茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

炭所望

2010-07-03 23:44:00 | 茶道マメ知識
 炭手前の稽古の中で、炭所望というのがある。言葉通り、本来は亭主がすべき炭をつぐ部分を客に所望(お願い)するのである。炭所望は、茶事で、炭をつぐのが上手な客がいらしたり、雨で露地に出られず趣向に欠ける場合などに客に少しでも楽しんでもらうために行われることが多いそうだ。  炭手前の経験の浅い私は時折先輩がする炭所望のお稽古を漫然と見て、自分も言われるがままにお稽古して、そういう趣向もあるのだという位 . . . 本文を読む
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干菓子の並べ方

2009-04-23 22:05:36 | 茶道マメ知識
 昨年、お茶で使われるお菓子の話を書いた時、 薄茶の前に出される干菓子の盛り方として、 「打ち物が一番格が高く、茶事などで2種の菓子を盛り合わせる時は、基本的に菓子器の右上に打ち物を、左下にそれ以外の干菓子を盛ることになります。」 とご紹介しました。 <ご参考>お菓子の話 http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/5f873d98995bd8f36a661d84aaec94 . . . 本文を読む
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日本人の身体 茶道の座り方

2008-11-26 14:26:46 | 茶道マメ知識
 朝日新聞に、毎週”心体観測 日本人の身体”と題して、武蔵野身体研究所主宰の矢田部英正氏が記事を載せている。先日の記事は茶道の世界での座り方についてであった。以前、私自身も考えた内容であり、興味深かったのでご紹介しておきます。  見出しには「伝統文化=正坐じゃない」 <ご参考> 正座その1 http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/58f57d70c636d64c09a5 . . . 本文を読む
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茶碗荘

2008-11-21 18:50:16 | 茶道マメ知識
 茶碗荘は茶事の際、初座で名物の茶碗や由緒のある茶碗、頂戴した茶碗などを床に飾っておき、後座で濃茶で使用するお点前です。  客が席入りすると、床には掛物がかけられ、御物袋に入れられた茶碗が上座か下座にふくさを敷いた上に乗せられています。客はここで茶碗荘であることを知ります。床の中心に飾られる茶碗というのはよほど高貴な方から頂いたもの(たとえば天皇陛下など)や格別の品で、通常では見ることができない . . . 本文を読む
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十牛図

2008-10-17 13:11:24 | 茶道マメ知識
 もう終わってしまいましたが、横浜高島屋で開催されていた催しもの、京都展に出かけました。期間中、表千家が茶席をご担当されており、一服頂いてきました。 鶴屋吉信製の”千代菊”。甘みも程よく、とてもおいしいお菓子で抹茶を楽しみました。  京都の名店といわれる様々なお店が出店されておられました。やはり十月という季節からか、来年の干支の”丑”にまつわるお道具や置物がたくさん見られ、来る年に思いを馳せつつ、 . . . 本文を読む
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藪内流 朝茶

2008-08-28 10:19:22 | 茶道マメ知識
 NHK趣味悠々で、藪内流の夏のシリーズが放映されていました。何度か見落としてしまいましたが、25日に最終回として“朝茶”の様子を拝見しました。皆様はご覧になりましたか。  藪内流の朝茶について書く前に、裏千家の茶事について復習しておきたいと思います。裏千家での茶事の種類、流れについて、以下ご参照下さい。 茶事とは http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/dd89ddd . . . 本文を読む
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濃茶と薄茶の適量

2008-06-27 10:39:07 | 茶道マメ知識
 皆さん、濃茶と薄茶の量って意識したことがありますか。  実は私はこれまで、なんとなーく、なんとなーく、経験値で濃茶も薄茶も点てていました。  茶道を習い始めた最初は、先生に習ったように、薄茶は茶杓に一杓半、濃茶は茶杓に三杓という基本通りに茶碗に抹茶を入れていたわけで、それが何グラムなのかなど全く気にしたこともありませんでした。そこに注ぐお湯の量も薄茶は柄杓で半杓、濃茶は伸びすぎない程度に、とい . . . 本文を読む
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亀屋末富 御菓子のこころ

2008-05-09 18:03:09 | 茶道マメ知識
 亀屋末富社長のお話からかいつまんで書かせて頂きます。聞き違いがあるかもしれませんので、間違いがありましたら、お知らせ下さい。 <ご参考>亀屋末富さんについて http://www.digistyle-kyoto.com/gourmet/hyakumikai/kyogashi/suetomi.html  日本では遣唐使によって薬として砂糖が持ち込まれた。平安時代になると、「甘葛(あまづら)」と呼 . . . 本文を読む
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お菓子の話

2008-04-28 10:18:29 | 茶道マメ知識
 お茶事では、必ず、濃茶の前に、主菓子、薄茶の前に、干菓子を頂きます。一般に、お寺や大寄せのお茶会で抹茶を頂くと、干菓子が出てくる時と、主菓子が出てくる時がありますが、お茶の世界では、正式には、濃茶には主菓子、薄茶には干菓子の組み合わせとなります。  お茶を習っていると、菓子が楽しみのひとつです。季節によって、色々な種類、形があって、楽しくなりますね。  茶道でいう主菓子とは、いわゆる生菓子と呼 . . . 本文を読む
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心の一紙 その2

2007-11-02 17:58:20 | 茶道マメ知識
 原文と訳に基づいて、大事な部分について考えてみます。  冒頭の、“此道第一わろき事は心のかまむかしやう也、こふ者をばそねみ、初心の者をば見くだすこと一段無勿躰事共也”  茶の湯でもっともよくないのは慢心と自己に執着する心である。巧者を羨んだり、初心者を見下すような態度をとることなく、自分より上の人には謙虚に質問を投げかけ、初心者は育て導いてやるのが大事な秘訣だ。  だから、心の師とはなれ、心を . . . 本文を読む
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