大学時代の友人と浅草演芸ホールに出かけた。私にとっては初めてのこと。2006年に落語会に行って以来、浅草演芸ホールには一度行ってみたいと思っていた。11時に浅草松屋の1階で待ち合わせをし、お弁当を購入した後、ホールへ。気楽にお弁当やお菓子を食べながらゆるーい笑いの時間を楽しもうというのが私たちのその日の目的だった。
落語初体験
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/1e349acfd62ad479673defde96443cf1
入口で木戸銭2500円を払うと、席に案内された。既にホール内は大勢の人。端から詰めるように促される。平日だったことも手伝ってほとんど高齢の方だった。
友人曰く、「以前はこんなに混んでなかったし、席も自由で案内の人なんていなかったけどね。」「NHKのちりとてちんの影響かね?立ち見までいるよ!」
天井からは紅白の提灯がぶら下がり、高座には座布団がひとつ、向かって左には特徴ある文字で出演者の名前が書かれた垂れ幕。テレビで見てた通りの情景。
昼の部、11時40分開演。生のお囃子で、前座さんが登場。続いて落語、漫才、人形つかい、アコーディオン漫談、曲芸、紙切など、入れ替わり立ち替わり楽しい高座が4時半まで。
私が一番楽しみにしていたのは、紙切だった。ただの白い紙をお客の希望のものに短時間で見事に切り取る、あの芸。小さい頃テレビで見て感動したもののひとつだ。林家正楽さんは、紙とはさみ、黒い下敷(切った紙を挟んでみせる小道具)を持って高座に現れた。まずは、大正浪漫風の男女の姿を切り取ってみせる。切り取ったものはほいっとお客にあげてしまう。その後、「ご希望のものは?」。慣れた人たちなのか、すぐに「朝青龍!」、「雛祭り!」など声が飛ぶ。小刻みに体を動かしながら、ついついっと笑わせる合いの手を入れながらどんどん切っていく。お囃子もお雛様を切る時は、お雛様の歌というように紙切に合わせたものになり、生のよさを倍増させる。「切りながら体を動かす必要があるのかって思うでしょう?これが、ほら、動かさないと変なんですよ。」とやってみせる。確かに動かない紙切芸は味気ないどころか、どこか怖い。
私自身、版画やスタンプ、切り絵が大好きで、紙切の芸に惹かれるのも同じような理由なのではないかと思う。前の人はいいなあ、作品もらえて。今度は絶対前に座ってリクエストして、作品ももらうぞと心に誓う私なのでした。
それ以外にも、ニューマリオネットという人形つかいの芸では、人形のかわいらしさと人間のようなしなやかな細かな動きに溜息がでたし、アコーディオン漫談では、野口雨情の詩の逸話にホロリとさせられたと思えば、笑いの渦に巻き込まれ、歌を歌いながら昭和の懐かしさに浸り、和楽社中による曲芸にはバランス感覚と3人(多分親子三代?)の連携プレーに感動し、飽きる間もなく時間が過ぎた。
落語は一番多いんだけれど、高座への登場の仕方から、噺の内容、雰囲気と落語家それぞれに全く違う味わいがあって、生のよさを改めて感じたのだった。
昼の部のトリをつとめた入船亭扇橋師匠は昭和6年生まれの重鎮で、人情味ある話ぶりについつい引き込まれ、さすがと思った。笑いあり、涙あり、自然に優しく心がゆさぶられる5時間だった。
夜の部は4時40分から。こちらのトリはテレビでも有名な林家正蔵師匠で気になるところだったが、昼の部を満喫した私たちは演芸ホールをあとにして、浅草の小料理屋でおいしいお酒と釜飯に舌鼓を打ちつつ、こんなに笑ったの、久しぶりだったよね、またゆるーい時間を一緒に楽しもうねと笑い合った。
<ご参考>
浅草演芸ホール
http://www.asakusaengei.com/index.html
林家正楽さんって??
