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10月17日、甲府市きょういくの日を前に。

2015年10月14日 | 甲府・教育
 「寄生虫に対する新しい治療法の発見」で2億人を感染症の苦しみから救ったとして、北里大学特別栄誉教授の大村智先生が今年のノーベル医学生理学賞に決まりました。

先生の受賞を記念して、一足先にノーベル賞メダルチョコを頂きました。



報道から伝わってくる先生のお人柄や精神に触れ、敬服感嘆しております。

それ以上に、大村先生が山梨県韮崎市で生まれ、この山梨の自然に触れ、育ち、韮崎高校そして山梨大学で勉強していたということに、同じ山梨県民としての喜びがあります。

人のためになることを考えて、役にたつことをしなさいと小さい頃からおばあ様から言われ、研究者になってもその気持ちで臨んでいた。
「やったことは大体失敗している」「失敗は怖くない。あきらめたらそこで終り。失敗が役に立ち、続けた先に成功があるから。」
受賞会見でそうおっしゃっていたのが印象的でした。


さらに、高等教育前の「子どもの教育」の必要性を説き、山梨の科学分野の発展のために研究者が小中高校で出張授業などを行う「山梨科学アカデミー」
未来の科学者のための活動をもう20年近く実施していることをお話になられました。

地道な子どものための教育活動がどれだけ必要かということを、教育の現場、そして研究者としての立場で長年携わった先生がおっしゃられると納得です。




 文部科学省が行った「平成25年度全国学力・学習状況調査」を元に、共立総合研究所は「子どもの育ちの質」を総合的に評価した「『いい子どもが育つ』都道府県ランキング」を出しています。


123設問のうち、「子どもの資質や育成環境として望ましい・望ましくないという判断が可能」な11分野46問で統計を取ったこのランキングで、1位秋田県、2位宮崎県、そして3位は、なんと山梨県でした。

46設問のうち、特に山梨県が上位だったものをあげます。

生活習慣分野
・毎日同じくらいの時刻に起きていますか 5位
・普段(月~金)、一日にどれくらいの時間睡眠をとることが多いですか(8時間以上)1位

意志 人格
・難しいことでも失敗を恐れないで挑戦していますか 3位
・人の役にたつ人間になりたいと思いますか 3位

家庭
・家の人と(兄弟姉妹を除く)と普段夕食を一緒に食べていますか 3位
・家の人と(兄弟姉妹を除く)と学校での出来事について話をしていますか 3位

道徳 規範
・友達との約束を守っていますか 5位
・友達が悪いことをしたときは注意しますか 4位

社会への感心
・地域や社会で起こっている問題や出来事に感心がありますか 4位

学習意欲 習慣
・英語の学習は好きですか 1位

コミュニケーション能力
・一人ひとりの人間には考えや性格などに違いがあるということを大切にしていますか 4位

体験 
・自然のなかで遊んだことや自然観察をしたことがありますか 4位



教育設備や学力を伸ばすための活動が多い大都市圏でなく、地方が「いい子どもが育つ」というランキングの上位に上がっていることは、地方の生活環境や自然環境、そして人との結びつきと深く関わり、それが有効であることのあわらわれではないでしょうか。


 子どもは学校や塾だけではなく家庭や地域などとのかかわりが総合的に大切であるということを大人がよく理解し、そのための環境づくりが必要だという認識は大人の皆さんの共通認識でいたいところです。




 甲府市は市制120周年に、甲府の宝である子どもたちの成長を期して、「甲府 きょういくの日(教育・共育・郷育)」制定の共同宣言を行いました。甲府の宝である子どもたちの成長を期したものです。

以下「甲府 きょういくの日(教育・共育・郷育)」制定宣言です。




私たち甲府市民は、郷土を愛し、その発展を願っています。そのために、次代を担う子どもたちを、地域・家庭・学校・企業・団体・行政が一体となり、協働して見守り、育むことが大切であると信じます。

未来を託す、甲府の宝である子どもたちが、明るくいきいきと毎日を過ごし、将来に夢を持ち、目標をもって成長することは、私たち市民の願いであり、そのための「きょういく」環境を整備することは、大人の責任であります。

すべての市民が「教え育て、共に育ち、郷土を育む」ため、そして、思い遣る心と生きる力をもった人となるため、市民に親しみのある市制施行記念日の10月17日を「甲府 きょういくの日(教育・共育・郷育)」とするものであります。

この「甲府 きょういくの日(教育・共育・郷育)」を契機とし、「きょういく」を考え、市民が一体となり郷土を育み、未来を担う子どもたちを健やかに育んでいくことを期して、ここに「甲府 きょういくの日(教育・共育・郷育)」の制定を市制施行120周年記念式典において宣言いたします。

平成21年10月17日
「甲府 きょういくの日(教育・共育・郷育)」制定会議



学校教育や学習能力向上のみならず、子どもを、地域で育み、ともに育て上げることの重要性は、いつの時代も変わらないことです。

子を育てることは古里を育てることで、それが安全、安心なまちづくりになる。

これから我々大人が子どものためにしていかなければいけないこと。それがこの日本という国を支えることかなと思っています。
そんな甲府市の「きょういく」への心を確認する甲府市の市制施行の日です。



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