
用事があって神保町に出かけました。午前中には用が終わることがわかっていたので、午後は神田古本巡りをしようと決めていました。もちろん、目的はお茶の本。
以前、入った神田の古本屋さんで和紙を特集した雑誌を購入した際、「この近くで茶道の本を扱っている所はありますか?」と聞いたところ、「お茶をやっている人はお金持ちらしくて、新しいのを買っちゃうみたいね。なかなか茶道の本って古本は出てこないんだよねえ。」との返事でした。そんなこともあって、さほど期待はせず、古本街を楽しむつもりで、端からひとつずつ巡りました。
最初に入った大雲堂さん、天井までの本棚にぎっしり古本が積まれ、地下に行く階段にも本、本、本。裏千家茶道教本を含め、お茶の本が比較的多く、気になる本を捲って吟味。こちらで、写真の「茶事道具」や「釜と炉・風炉」の本、まだ揃っていなかった教科本を数冊買い求めました。
「釜と炉・風炉」と「茶事道具」の本は、今の教科本の前に淡交社から出版されていた教科本。前の教本は点前編10冊と器物編6冊(床と床かざり、釜と炉・風炉、炭道具、点前道具、茶碗、茶事道具の6編)の構成になっていたらしく、「釜と炉・風炉」の本は先生にお借りして読んで必要な所をノートに書き写した覚えがあるもので、器物編6冊があれば全て読んでみたいと思っていた本でした。今回残念ながら2冊しかありませんでしたが、「茶事道具」では煙草盆や菓子器、露地道具、灯火、懐石道具と、茶事に必要な道具のことが詳しく書かれており、これからじっくり読むつもり、楽しみです。
教本は、まとめて買うと読まないので、必要だと思った時に一冊ずつ書店で買っていましたが、今回古本で見つけたので、そのうち買おうと思っていたものを3冊買ってしまいました。見た目はボロボロですが、中身は同じ、これもお点前の勉強に役立てたいと思います。
その後、道伝いに1軒1軒。整然と本が並んでいるお店もあれば、雑然と古本が山積みになっているお店あり、科学、古典、宗教、海外書、美術書などの専門店と色々あってそれぞれに楽しめました。
面白かったのは、美術館・博物館での図録を専門に扱っているお店、こんな展覧会があったのかと背表紙を見ているだけでも時間が過ぎていきます。
そして、感動したのが、玉英堂の2階。
http://gyokueido.jimbou.net/catalog/
藤原定家筆伝のお軸や、近代文学に名を連ねる方の直筆原稿用紙、年賀状、短冊などあらゆる古書がきれいに整理されて飾られており、上品で高貴な雰囲気に包まれています。見るもの全て、数十万~数千万円という破格のお値段で目を見張るばかりです。こういった珍しい本や書をガラス越しに、あるものは手にとって拝見できるだけでも感動します。こちらは古書を扱う中でも有名な書店らしく、伝藤原公任筆「古今和歌集」が持ち込まれたのもこのお店だったとか。その売値、なんと一億五千万円。まさか、古の人々も、自分が書いたものがこれほどの値段で売買されるとは思ってもみなかったことでしょう。
ネットが発達しても、私は最終的には文字に印刷されたものを読む方が楽で、大事なものは紙に遺してしまいます。また、最近はネットで古本を簡単に探したり購入したりできるようになりましたね。便利な世の中ではあります。
古本屋さんではたくさんの人が熱心に本を見ておりました。本離れと言われる今日この頃ですが、古本は宝物の宝庫のような気がして、たまにはあるかないかわからない本を探しながら古本街を巡るのもいいものだなあと思った午後でした。他にも気になる本がたくさんあり、後ろ髪ひかれながらも、またの楽しみに残して家路につきました。
以前、入った神田の古本屋さんで和紙を特集した雑誌を購入した際、「この近くで茶道の本を扱っている所はありますか?」と聞いたところ、「お茶をやっている人はお金持ちらしくて、新しいのを買っちゃうみたいね。なかなか茶道の本って古本は出てこないんだよねえ。」との返事でした。そんなこともあって、さほど期待はせず、古本街を楽しむつもりで、端からひとつずつ巡りました。
