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「死」とは何か?

2019-11-30 09:50:24 | 本・映画・テレビなど

若い頃ならきっと読まなかったと思いますね、この本。

本の中で死について哲学者スピノザの言葉に触れています。

このフレーズ、死だけでなく人生の捉え方という意味で

ある部分言い当てているように思いますし、またそうではない

という人達もいるでしょうね。

「人生で起こるこことはすべてが必然的であるという事実

気づくことができさえすれば、私たちはその事実から一種の

感情的距離を置けると考えた。

もういきり立たずに済むのだ。私たちはもう物事に落胆しない。

ある出来事に落胆するためには、別の展開になりえたことが

前提になっているからだ。そして他の展開はありえないと

いったん気づけば、それについて悲しむことはできないと

スピノザは考えた。」

運命説のようなものですね、すべては運命としてとらえれば

そうだし、一方では人生は選択であり、いろんな可能性がある

そうなれば運命は自分で選択できるのだと考えることも

できる。

更に、そういう自由に自分で選択したと思っているかも

しれないが、その選択さえもすでに必然として埋め込まれて

いるのだ、その選択も含めて人生は決められているのだという

より高い次元で運命説、必然なんだと考えることもできる。

どうですかね。

私は人の可能性を信じたい、一方で運命というのもある。

でも、その運命か必然かは別にして、一所懸命努力してその

結果を受け入れる。そのことが運命だし、天命なんでしょうね。

その意味で「人事を尽くして天命を待つ」という言葉が好きです。

 

 

「死」とは何か イェール大学で23年連続の人気講義 完全翻訳版
柴田裕之
文響社

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