一般大衆の愚昧」
さすがvivajijiさん!
着眼点が違いますね!(゜∀゜ノノ゛☆

私はあのしつこて目を背けたくなる程の残虐描写に序盤からうんざりしていていたので、完全に思考をシャットアウトして観てしまいました。(^ー^;A

>現代にも通ずる「わかならないものへの排他性真っ只中に陥る人間の残虐さを映像化した」と思います。
成る程~っ!
それは大いにあるかも!('-'*(,_,*('-'*(,_,*)ウンウン

キリストって、当時はカルト教扱いだったんでしょうね~。実際不思議な発言を沢山していますし…。普通ならかなりイタイ人に見えますよね・・・。

>最近作「アポカリプト」
まったくノーチェックでした(笑)。
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この映画は… (とど)
2007-07-26 18:21:21
信仰を持っていない人が観ても、何の感興も催さない映画だと思います、実際。
クリスチャンの私から言っても、内輪受けの域を超えていないと思います。
イエスが全人類の罪の贖いのために死んだということが基本認識としてないと何も響かないでしょうね。
だからこの映画は、日々の瑣末な事柄やストレスで鈍感になっているクリスチャンが目を醒ますために作られた映画といった方が正しいんじゃないでしょうか?
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痛そうなのはNGです(>_<) (吉日なり)
2007-07-27 02:39:46
物議を醸したこの映画、なんだか痛そうで観ませんでした。
「アポカリプト」も同じく。

メル・ギブソンの初監督作品の「顔のない天使(1993)」は登場人物は少ないのに、ひとつひとつのセリフやシーンに重みがあってすっごく良かったのになぁ。

どういう方向に向かっちゃうんでしょうか...
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とどさんへっ。 (髭ダルマLOVE)
2007-07-27 11:10:01
とどさん。コメントありがとうございます。

>イエスが全人類の罪の贖いのために死んだということが基本認識としてないと何も響かないでしょうね。
それを知っても尚、私には響かないかも・・・(笑)

数ある色んなタイプの映画の中の1つとしては、インパクト大ですし、実験的で面白いとは思うのですが、やっぱり作品として観ると、「いただけない」というのが、個人的意見です。(^-^;A


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吉日なりさんへっ。 (髭ダルマLOVE)
2007-07-27 11:14:39
> 物議を醸したこの映画、なんだか痛そうで観ませんでした。
観なくていいと思います。正解です(笑)正直、この内容で2時間ちょいは長すぎます!

>どういう方向に向かっちゃうんでしょうか...
ねえ…?どこいっちゃうんでしょうね(笑)凡人には分からない所でしょうか?
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お久しぶりぶりです (ふんどし兄弟)
2007-08-04 08:08:10
これは問題作ですよねー。

監督は「史実に忠実に再現した」とか言ってるけど、美術・衣装は忠実だけど、肝心のキリストのキャラクター像になると<奇蹟>を信じ切ってるから、違和感がありまくりだった。

でも当時の政治状況だけは、興味深かったー。
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ふんどし兄弟さんへっ。 (髭ダルマLOVE)
2007-08-07 04:23:31
>「史実に忠実に再現した」
ある意味、私もこの言葉にだまされました。私にはどこまでもしんどい作品でしたっ。

>当時の政治状況だけは、興味深かったー。
なるほど。人によって色々な見方があって楽しいですね^^
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