最初に入った大雲堂さん、天井までの本棚にぎっしり古本が積まれ、地下に行く階段にも本、本、本。裏千家茶道教本を含め、お茶の本が比較的多く、気になる本を捲って吟味。こちらで、写真の「茶事道具」や「釜と炉・風炉」の本、まだ揃っていなかった教科本を数冊買い求めました。
「釜と炉・風炉」と「茶事道具」の本は、今の教科本の前に淡交社から出版されていた教科本。前の教本は点前編10冊と器物編6冊(床と床かざり、釜と炉・風炉、炭道具、点前道具、茶碗、茶事道具の6編)の構成になっていたらしく、「釜と炉・風炉」の本は先生にお借りして読んで必要な所をノートに書き写した覚えがあるもので、器物編6冊があれば全て読んでみたいと思っていた本でした。今回残念ながら2冊しかありませんでしたが、「茶事道具」では煙草盆や菓子器、露地道具、灯火、懐石道具と、茶事に必要な道具のことが詳しく書かれており、これからじっくり読むつもり、楽しみです。
教本は、まとめて買うと読まないので、必要だと思った時に一冊ずつ書店で買っていましたが、今回古本で見つけたので、そのうち買おうと思っていたものを3冊買ってしまいました。見た目はボロボロですが、中身は同じ、これもお点前の勉強に役立てたいと思います。
その後、道伝いに1軒1軒。整然と本が並んでいるお店もあれば、雑然と古本が山積みになっているお店あり、科学、古典、宗教、海外書、美術書などの専門店と色々あってそれぞれに楽しめました。
面白かったのは、美術館・博物館での図録を専門に扱っているお店、こんな展覧会があったのかと背表紙を見ているだけでも時間が過ぎていきます。
そして、感動したのが、玉英堂の2階。
http://gyokueido.jimbou.net/catalog/
藤原定家筆伝のお軸や、近代文学に名を連ねる方の直筆原稿用紙、年賀状、短冊などあらゆる古書がきれいに整理されて飾られており、上品で高貴な雰囲気に包まれています。見るもの全て、数十万~数千万円という破格のお値段で目を見張るばかりです。こういった珍しい本や書をガラス越しに、あるものは手にとって拝見できるだけでも感動します。こちらは古書を扱う中でも有名な書店らしく、伝藤原公任筆「古今和歌集」が持ち込まれたのもこのお店だったとか。その売値、なんと一億五千万円。まさか、古の人々も、自分が書いたものがこれほどの値段で売買されるとは思ってもみなかったことでしょう。
ネットが発達しても、私は最終的には文字に印刷されたものを読む方が楽で、大事なものは紙に遺してしまいます。また、最近はネットで古本を簡単に探したり購入したりできるようになりましたね。便利な世の中ではあります。
古本屋さんではたくさんの人が熱心に本を見ておりました。本離れと言われる今日この頃ですが、古本は宝物の宝庫のような気がして、たまにはあるかないかわからない本を探しながら古本街を巡るのもいいものだなあと思った午後でした。他にも気になる本がたくさんあり、後ろ髪ひかれながらも、またの楽しみに残して家路につきました。
電子ファイルも書く分には便利ですけど、読むとなると、印刷物の方がパラパラ見て捜すのには最適ですよね♪
欲しい本が手に入った時の喜びは、何とも言えませんよね。
私の場合 時間を気にしなくていいので、
疲れたら蕎麦と生ビールで休憩です。
これもいいもんです(笑)
江守奈比古 や 礒野風船子
茶事の話とか 面白いのが 在ります
神田の古本街、ぶりさんにはお馴染みの場所なのですね。まだまだ古本屋さんは多い気がしますが、昔はもっと多かったのですね。
>読むとなると、印刷物の方がパラパラ見て捜すのには最適ですよね♪
本当に。結局会社も家でもペーパーレスにはなりません(笑)。
本当に古本屋さんで、ああこれ~と見つけた時はすごくうれしいです。雑然とたくさんある中から見つけた時の喜びといったら!
>疲れたら蕎麦と生ビールで休憩です。
それまたいいですね~。神田にはおいしいお蕎麦屋さんもありますし。
今回お点前や道具の本ばかり買ってしまいましたが、他にも色々。
古い本には探す楽しみ、読む楽しみ、えもいわれぬ魅力がありますね。