先日、近所の地区センターのお祭りに足を運んだ。地区センターという名称は耳にしたことはありつつこれまで馴染みがなかった。安い料金で、体育館や和室、料理室などを借し、地域の交流に貢献している施設。今回は、普段の皆さんの活動の成果を発表する場としてお祭りが開催されたのだった。
2階では普段そこでお稽古している社中がお茶を振舞っていた。立礼席、オープンスペースではあるが、大きな赤い傘に、短冊、白梅と西王母が品よく飾られていた。待っているお客様は袱紗挟みをお持ちになり、お茶をたしなんでいらっしゃる様子の方ばかり。“お待たせしました。どうぞお入りください。”の声で、用意された椅子に進むが、皆さん正客を遠慮なさってなかなか始まらない。以前はこういう場面で、習っているのだし、年齢もそれなりに上でいらっしゃるのにどうしてそこまで遠慮するのかしら、早く正客に座って始めましょうよ、とイライラしたものだった。最近はまたか~と思う位。もちろん一旦高い正客の席は遠慮するのがたしなみではあるのだが、年齢が上の方には、やはり周囲を見回してある程度のところで座って頂きたいといつも思ってしまう。
お点前が始まり、茶筅の色から表千家であることを知る。煤竹の茶筅だった。
お茶が運ばれてきた。全く作法を知らない夫に教えながら一緒に頂く。お薄一服とてもおいしかった。
残念ながら正客さんは全く席主とお話なさることはなく、お点前が終わってから、お道具を拝見しながら説明を伺った。富士釜、長崎三彩の水指、赤楽茶碗、茶杓“下萌え”、梅平棗。お菓子は黄身しぐれ“菜の花”。春の訪れを思わせる取り合わせ。
一番目を引いたのは梅の平棗。遠くから見ると一見黒塗りなのだが、近づくと梅が一面に彫り込まれている。蓋をあけると裏には銀色の波模様。身の内側も全体に波模様。席主さんによると、“戦前の作品らしいのですが、本当に細かい細工で。骨董の中島先生に言わせればいい仕事していますね~ですね。梅と波の取り合わせは和歌からとっているようですよ。”波模様は本当に細かい穏やかな文様で、春の海を思わせた。山にも、海にももう春がきましたよ、と言っているようなお洒落な見事なお棗でした。
水指は、丸い形で、黄色と緑が特徴的な長崎三彩。黒い棚の上を華やかにしていた。あまり馴染みがないので、うかがってみると、長崎では有名な焼き物なのだとか。
長崎三彩
http://www4.ocn.ne.jp/~sansai/nagasakisansai.htm
300円で思い切り抹茶とお菓子、お道具を楽しんでしまいました。
お茶を飲んだ後は、落語。地元の落語家立川らく次さんが体育館で一席。似顔絵が得意な落語家さんで、短時間で男性、女性、子供たちの似顔絵を描いて進呈、更に小話をひとつ。楽しませて頂きました。
館内には、木彫りやパッチワーク、書、絵などが所狭しと並び、軽食やお菓子などを頂くスペースあり、フラダンス衣装姿の方たちが舞台の出番待ちをしていたりと、地域らしい賑わいにあふれていました。皆こうやって楽しんでいるんだなあ、交流しているんだなあと心温まるお祭りでした。
こちらの地区センターでは茶室があり、簡単なお道具も借りることができる。近いうちに借りて下見をし、仲間を募って自主稽古したり、略式で茶事を楽しめたらと思いながら帰ってきた。
2階では普段そこでお稽古している社中がお茶を振舞っていた。立礼席、オープンスペースではあるが、大きな赤い傘に、短冊、白梅と西王母が品よく飾られていた。待っているお客様は袱紗挟みをお持ちになり、お茶をたしなんでいらっしゃる様子の方ばかり。“お待たせしました。どうぞお入りください。”の声で、用意された椅子に進むが、皆さん正客を遠慮なさってなかなか始まらない。以前はこういう場面で、習っているのだし、年齢もそれなりに上でいらっしゃるのにどうしてそこまで遠慮するのかしら、早く正客に座って始めましょうよ、とイライラしたものだった。最近はまたか~と思う位。もちろん一旦高い正客の席は遠慮するのがたしなみではあるのだが、年齢が上の方には、やはり周囲を見回してある程度のところで座って頂きたいといつも思ってしまう。