http://www.j-n.co.jp/kyouiku/link/michi/13/no13.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%AE%B6%E6%AD%A3%E6%A5%BD
落語初体験
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/1e349acfd62ad479673defde96443cf1
入口で木戸銭2500円を払うと、席に案内された。既にホール内は大勢の人。端から詰めるように促される。平日だったことも手伝ってほとんど高齢の方だった。
友人曰く、「以前はこんなに混んでなかったし、席も自由で案内の人なんていなかったけどね。」「NHKのちりとてちんの影響かね?立ち見までいるよ!」
天井からは紅白の提灯がぶら下がり、高座には座布団がひとつ、向かって左には特徴ある文字で出演者の名前が書かれた垂れ幕。テレビで見てた通りの情景。
昼の部、11時40分開演。生のお囃子で、前座さんが登場。続いて落語、漫才、人形つかい、アコーディオン漫談、曲芸、紙切など、入れ替わり立ち替わり楽しい高座が4時半まで。
私が一番楽しみにしていたのは、紙切だった。ただの白い紙をお客の希望のものに短時間で見事に切り取る、あの芸。小さい頃テレビで見て感動したもののひとつだ。林家正楽さんは、紙とはさみ、黒い下敷(切った紙を挟んでみせる小道具)を持って高座に現れた。まずは、大正浪漫風の男女の姿を切り取ってみせる。切り取ったものはほいっとお客にあげてしまう。その後、「ご希望のものは?」。慣れた人たちなのか、すぐに「朝青龍!」、「雛祭り!」など声が飛ぶ。小刻みに体を動かしながら、ついついっと笑わせる合いの手を入れながらどんどん切っていく。お囃子もお雛様を切る時は、お雛様の歌というように紙切に合わせたものになり、生のよさを倍増させる。「切りながら体を動かす必要があるのかって思うでしょう?これが、ほら、動かさないと変なんですよ。」とやってみせる。確かに動かない紙切芸は味気ないどころか、どこか怖い。
私自身、版画やスタンプ、切り絵が大好きで、紙切の芸に惹かれるのも同じような理由なのではないかと思う。前の人はいいなあ、作品もらえて。今度は絶対前に座ってリクエストして、作品ももらうぞと心に誓う私なのでした。
それ以外にも、ニューマリオネットという人形つかいの芸では、人形のかわいらしさと人間のようなしなやかな細かな動きに溜息がでたし、アコーディオン漫談では、野口雨情の詩の逸話にホロリとさせられたと思えば、笑いの渦に巻き込まれ、歌を歌いながら昭和の懐かしさに浸り、和楽社中による曲芸にはバランス感覚と3人(多分親子三代?)の連携プレーに感動し、飽きる間もなく時間が過ぎた。
落語は一番多いんだけれど、高座への登場の仕方から、噺の内容、雰囲気と落語家それぞれに全く違う味わいがあって、生のよさを改めて感じたのだった。
昼の部のトリをつとめた入船亭扇橋師匠は昭和6年生まれの重鎮で、人情味ある話ぶりについつい引き込まれ、さすがと思った。笑いあり、涙あり、自然に優しく心がゆさぶられる5時間だった。
夜の部は4時40分から。こちらのトリはテレビでも有名な林家正蔵師匠で気になるところだったが、昼の部を満喫した私たちは演芸ホールをあとにして、浅草の小料理屋でおいしいお酒と釜飯に舌鼓を打ちつつ、こんなに笑ったの、久しぶりだったよね、またゆるーい時間を一緒に楽しもうねと笑い合った。
<ご参考>
浅草演芸ホール
http://www.asakusaengei.com/index.html
林家正楽さんって??
http://www.j-n.co.jp/kyouiku/link/michi/13/no13.html
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9E%97%E5%AE%B6%E6%AD%A3%E6%A5%BD
あの語りはなんか、心を打つねえ。
私は和楽社中(翁家という一門らしいです)が好きでした。きりっとしてて。
全体がひとつの(料理で言うところの)コースになっているということ、
前は気がついてませんでしたけど、今回、あっなるほど!と思いました。
オードブルから始まって手を替え品を替え、なのですね。
また行きましょう。釜飯も。
ホント、野口雨情の漫談、よかったよねえ。あれだけ長い時間飽きないんだからすごい。色もののよさを味わいました。おいしいコース料理だったぁ。
また行きましょうね。