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夏休み、少し前のお話になりますが、2泊3日で函館旅行に出かけました。
北海道は札幌、美瑛、トマム、旭川、小樽には訪ねたことがありますが、
函館は初めて。
1泊目は函館市内、二泊目は湯の川温泉に宿泊、函館を堪能しました。
最終日のお話からになりますが。。。。。旅先での茶道の思い出。
インスタで繋がった『民芸はこだて』に立ち寄りました。
@mingeihakodate
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民芸はこだては、喫茶はこだてでもあり、日本各地の焼物を拝見できるだけでなく、
その月のテーマに沿ったお茶碗でお抹茶やコーヒーを頂くこともできます。
この日は暑い中、市内観光をした後で、入るとすぐ美味しい玄米茶を出して下さいました。
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そして、好きなお茶碗を選ばせて頂いて、抹茶を一服。
それぞれのお茶碗にあった古帛紗が添えられて運ばれてきました。
子供はチーズケーキと共に。
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店主さんは、同門の先生でいらして、本当に美味しい一服でした。
その後、店内のお軸や焼物について色々お話を聞かせて頂きました。
掛軸は、「一日不作一日不食」 小林太玄師
いちにちならざれば いちにちくわず
「生まれたばかりの赤ん坊、間もなく人生を終えようとしている人にも一日の務めがある。
誰にも務めがあり、その務めのなかに生きることこそに意味がある」という意味だそうです。
禅語の解釈、深い。。。。考えさせられました。
最後に津軽焼の抹茶碗を求めました。
時間ができて、今日、初おろししました。
やっと、ゆっくりと一服楽しめました。
津軽塗は有名ですが、津軽焼とは初めて聞きましたし、海鼠(なまこ)釉も初めて。
津軽焼は日常の器として作られることが多いので、抹茶用の茶碗は珍しいそうです。
黒い釉薬に抹茶の緑が映えます。
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裏には津軽の刻印がありました。
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たっぷりとした大き目の造りで、手にすっぽり収まり、
口当たりがぽったりと厚めなせいで柔らかく、とても飲みやすいお茶碗でした。
飲み終わって、こう、気持ちがゆったりする感じがありました。
お茶碗の手触りや口当たりで、抹茶の味も違うように感じるのが不思議です。
他にもその時の主客の気持ちとか、天候とか、色々なことが重なって
その時の一碗があるわけで、やはりいつだってその時点てる(頂く)抹茶とは一期一会なんだなと思います。
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お茶碗も色々あって、見た時の印象と手に取った印象と、お茶を実際に飲んだ時の印象と
それぞれあるなあ、と最近、味わえるようになったのも、一つ成長かな。
津軽焼について
民芸はこだての店主さんが教えて下さいました。
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古くは「平清水窯」「大沢窯」「下川原窯」「悪戸窯」の4つあったが、
現在残っているのは、鳩笛を作る
「下川原窯」「悪戸窯」の陶工の流れを汲む窯のみ。
大正時代に一度絶えたといわれたが、地元では下川原はしっかり絶えず続いていたし、
他の窯も農閑期に細々やっていた記録がある。
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様々な窯があり、絶えたり続いたり、民芸には人々の日々の営みを感じます。
掛軸にしろ、津軽焼にしろ、海鼠釉にしろ、初めて目にする耳にするものばかりでした。
新しいものや言葉に出会って知識が増える喜び。
茶道の楽しさ、広がる世界の深さをつくづく思います。
旅先で求めた茶碗、
旅の思い出と共に、末永く楽しませてくれそうです。
皆さんもどこかで津軽焼に出会う瞬間があるかもしれませんね。
実はもう一つ求めてきたお茶碗がありまして。。。。。
またの機会にご紹介できたらと思っております。
こうして我が家には気に入った茶道具があふれていくのでありました。。。。
もうしまう場所が、、、喜びの裏にはお悩みもつきません( ´∀` )