
昨日は雛祭りの日でした。雛祭りといえば、お雛様をかざり、雛あられや菱餅、甘酒をお供えし、桃の花と菜の花を飾る、ちらし寿司と蛤のお吸い物を頂くというのが近年の習慣となっていますね。我が家もご多分に漏れず、昨日はちらし寿司と蛤のお吸い物をお雛様の前で頂きました。華やいだ気分になり、ついつい食べ過ぎてしまいました。
もう桃の季節は終わり、次は桜が待たれるところですが、花屋さんで白い桃の花を見つけ、その清々しさに桃のことを書きたくなりました。
植物としての桃の品種には、大きく観賞用と食用と2つがあります。バラ科で中国原産。桃の花は、通常4月上旬頃花を咲かせるもので春の季語となっています。お雛様で出回る花は一か月早い為、ハウスで栽培されるのがほとんどだとか。一方桃の実は、7-8月に生り、秋の季語になっています。
桃は実が赤いところから、燃える実の意味での燃え実が訛ってももと呼ばれるようになった、漢字の桃は、木篇に”兆し”で、身ごもることの兆しを意味するとも聞いたことがあります。確かに桃の実のほどよい赤味と丸くふっくらと柔らかい様子は人を温かくするような、豊かな雰囲気に溢れていますね。味としての桃の実も大好きな私ですが、見た目にも惹かれ、つい触りたくなります。
中国においては、邪気を祓い不老長寿を象徴する植物として大事にされ、仙木、仙果と呼ばれ、お祝い事の時には、桃の実の形の饅頭菓子がふるまわれる習慣もあります。私が婚約した時、友人が中国料理屋さんでお祝いの席を設けてくれたのですが、デザートで出てきたのは、桃の形をしたお饅頭でした。お店の人によると普段はこのコースでは兎の形のお饅頭をおだしするのですが、婚約のお祝いと聞いたのでおめでたい桃のお饅頭にしました、”壽桃”といいます、とのことでした。
日本も中国の影響なのでしょうが、節分には桃の枝で作られた弓矢を鳴らして邪気を払ったこと(”追儺と豆まき”の記事をご参照下さい)、古事記で伊弉諸尊(いざなぎのみこと)が桃を投げつけることによって鬼女を退散させ、桃に大神実命(おおかむづみのみこと)の名を与えたという話、誰もが聞いたことがある桃太郎の鬼退治の民話などからも、桃が日本人にとっても霊力のある神聖な木だったことが伺い知れます。
陰陽でいえば、松の木は”陰”の木、柳の木は”陽”の木ですが、桃はどっちなのでしょうね。ふと思いました。
写真は我が家のお内裏様とお雛様、そして白い桃の花と朱色のスイートピーの花です。桃といえばピンク色が一般ですが、白い八重の桃の花はとても爽やかです。来年またと思いながら、今日お雛様を片づけると部屋が広々と寂しくなりました。白い桃の花を見ながら雛祭りの名残をしばし楽しむことにします。
<ご参考>
雛祭り
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/510e872cbd0925d1386b6006da04a540
追儺と豆まき
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/0a8474b50013f090b264d7709ec2b940
右左
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/f9c5b9554292c984b5a1088bc51ea23a
もう桃の季節は終わり、次は桜が待たれるところですが、花屋さんで白い桃の花を見つけ、その清々しさに桃のことを書きたくなりました。
植物としての桃の品種には、大きく観賞用と食用と2つがあります。バラ科で中国原産。桃の花は、通常4月上旬頃花を咲かせるもので春の季語となっています。お雛様で出回る花は一か月早い為、ハウスで栽培されるのがほとんどだとか。一方桃の実は、7-8月に生り、秋の季語になっています。
桃は実が赤いところから、燃える実の意味での燃え実が訛ってももと呼ばれるようになった、漢字の桃は、木篇に”兆し”で、身ごもることの兆しを意味するとも聞いたことがあります。確かに桃の実のほどよい赤味と丸くふっくらと柔らかい様子は人を温かくするような、豊かな雰囲気に溢れていますね。味としての桃の実も大好きな私ですが、見た目にも惹かれ、つい触りたくなります。
中国においては、邪気を祓い不老長寿を象徴する植物として大事にされ、仙木、仙果と呼ばれ、お祝い事の時には、桃の実の形の饅頭菓子がふるまわれる習慣もあります。私が婚約した時、友人が中国料理屋さんでお祝いの席を設けてくれたのですが、デザートで出てきたのは、桃の形をしたお饅頭でした。お店の人によると普段はこのコースでは兎の形のお饅頭をおだしするのですが、婚約のお祝いと聞いたのでおめでたい桃のお饅頭にしました、”壽桃”といいます、とのことでした。
日本も中国の影響なのでしょうが、節分には桃の枝で作られた弓矢を鳴らして邪気を払ったこと(”追儺と豆まき”の記事をご参照下さい)、古事記で伊弉諸尊(いざなぎのみこと)が桃を投げつけることによって鬼女を退散させ、桃に大神実命(おおかむづみのみこと)の名を与えたという話、誰もが聞いたことがある桃太郎の鬼退治の民話などからも、桃が日本人にとっても霊力のある神聖な木だったことが伺い知れます。
陰陽でいえば、松の木は”陰”の木、柳の木は”陽”の木ですが、桃はどっちなのでしょうね。ふと思いました。
写真は我が家のお内裏様とお雛様、そして白い桃の花と朱色のスイートピーの花です。桃といえばピンク色が一般ですが、白い八重の桃の花はとても爽やかです。来年またと思いながら、今日お雛様を片づけると部屋が広々と寂しくなりました。白い桃の花を見ながら雛祭りの名残をしばし楽しむことにします。
<ご参考>
雛祭り
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/510e872cbd0925d1386b6006da04a540
追儺と豆まき
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/0a8474b50013f090b264d7709ec2b940
右左
http://blog.goo.ne.jp/m-tamago/e/f9c5b9554292c984b5a1088bc51ea23a
こちらも梅は南部梅林。
桃は桃山町と広大な桃畑があり 満開の花見は
楽しみです。今年も行けるといいのですが(笑)
南部梅林、桃畑、いいですね。こちらの方だと、湯河原、小田原、曽我梅林辺り。近所の公園でも梅が満開でいい香りに包まれ幸せな気分になりました。満開の桃畑には遭遇してないですねえ。。。。もう桜の開花予報がでましたね。いよいよ春と気持ちも盛り上がってきました!
我が家で食べたちらし寿司です。ミツカンのちらし寿司の素を使ったら簡単でした!
http://blog.goo.ne.jp/s-tamago/e/1f13691db3aaa0441e0494d05ff2cda9
いたします。四月になると桃の花が花屋
さんで見あたらくなり桜で代用したりして
いつも苦労します
花屋さんは市場に入荷が無いと言ますが?
白色の桃の花もあるのですね!
そうですか、雪国では皆さんそうなのかしら。
関東でも、旧暦で4月までお雛様飾って楽しむのよ~とおっしゃっている方がいらっしゃいます。桃の花も4月が本番となれば、本当はその方がいいのかも。
白い桃の花は今年初めてみましたが、清々しくてよかったです。今、まだ咲いていて、木から若芽が伸びてきているんです!花が散ってもしばらくそのまま若葉を楽しもうと思っています。