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時空を超えた男の浪漫 その2

2008年05月08日 | プロレス館
この時までのウルトラファイトさんの書き込みは力道山のことに関する質問など私から見ても古い話題が多かったので、私より年配の方だろうと思い込んでいました。

ですからこのコックスのときも、まさかという感じでこんな風に書き込んだと思います。

「私もこの試合を函館で見ています。まさか一緒に行ったS君じゃないですよね。(苦笑)」

もちろん違う人だと思っていましたし、30年も音信不通の友人に数多くあるHPの中でしかもハンドルネームで書き込んでいるのに会えるはずがない。
しかし、その反面、私がこのHPを知った時、すぐに頭に浮かんだのはずっと会っていなかったはずの彼の顔でした。
私が熱中するこのHPを彼もどこかで見ているに違いない。いや必ず見てるはずだ。
何故かそんな思いが頭をよぎったのです。

そして、私が書き込んだ次の日だったと思います。

私は軽く飲んで家に帰り、ほろ酔い気分でPCを開きました。
そして例の掲示板を見てみると、なんと、そこには信じられないコメントが書いてあったのです!

「僕はあの時一緒に行ったSです。あなたはMさんですか?

私はこの書き込みを見て酔いが醒めました。
鳥肌が立ちました。

そして、さらに次に書かれていた言葉は彼がS君だと決定づけるものでした。

「僕はあなたが考案したオートバイ固めを今でも覚えています」

オートバイ固め!!!
自分でもこの時まで忘れていたぐらいの技の名前をこの年になって聞くとは!?しかもなんとも冴えないネーミング。

オートバイ固めに戸惑いながらも私は感激してすぐに返事を書きました。

「本当にS君なんだね!・・・」あとはなんと書いたかよく覚えておりません。

S君は掲示板に名文句を書き込みました。

「嗚呼、プロレスは時空を超えた浪漫なり。。。」

最終話へ続く。