（無題）

GW以来、久し振りに「ツーリングらしいツーリング」に行って来ました。
いつも走りに行く時は方向だけ漠然と決めて、空いてる道や
「何となく楽しそう」な道を適当に走ってばかり(^^;
それなりに距離は走るけど「何処行って来たの？」と聞かれても
「何処でもない所（爆）」としか答えられないような道ばかり(^^;
でも今日は久し振りに銚子まで行って来ました。
銚子というと私の住んでる所だとポピュラーなツーリングスポットで
日本で一番早く初日の出が見える場所らしく、
免許取ってからも何度も行った事のある場所。勿論初日の出も見に行きました。
でも最後に行ったのは７年も前・・・


前の会社の時に慕っている上司がいた。
親子ほどに歳が離れてたけど何でも話せて頼りになって
仕事を離れても一緒に過ごす事が多かった。
彼女はその3年前に旦那さんを癌で亡くしていて寂しい日々を送っていたから
尚更、私は彼女といる時間を持つようにしていた。
ある日、珍しく彼女から「かおりちゃん何処かへ連れていって」と言うので
銚子へ行った。
それから暫くして彼女は自らの命を絶った。
周りの人達は「旦那さんの後を追ったのだろう」と・・・
死ぬほど彼女が悩んでいた事すら察する事も出来なかった自分を呪ったし
彼女を元気つけているつもりでいた自分の思いあがりに腹が立った。
無力感でいっぱいだった。
彼女の事で頭がいっぱいでバイクに乗っても事故ってしまったり
彼女のいない会社に行くのも苦痛でストレスから身体を壊し
会社も辞めてしまった。
そしてそれから往復たったの２５０ｋｍの、その場所が
私には遥か遠い場所になった。
あの時、あの場所で彼女は私に何か話したかったんじゃないか？
・・・あれから７年。
彼女を失った喪失感はそのままだけど
今は彼女の分まで強く生きようと思い暮らしている。
ある夜、ふと彼女との最後の場所での写真を見ていたら
無性に行ってみたくなったのだ。



貴女が私の為に作ってくれたお弁当を一緒に食べたベンチもそのままだった。
でもね、私、泣かなかったよ。
行ったらきっと泣き崩れてしまうと思ったけど。
思い出したのは、あの時の貴女の楽しそうな笑顔だった。
そうだよね。多分、今頃は旦那様と一緒に天国で仲良く暮らしているんだよね。
幸せにね。
私は大丈夫だから（笑）