https://www.kobe-np.co.jp/news/touban/202205/0015320534.shtml
2022/5/22 05:30神戸新聞NEXT
越えられるか、サッカー界のレジェンド
22日に天皇杯初戦 闘志燃やす播磨のチェント・クオーレ
対戦相手を意識して実戦的な練習を積む選手たち=日岡山公園
サッカー関西1部リーグで、
兵庫県の播磨地域を拠点とするチーム
「チェント・クオーレ・ハリマ」が22日、
「第102回天皇杯全日本選手権」
の初戦を迎える。対戦相手は、三浦知良選手(55)を
擁する鈴鹿ポイントゲッターズ(三重県)。
サッカー界のレジェンドとの対戦が予想される一戦に、
選手らは「ここで燃えなきゃサッカー選手じゃない」
と奮起している。(千葉翔大)
チェント-は天皇杯の県代表決定戦を兼ねた「第25回県選手権」で、
準決勝をPK戦の末に勝利。今月7日、洲本市であった決勝では、
2-0で淡路島を拠点とするFC.AWJを
下して2年ぶりの本戦出場を決めた。
現在、選手33人が所属。ほとんどは競技に打ち込みながら、
播磨地域の高齢者施設約10カ所で介護職員として働いている。
関西1部リーグはJリーグ1部(J1)から数えて5部に相当。
対戦相手の鈴鹿は4部に当たる
日本フットボールリーグ(JFL)を主戦場とする。
今年1月から指揮を執る佐野裕哉監督(40)は、
就任直後から選手に「90分間走り切るサッカー」を説いてきた。
鈴鹿との初戦に向け、「自分たちの考えるサッカーで、
積極的にボールを奪いたい」と語る。
試合直前の19日、加古川市加古川町大野の
日岡山公園で行われた練習では、試合中の布陣や
選手間のマークなどを入念に確認した。佐野監督は
「ファンは三浦選手の出場やゴールを期待するかもしれないが、
サッカーはそんなに甘くないと証明する」。
ミッドフィルダーの藤田浩平主将(32)は
2020年まで4年間、鈴鹿に在籍していた。
古巣との対戦に「すごく楽しみ。鈴鹿は三浦選手が
入って注目を浴びている。僕たちは挑戦者で、
勝てばチームに勢いが付く」と闘志を燃やす。
試合は、三重県鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で
午後1時にキックオフ。BSチャンネル「BSスカパー!」では、
生中継が予定されているという。
2022年令和4年5月23日(月)神戸新聞朝刊文字起こし
サッカー天皇杯
ハリマ1回戦敗退
鈴鹿に0-3 後半に経験の差
「評」チェント・クオーレ・ハリマは後半にサイド
を崩された。後半11分に先制点を許すと、同14分には
オウンゴールで失点。攻撃はゴール前の精度を欠いた。
鈴鹿ポイントゲッターズは布陣変更で優位に立ち、
好機に畳みかけた。
後半の3失点で敗れたチェント・クオーレ・ハリマは、
手応えと課題を地元兵庫に持ち帰った。
前半は激しい寄せで自由を与えず、
鈴鹿ポイントゲッターズの選手たちが主審の判定に
いら立ちをぶつける場面も目立った。「相手は
嫌がっていた。組織の差は感じられなかった」
と藤田主将。個で打開された場面はGK石原の好守で
失点を防ぎ、0-0で折り返した。
だが、敵将の三浦監督に先手を打たれた。後半開始
から4バックを3バックに変え、サイドの厚みが増した。
するとハリマのプレスがはまらなくなり、左右の
クロスが上がり出す。失点もそのクロスや折り返し
から決められた。佐野監督は「対応が遅れて
しまった。したたかだった」と、J2北九州の選手
時代に師事した指揮官の策にうなった。
試合巧者のJFLチームに屈した形だが、身上の
「90分間走り切るサッカー」は見せた。前半の
セットプレーなどの好機で先制できれば、
違った展開になっただろう。
バンディオンセ加古川から改名して3年目の社会人
クラブ。関西リーグ1部では3戦無敗と好調だ。
「僕らは絶対にJFLにいく」とGK石原。
負けた悔しさは、同じ舞台に立って晴らす。
(山本哲志)
カズはベンチ外
鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FW三浦は、
1回戦を右太もも前の違和感で欠場した。
「キャプテンが『カズさんを三ツ沢に連れていこう』
と言ってくれた。出場のチャンスを広げてくれて
チームメイトに感謝」。2回戦はJ1横浜Mと昨季まで
プレーしたJ2横浜FCの本拠地
ニッパツ三ツ沢球技場で戦う。
天皇杯はV川崎(現東京V)時代に優勝を経験しており、
「1月1日に国立で決勝ができる喜びは忘れられない」
と懐かしむ。横浜M戦に向け「実力は向こうが
とんでもなく上だけど、遊びに行くわけじゃない。
