東海昇格へVロード突っ走る SS伊豆

令和3年4月10日土曜日、スポーツニッポン、静岡地域面

SS伊豆

「東海」昇格へVロード突っ走る
地域リーグから最短5年で県社会人リーグ1部参戦

地域との「絆」武器に18日開幕戦から「全勝」狙う

スローガン「TOGETHER」

主将を務めるGK藤田とDF武市

東海昇格へ県1部リーグでも進撃を継続するSS伊豆


県社会人サッカー1部のSS伊豆が進撃を継続して
東海昇格を狙う。創設6年目の今季1部に初昇格。
勢いそのままに県内最高峰の舞台も突破する。

2016年に東駿河湾(東部)3部に参戦してから4年連続で
リーグ優勝と昇格を達成。昨年も県2部B(コロナ禍で
12チームを2グループに分けて開催)を全勝し、
地域リーグ参戦から〝最短〟の5年で1部にたどり
着いた。DF武市、MF根本とともに主将を務める
GK藤田は「1部は相手のレベルが上がるし、うまい
選手が多い」と次のステップを見据える。「自分
たちは技術が高い選手がいるわけではないので、
その分チーム力で上回るようにやっていきたい」
と意気込む。

今季のスローガンは「TOGETHER」。チームは
さまざまな活動を通じて伊豆地方を盛り上げることを
目的に創設。その支えに賛同する支援者の支援を受け
活動する。選手が可能な限り競技に集中できるよう、
多くのスポンサー企業が就業先として選手を受け
入れている。武市は日頃、クラブパートナーである
建設関連の会社に勤務。「サッカーができるよう、
いろいろと融通を利かせてもらっている。また昇格
して結果で恩返しができるようにしたい」と地域と
築き上げた「絆」を武器に初の1部を戦う。

18日の開幕戦は同じく昇格組の焼津FCと対戦する。
「1部を戦うには組織力が大事。チーム一丸で戦って
いきたい」と武市。藤田は「全勝して昇格したい」
と力を込めた。〝Vロード〟を走り続けた
その先に東海のフィールドが待っている。(加賀山篤)


片岡監督　感謝込めて

16年にチームを立ち上げた片岡監督は「〝もうダメ
かも〟って何度も思いました」とここまでの道のりを
振り返る。結果だけを見れば順風満帆に歩んできた
ように映るが、発足当初は数人だけで練習したり、
GK2人を含む11人で試合をしたこともあったという。
「ここまでやってこられて、自分は本当に選手
や支援者に恵まれています」。
感謝の思いも込めて采配を振る。





5月28日(金)
閲覧数643PV 訪問者数396人