茶の湯 徒然日記

茶の湯との出会いと軌跡、お稽古のこと

丹後紀行 出石

2008-11-07 10:10:06 | 旅先にて
 小京都と呼ばれる場所のひとつ、出石。出る石と書いて”いずし”とは読めませんでした。古い街並みですが、メイン通りは観光地化してずいぶん賑やかに商店が並んでいました。
出石観光協会
http://www.izushi.co.jp/

 町のランドマークともいえる辰鼓楼は、明治四年に旧三の丸大手門脇の櫓台に建設された鼓楼で、当時は一時間ごとに太鼓で時(辰)を告げていました。明治十四年に藩医の池口忠恕氏が大時計を寄付してから、時計台として親しまれ、今も時を刻み続けているとか。

 メイン通りから少し離れたところに宗鏡寺(すきょうじ)があります。
このお寺は臨済宗大徳寺派の寺院で、出石城主の菩提寺。沢庵宗彭所縁の寺として知られていて、通称は沢庵寺とも。
 沢庵和尚お手植えのワビスケがありました。花は見られませんでしたが楚々とした感じでした。
 また、点在する池にヤモリがたくさんいて、ヤモリ好きな私は長い時間見入ってしまいました。実家の玄関は外に明かりがもれるようにできているのですが、夜そのガラスにピタリと張り付くヤモリは、我が家のアイドルでした。家守と書くように、今年もまた家を守りにきてくれたねと家族で喜び、ヤモリの為に遅くまで明かりを消さずに過ごしたものです。ヤモリにとっては、明かりがあるからココは餌がとれるのよ~といったところなのでしょうが。

 出石にいったら、そばを食べようという位、蕎麦屋さんが立ち並んでいます。私たちも名物の皿そばを頂きました。皿にのっかっているから皿そば。わんこそばの皿版みたいなものでした。男性には少なすぎて、大体皿を重ねて箸の長さになるくらい(12皿位)は食べられるということでした。彼もちょっと物足りなかったよう。
 にぎやかな通りを歩いていると、丹後牛の肉まんが売っており、ためしに買ってみました。1個400円もする肉まんですが、さすがにおいしかったです。
 八百屋さんの店先では黒豆の枝豆が売られていて、通常の枝豆より味が濃厚でおいしいと聞いていたので買って帰ってきました。ゆでて食べると確かに豆も大きめで歯ごたえ、味わいともに抜群でした。

 出石には、出石焼という白磁の焼き物があるようですが、今回、時間がなくてゆっくり拝見することができず、それだけがちょっと残念。

 出石を出発すると京都まで長いバスの旅。コウノトリと鞄の町として有名な豊岡を通る際に、遠いながらも田んぼにたたずむコウノトリを見ることができました。昔はあちこちに自然にいたコウノトリ、豊岡市は野生化を目指して人工繁殖に努めている町、のどかな風景が広がっていました。日本にはいいところがたくさんありますね。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 江戸・東京の茶の湯展 | トップ | 炉開きの季節 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

旅先にて」カテゴリの最新記事