茶道を習っている方はご存知かもしれませんが、茶名をとり、改めて読み返してみて、感じ入ったお話をさせて頂きます。同じ本や話でも、年齢や経験を重ねると異なった風景が見えてくるものです。
この話は、“茶人と名器” 筒井紘一著 主婦の友社 の中のお話をベースに纏めています。この他にも道具と茶人の興味深いお話が載っている本ですので、ご興味ありましたら手にとってみて下さい。
このお話、皆様はどうお感じに . . . 本文を読む
茶の湯の祖と言われ、名前だけは有名だが、その生涯はおぼろけである。
茶といえば、千利休と思われがちだが、侘び茶に辿り着く為のいわゆる草庵の茶の根本を作り出したのは村田珠光その人。知られている生涯、エピソードについて追っておきたい。
村田珠光は、応永30年(1423年)、奈良御門に住む村田杢市検校の子として生まれました。幼名茂吉。
11歳の頃、奈良の浄土宗称名寺に入り僧となるが、寺の仕事を . . . 本文を読む
名水点の為の釣瓶水指の準備について。
幣(ぬさ)は、懐紙で作ることができます。
1)女性用懐紙を半分に切ります。
2)半分にしたものを重ねて、半分に折ります。(四等分の大きさになる)
3)四等分の横は畳6目、縦は畳5目になります。縦を畳4目にすべく、下の一目分を切り取ります。
4)横を四等分、縦を三等分に折ります。
5)写真のように、太線の部分に切り込みをいれます。
6)2枚重なっているのを . . . 本文を読む
今日は名水点、釣瓶水指の準備のうちの、注連縄の結び方についてお話します。
注連縄の結びは、男結びと呼ばれる、結び目が簡単には解けない結び方です。辞書をひくと、「ひもの結び方の一つで、右端を左端の下にまわして返した輪に左端を通して結ぶ。解けにくいので垣根・矢来・門松などを結ぶときに用いる。」とあります。
庭師の方にはおなじみの結び方らしいですが、日常生活で使用することはなかなかありません。毎 . . . 本文を読む
箱にも色々ある。何を入れるかによって、その素材、形、様々である。
例えば、茶道具や骨董などの頑丈な箱、衣服や食品など柔らかいものを入れる箱、ゴミ箱などの捨てる為の箱、宝石などの美しく飾られた箱など私達の周りには箱が溢れている。
箱の形は四角(正方形や長方形)をベースに、丸や楕円、多角形や、中身と同じ形をしたものなどこれまた様々。
材質は、紙、木、竹、陶器など。
茶道具における箱は紙もあ . . . 本文を読む
箱のルーツはどういうものだったのか。
箱もまた中国から唐櫃として伝わったものだった。中国がなければ、日本の文化は何も語れないことを改めて感じた。
渡来品の最初の箱は、仏具を納める為のものだった。それがやがて、お経を入れる経箱になり、袈裟を納めておく袈裟箱となり、数珠を納める念珠箱といったように広がっていく。当時は一般庶民には箱は必要なものではなく、崇高な仏教に関する道具のみが箱に大切に納め . . . 本文を読む
「なんでも鑑定団」という番組を見ていた方は感じたと思うが、日本ほど箱のあるなしで物の値段の高低が決まる国もないのではないか。
茶碗、壺、掛軸などのいわゆる骨董は箱や箱書きがあることが価値を高めることは認識していたが、おもちゃすらボール箱であっても箱があるほど価値が高まることには驚いた。
箱の本来の役割は、まずは中身を大切に守るということだろうが、そこから中身を飾ったり、引き立てたり、中身の . . . 本文を読む
以前、業躰先生が大徳寺で釜をかけた時、来席した淡々斎が茶道具を尋ね、話が釜に及んで、寺の常什釜ですと答えたところ、釜をかけるといってお客を招待するのに、常什の釜を使うのかと叱られたという話を本で読みました。
茶席の中での道具を考えてみると、それぞれの場面で活躍するけれど、席の最初から最後まで活躍しつづけるのは釜だけである。掛物、茶入、茶碗、茶杓など席のご馳走のように言われるが考えてみれば出番は . . . 本文を読む
毎週月曜日、趣味悠々で紹介されている藪内流。今週は、炭手前と懐石だった。
「どうして下準備とも思える炭をつぐという部分を見せたりするのですか?」との滝田さんの質問に初心者らしい新鮮さを感じました。そういわれてみればそうだ。
利休様や古田織部、藪内紹智が一緒に出かけた後、利休様の家で一服しようということになり戻ると、夕方で既に炉の下火が落ちてしまっていた。仕方が無いので炭をつぐのを皆で囲んで . . . 本文を読む
茶席で白足袋は必須です。きれいに清められた和室であっても、摺り足で歩くので、足袋の裏は相当汚れます。必ず替えをもっていき、茶席に入るまえに履き替えるのがマナー。また、足袋カバーというのがあって最近はそれを足袋の上から履いておいて、席に入る前に脱ぐ方も多いようです。
学生時代は洋服でお稽古やお茶会を催していましたが、その場合でも白い靴下は足袋に代わるものとして必須でした。
友人から聞いた笑 . . . 本文を読む