サプライズを起こせるようにいい準備をしたい」
と話した。(山本哲志)
5月26日(木)閲覧数:769PV 訪問者数:437人
2022/5/22 05:30神戸新聞NEXT
越えられるか、サッカー界のレジェンド
22日に天皇杯初戦 闘志燃やす播磨のチェント・クオーレ
対戦相手を意識して実戦的な練習を積む選手たち=日岡山公園
サッカー関西1部リーグで、
兵庫県の播磨地域を拠点とするチーム
「チェント・クオーレ・ハリマ」が22日、
「第102回天皇杯全日本選手権」
の初戦を迎える。対戦相手は、三浦知良選手(55)を
擁する鈴鹿ポイントゲッターズ(三重県)。
サッカー界のレジェンドとの対戦が予想される一戦に、
選手らは「ここで燃えなきゃサッカー選手じゃない」
と奮起している。(千葉翔大)
チェント-は天皇杯の県代表決定戦を兼ねた「第25回県選手権」で、
準決勝をPK戦の末に勝利。今月7日、洲本市であった決勝では、
2-0で淡路島を拠点とするFC.AWJを
下して2年ぶりの本戦出場を決めた。
現在、選手33人が所属。ほとんどは競技に打ち込みながら、
播磨地域の高齢者施設約10カ所で介護職員として働いている。
関西1部リーグはJリーグ1部(J1)から数えて5部に相当。
対戦相手の鈴鹿は4部に当たる
日本フットボールリーグ(JFL)を主戦場とする。
今年1月から指揮を執る佐野裕哉監督(40)は、
就任直後から選手に「90分間走り切るサッカー」を説いてきた。
鈴鹿との初戦に向け、「自分たちの考えるサッカーで、
積極的にボールを奪いたい」と語る。
試合直前の19日、加古川市加古川町大野の
日岡山公園で行われた練習では、試合中の布陣や
選手間のマークなどを入念に確認した。佐野監督は
「ファンは三浦選手の出場やゴールを期待するかもしれないが、
サッカーはそんなに甘くないと証明する」。
ミッドフィルダーの藤田浩平主将(32)は
2020年まで4年間、鈴鹿に在籍していた。
古巣との対戦に「すごく楽しみ。鈴鹿は三浦選手が
入って注目を浴びている。僕たちは挑戦者で、
勝てばチームに勢いが付く」と闘志を燃やす。
試合は、三重県鈴鹿市の三重交通Gスポーツの杜鈴鹿で
午後1時にキックオフ。BSチャンネル「BSスカパー!」では、
生中継が予定されているという。
2022年令和4年5月23日(月)神戸新聞朝刊文字起こし
サッカー天皇杯
ハリマ1回戦敗退
鈴鹿に0-3 後半に経験の差
「評」チェント・クオーレ・ハリマは後半にサイド
を崩された。後半11分に先制点を許すと、同14分には
オウンゴールで失点。攻撃はゴール前の精度を欠いた。
鈴鹿ポイントゲッターズは布陣変更で優位に立ち、
好機に畳みかけた。
後半の3失点で敗れたチェント・クオーレ・ハリマは、
手応えと課題を地元兵庫に持ち帰った。
前半は激しい寄せで自由を与えず、
鈴鹿ポイントゲッターズの選手たちが主審の判定に
いら立ちをぶつける場面も目立った。「相手は
嫌がっていた。組織の差は感じられなかった」
と藤田主将。個で打開された場面はGK石原の好守で
失点を防ぎ、0-0で折り返した。
だが、敵将の三浦監督に先手を打たれた。後半開始
から4バックを3バックに変え、サイドの厚みが増した。
するとハリマのプレスがはまらなくなり、左右の
クロスが上がり出す。失点もそのクロスや折り返し
から決められた。佐野監督は「対応が遅れて
しまった。したたかだった」と、J2北九州の選手
時代に師事した指揮官の策にうなった。
試合巧者のJFLチームに屈した形だが、身上の
「90分間走り切るサッカー」は見せた。前半の
セットプレーなどの好機で先制できれば、
違った展開になっただろう。
バンディオンセ加古川から改名して3年目の社会人
クラブ。関西リーグ1部では3戦無敗と好調だ。
「僕らは絶対にJFLにいく」とGK石原。
負けた悔しさは、同じ舞台に立って晴らす。
(山本哲志)
カズはベンチ外
鈴鹿ポイントゲッターズの元日本代表FW三浦は、
1回戦を右太もも前の違和感で欠場した。
「キャプテンが『カズさんを三ツ沢に連れていこう』
と言ってくれた。出場のチャンスを広げてくれて
チームメイトに感謝」。2回戦はJ1横浜Mと昨季まで
プレーしたJ2横浜FCの本拠地
ニッパツ三ツ沢球技場で戦う。
天皇杯はV川崎(現東京V)時代に優勝を経験しており、
「1月1日に国立で決勝ができる喜びは忘れられない」
と懐かしむ。横浜M戦に向け「実力は向こうが
とんでもなく上だけど、遊びに行くわけじゃない。
サプライズを起こせるようにいい準備をしたい」
と話した。(山本哲志)
5月26日(木)閲覧数:769PV 訪問者数:437人