松本市島々にある雑炊橋を訪ねてみました。昭和50年の後半に初めて行ってこの橋の伝説を知りました。
その後、テレビのまんが日本昔ばなしで「雑仕橋」として放送されたのを見て感動したことを思い出します。
このお話は市原悦子さんのナレーションで始まります。
信州は南安曇の橋場あたりの梓川には橋が一本もありませんでした。
梓川は激流で山間の人々の暮らしを真っ二つに引き裂いていた、川を挟む橋場村と島々村は顔が見えるほど近いのに何百年も橋がないのです。
橋場村の娘いわと島々村の若もの清明(せいめい)が16、7になった頃でしょうか、
梓川に虹がかかります、二人は虹に向かってはしります、2里も走ったでしょうか・・・
顔が見えるまで流れに踏み込んで行き、お互いの名前をつげるのです。
清明は花束を投げるのですが、無情にも流れに吸い込まれていきます・・・・・・ ・・・
いわは「虹のような橋をかけましょう」・・清明は「虹のような橋か」と答えました。
その日から、いわは食べるのは雑炊と決め質素な生活をおくりお金を蓄えるのです、そして20年後立派に成長した清明が・・
橋の名は「雑炊橋」 昭和62年に架け替えられ近代的な橋となりました。
竣工式は二人にちなんで、この地に伝承されている儀式で盛大に行われたそうです。
にほん昔ばなしがネットで見えます、10分の感動のドラマです、よかったらご覧下さい。
https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=eqJFLkts4ng
近くの国道158号線(野麦街道)から見えるんですが、改良され行き来する車はあっと言う間に通り過ぎて行きます、この橋のいわれを知る由もなく・・
この雑炊橋伝説が長く伝わって欲しいと思います。