お点前が始まり、茶筅の色から表千家であることを知る。煤竹の茶筅だった。
お茶が運ばれてきた。全く作法を知らない夫に教えながら一緒に頂く。お薄一服とてもおいしかった。
残念ながら正客さんは全く席主とお話なさることはなく、お点前が終わってから、お道具を拝見しながら説明を伺った。富士釜、長崎三彩の水指、赤楽茶碗、茶杓“下萌え”、梅平棗。お菓子は黄身しぐれ“菜の花”。春の訪れを思わせる取り合わせ。
一番目を引いたのは梅の平棗。遠くから見ると一見黒塗りなのだが、近づくと梅が一面に彫り込まれている。蓋をあけると裏には銀色の波模様。身の内側も全体に波模様。席主さんによると、“戦前の作品らしいのですが、本当に細かい細工で。骨董の中島先生に言わせればいい仕事していますね~ですね。梅と波の取り合わせは和歌からとっているようですよ。”波模様は本当に細かい穏やかな文様で、春の海を思わせた。山にも、海にももう春がきましたよ、と言っているようなお洒落な見事なお棗でした。
水指は、丸い形で、黄色と緑が特徴的な長崎三彩。黒い棚の上を華やかにしていた。あまり馴染みがないので、うかがってみると、長崎では有名な焼き物なのだとか。
長崎三彩
http://www4.ocn.ne.jp/~sansai/nagasakisansai.htm
300円で思い切り抹茶とお菓子、お道具を楽しんでしまいました。
お茶を飲んだ後は、落語。地元の落語家立川らく次さんが体育館で一席。似顔絵が得意な落語家さんで、短時間で男性、女性、子供たちの似顔絵を描いて進呈、更に小話をひとつ。楽しませて頂きました。
館内には、木彫りやパッチワーク、書、絵などが所狭しと並び、軽食やお菓子などを頂くスペースあり、フラダンス衣装姿の方たちが舞台の出番待ちをしていたりと、地域らしい賑わいにあふれていました。皆こうやって楽しんでいるんだなあ、交流しているんだなあと心温まるお祭りでした。
こちらの地区センターでは茶室があり、簡単なお道具も借りることができる。近いうちに借りて下見をし、仲間を募って自主稽古したり、略式で茶事を楽しめたらと思いながら帰ってきた。
そういう大きなイベントがあるぐらいなら
知名度も高く、きっとお茶に興味のある方がたくさんおられるのではないでしょうか。
人に教えたり、先生に頼らず自分で勉強するというのは、とても大変ですが得るものも大きいと思います。
がんばってくださいね!
そうなんです、あの地区センターです。
私の友人でもお茶に興味はあるけど、敷居が高くて、1回コースとかなら経験してみたいという人が多いです。もちろん長く続けていけばその深さよさを得られますが、一回だけの体験をして茶道のよさを感じたり、始めるきっかけづくりにしたりというのもいいことだと思っていて、略式でも形を崩さないような形でできればいいなあと考えているところです。
自分は以前 自治体後援で単発の茶道教室の募集があったので応募しようと思ったら、2回連続で通わないといけないと言われ、仕事の都合もあって諦めました。
興味があってもなかなか習えないこんな男もいますので、自治体の文化祭などでこのような人を見かけたら広い心で迎えて下さいね。
2回連続だと、仕事をしている方だとなかなか難しいかもしれませんね。短い時間で茶道を体験していただくのはなかなか難しいですからね、やり方次第ではありますが。
私も友人に講座や茶会やるなら1回シリーズにしてと言われます。やはり通うとなると皆さん時間を作るのが大変なんですよね。